大橋トリオに酔いしれた数週間も光陰矢のごとく過ぎ去り、本日の水曜studio CASTのレッスンを以て終了。明日からはJanetとJohn Boutte祭となります。
大橋トリオで皆さんに要求した『丁寧に動きを紡ぐ』『感情を入れて踊る』はひとまず卒業して、今後は『リズムに敏感になる』『緩急自在に身体を使う』『速い動きをちょろまかさない』が大きなテーマです。
7/17の海の日祝日レッスンにてJanetのSloloveをお試しして頂きました。本当に速いし動きが細かいので慣れるまでが大変なのですが、そこは金子さんの持ち前の『なんだか分からないけどフェスティバル!イエーイ!』煽りとリードでぐちゃぐちゃだろうが何とか最後まで引っ張って出来てる気分にさせるマジックをかけるのでそれなりに楽しいし膨大な量の汗をかけること間違いなし、です。
また、7/18の8ppy.さくらさんワークショップにてJohn BoutteのDidn't it rainをお試しして頂きました。こちらも前半こそゆったりとした動きで曲に酔いしれながら踊れるのですが、後半はテクニックの嵐になっていくので皆さんアワアワしながらもやはりそこは金子マジックでとんでもなく脱落者は出さないリードをしましたので、皆さんある程度の達成感を味わいつつ帰路に着けたようです。
さて、本題はここからです。
『HOTEL』を期に旧金子は死にました。面白可笑しく色んな喩えを用いて分かりやすく説明し、あくまでも趣味のダンスなのですから楽しくなきゃ意味がない、がポリシーだった金子はもうあちらの世界に逝ってしまったのです。
お気付きの方もチラホラいらっしゃるとは思いますが、最近の僕は素晴らしい諸先輩の厳しい先生方の頻繁に用いる用語をよく使っています。
『引き上げて!』『もっと遠くの空気を掴んで!』『全部コアから動きを導き出して!』『やってるつもりが一番ダメ!もっと鏡を見て客観的に自分の動きを観察して!』などなど。
以前ならそんな抽象的なことを言っても通じないだろうなと分かっていたので敢えて使用を控えていましたが、皆さんの中に次第に観察力や貪欲さが芽生えてきているのを見てようやく普通のダンスクラスに転換出来ると判断してのことです。
相変わらず楽しく分かりやすい喩えは頻繁に提示します。ですので、それだけを楽しみに『参加することに意義がある』受講の仕方をされてもOKです。
『あ~また何か面白いこと言ってるね。でも私はそこじゃなくてさっき見せてくれた見本を目の奥に焼き付けて、鏡の中の自分をしっかり観察しながらどこがどう違うのか明確にしていくことに全勢力を注ぎ込むんだもん!』と目標を立てて頂いてもOK。
そんな感じで入学するのは簡単なのに卒業するのは至難の業の海外の大学のようなレッスンをしていきたいと考えております。
ほんとに皆さん、大変な先生と知り合ってしまいましたね…(-_-;)
勘違いなさらないで頂きたいのですが、僕は皆さんの気持ちを折るつもりは毛頭ございません。寧ろ大好きなダンスを通じてより充実した日常生活を送って頂けたらなぁと応援しているのです。
その応援の仕方に一癖あるので、人によっては気持ちを折られてしまうかもしれません。でもいつか理解して頂けたらなぁと願っています。
その証拠に今回、ジャズもコンテもとても明るい題材を選びました。メソメソも傷を労ったりも全くしません。とにかく明るく前向きにカッコ良く踊って頂けるように本気でレッスンします。
ですので。
かかってこいや~!(高田先生風にw)