1/13(土)・14日(日)の二日間に渡って上演されました『わたしたちのstage』、昨日無事に終演いたしました。
昨年10月から始まったリハーサル。合計10回に満たない回数のリハーサルで初めましての方々が半数以上占める顔ぶれをどうやってまとめあげ、ショーとして練り上げるか…僕なりに精一杯考えて出した答えが『彼女達の生の良さを活かして決して無理させ過ぎない』でした。
主宰から与えられたシーンの位置付けに果たしてこれは見合うのだろうか?踊ってくれる皆さんが納得して舞台に立てるのだろうか?そして、観て下さるお客様が何かを感じて下さるクオリティに仕上がっているのだろうか?
この3ヶ月、ずっとそんなことが頭の中を去来しつつ、昨年末・今年初めの通しリハーサルでの彼女達の『これが今の私達。今の自分が愛しくこの姿を自信を持ってお客様にお見せ出来る準備が出来ました。』と全身で訴えてくる様を見ていて、迷いも不安も吹き飛びました。
ですので、昨日本番を一観客として拝見させて頂くことが心から楽しみであり前日は興奮のあまり見事に睡眠不足。それでも晴れ晴れとした気持ちで会場に向かいました。
初回の『演技派揃いのしとやかなマチス・チーム』、冒頭からエンディングまで伸びやかに晴れやかに且つ端正に踊る彼女達の姿を観ていて、自然と満面の笑みを浮かべる自分がいました。こんなに素直ににこやかで居られる時は珍しいのです。
そして千秋楽の『ダンスマシーン・クレマ・チーム』、とあるシーンから涙腺がバカになりずっと泣きながら観ておりました。不器用だけど並みならぬ練習量の上に成り立った無意識の自信に満ち溢れ凛として其処に立つ彼女達の姿はどんなに高名な彫刻像よりも美しく気高かったのです。
終演後の打ち上げで、主宰のアシスタントがポツポツと語った言葉に深く頷きました。
『どうやったらセクシーに踊れるのか?どうやったら表現豊かに踊れるのか?私が今までしてきた模索はまるで見当違いのことだったんだなと感じました。皆さんの生きざま、背負っているもの、そういうものが無かったら幾ら小手先の表現を身に付けてもそれは嘘でしか無いんだと教えられました。』
とある振付家が仰っていました。
『例えその日嫌なことがあってもこのリハーサルを終えた後はとても豊かな気持ちで家に帰れるのです。』
主宰のcenさんは出演者全員に対する万感の想いと私達振付家やアシスタント達に対する想いで泣き崩れ会場はすすり泣きの合唱に。
今回、この現場に関わるチャンスを頂けてどれだけの大切なものを頂けたのだろう…と改めて感謝の気持ちでいっぱいになりながらすすり泣きの合唱を心地好い音楽として聴いている自分がいることに気付きました。
昨年下半期から続いていた多くの気付きと学びの時間はひとまず終わります。ここで得たことを自分の6月の本公演でも存分に活かして飾らないありのままの自分を観て頂く決心がつきました。昨年の本公演前は『死ぬ気でやってますのでもう逢えないから絶対観に来て下さい!』みたいなことを連呼しておりましたが、今年は違います。
『人生はこんなにも美しい』のです。これから5ヶ月、僕は人生を謳歌させて頂きます。関わって下さる皆さん、公演を楽しみにしてくださっている皆さん、共に人生を謳歌しようではありませんか!
でも今日のオチはこんなです(笑)