【礼二郎のつぶやき】

Roots vol.2 ご来場有り難う御座いました!

怒涛の二日間が終わりました。

一昨年末に初めましてだったstudio visionsさんとの関わりも3回目を迎えた今回、ようやく自分でも納得できるものが提供出来た気がします。

観にいらして下さった皆様からも温かいお言葉を沢山頂戴して心が震えましたが、ダンサーから、或いは他の振付師からポロリと漏らされた言葉達が頭の中のカウチにゆったりと座ったままです。

「久しぶりに舞台が、作品を踊ることが楽しいなと感じています。」

「勇気を持って解き放ち、ダンサーを道具にしないで、自分の要らないものを潔く捨てる、その大切さに気付きました。」

「ダンスとは身体を使う以上エロティシズムと無縁で良い筈がない。デジタルに器用に安易に踊る潮流の中で、ダンスのあるべき姿を後進に伝えようとしている貴方の姿とそれに応えようと必死にもがくダンサー達に元気を貰った。」

「愛で包み、信頼して委ねるから、相手が品の良い美しい人間へと変われるんですね。」

今回もまた一度も声を荒げることなく、彼女達の自主性に任せ、花が咲くのを待っていました。

2日目の公演でまさに満開に咲き誇る彼女達を観ていて堪えきれず客席で落涙しました。抑えようにも抑えられず、慟哭と言っても良い感情が後から後から湧き上がり、凛と立つミューズ達を霞む視界の中必死に目に焼き付けました。

何を伝えたわけでもありません。彼女達が自分達で培ってきたものを、まさに何の前触れもなく大輪の花がある日突然咲くように放出したのです。

その瞬間に僕の手から作品が離れ、しっかりと彼女達ひとりひとりのものになった実感を得、映画館で良質な映画を独りで観ている時の感覚に似たものを感じて安心して号泣したのです。

ギリシャの怒れる女神達を演じてくれた8人、そして僕が偏執的に愛する北欧や東欧の空気感を見事に作り上げてくれたDUOの2人。

僕は貴女達を誇りに思います。

いや、そんな言い方は相応しくない。

貴女達の神々しい姿が新たな宝物になりました。本当に有り難う。
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# by reijiro_kaneko | 2019-03-18 10:57

正しい舞台鑑賞法

先日ある方からこんな質問を頂きました。

「あなたは演じる側、舞台に乗る側からの視点で沢山書いてらっしゃいますが、観る側・客側の視点からはどのように考えていらっしゃいますか?とても面白く最後まで飽きずに観られる舞台もあれば、こんなに高いお金を払って損した、と思ってしまう舞台もあります。自分にしっくり来る舞台は良いのですが、観ているのが辛くなる舞台の場合はどうしたら良いのでしょう?勉強不足なのでしょうか?」

僕の答えはシンプルでした。

「お好きなものを観れば良いと思いますよ。甘いチョコレートが好きな方が敢えて苦いチョコレートを食べる必要が無いのと同じことです。」

そうは言いましたが、腹の中は違いました。

確かに大多数の方々に対しての答えはこれで間違っていないと思います。しかし、色んな舞台作品が一般に浸透していくためには様々な要因や障害が存在します。

先ずは、作り手側の視点で一つ述べさせて頂きます。

「こんな人達に観てもらいたい!」と望むお客様に宣伝や集客が成功していればマスメディアでも取り上げられる大ヒット作となりますが、その訴求レベルでの失敗で作品が正しく評価されない、というケースは非常に多いと思います。大抵は出演者や関係者がチケットを手売りで捌いて身内や友人に観に来て貰っている場合です。僕はそういうお客様方を「優しいお客様」と呼んでいますが、彼等はまず知り合いである演技が上手でダンスが巧い演者を誇りに思っていたり、酷評をして友好関係にヒビを入れようなどとは露ほどにも思っていないので、「凄く良かったよー!」と時には泣きながら褒めてくださいます。しかし、その評価はその関係性の中でのみ終止しているので、そこから世間に広く拡散していくことはあまり期待できません。

では、有名な俳優さんやアイドルが出演しているテレビでも多くの番組に番宣と称して主役級の役者さんがゲスト出演して宣伝を大々的に行なっている商業演劇ではどうでしょうか。

こちらはメディアの力で強いサポートを敷いているお陰でターゲットとなる客層にはかなりの確率で宣伝効果を見込めますし、今をときめくイケメン俳優や大所帯秋葉原系アイドルグループのメインアイドルが出演していたりすると内容どうこうの前にそのメインディッシュ見たさで人が集まります。これで何年も心に残る深い内容であったのなら何も反論することはありませんが、残念な作品も多く存在するのが現実です。

一方で、お客様側の勉強不足から評価されない舞台も多く存在します。

チャラチャラしたロマンティックコメディが好きなお客様に幾ら高尚なコンテンポラリーダンスを見せても共感して頂ける可能性はゼロに近いですし、素粒子論が大好きな人に安っぽい青春群像演劇を見せても何も面白くないでしょう。

理論派のお客様に感性のみで作り上げたうすら切ないジャズダンスを見せても子供じみた表現にうんざりされるのが関の山ですし、逆に感性のみで刹那的に生きているお客様に難解な芝居を見せても退屈で寝てしまうでしょう。

ただでさえ日本の文化は安易で幼稚なものと深淵で難解なものに二極分化されているので、ちょうど良いバランス感覚を持ったスマートな人種がどんどん減っています。これではこの国の舞台文化というものはあと50年保てばいい方です。

作る方側も観る方側も、それぞれがそのジャンルの中だけの常識に囚われず、多種多様な知識や経験を存分に活かし双方向で切磋琢磨出来る舞台環境を築けるよう、僕自身もそこに関わる者の一人として審美眼を持ち続けなければ、と感じています。

最後になりましたが、僕は常々「綺麗に批評家で在りたい」と考えておりまして、言葉の端々に明らかに馬鹿にしていたり揶揄しているように感じられるニュアンスを織り交ぜていますが、これらは決して一方的にからかっている訳ではなく僕なりの愛情なのです。洞察力に長けている方ならそんなことは直截簡明だと思いますが、短絡的に捉えられてしまうとあちこち腹立つポイントだらけ、となります。

まぁ、それでも良いんですけどね。サラーっお読み飛ばされるよりは「お前は何を偉そうに書いてるんだ?なんにも分かってねぇくせに!黙れこのオカマ!」と怒って頂いた方がちゃんと響いていることの証でもありますのでね。

それにしても、今までは読者の皆様が割と年齢層高めだったのですが、最近20代の皆様も読まれているようで…

重い責任を感じます。

直接感想を頂ける機会も増え、このblogを媒介にして皆さんとコミニュケーション出来る幸せを噛み締めております。

これからも言いたい放題言う裏付けや責任を取りつつ歯に衣着せず吠えさせて頂きますので、どうぞ檻の外からごゆるりと猛獣鑑賞と洒落込んで下さいませ。
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# by reijiro_kaneko | 2019-03-15 17:19

ええと、自信作です。

ええと、自信作です。

今年は自主公演も行わず、映像作品や外部請負作品ばかりの一年にすると決めて、自主公演を企画するより遥かに毎日何かしら考えている時間が長いという逆に己を苦しめている状況ではありますが、それでも考えたことが刻々と形になっていく様をリアルタイムで追えるので本当に楽しい日々を過ごさせて頂いております。

表題の件です。

昨日照明がつきました。今回、初めての照明さんでしたが、妥協せず細かくダンサー泣かせの照明プランを立てまして、ほぼ期待通りの仕上がりになりました。他の振付の先生のプランとの兼ね合いが大変だったでしょうに嬉々として更なる注文に迅速に応えて下さった彼に心から感謝です。そして、いつものリハーサル通りノビノビと踊ってくれている出演メンバーの姿にまたしても涙腺が…

リハーサルは特に声を荒げることもなく実に淡々と穏やかに進め、本人達は一体これで大丈夫なのかしら?と不安に感じていたと思うのですが、照明がついたことによって世界観が浮き彫りになり、一気に色んなことがクリアになったと思います。

僕にとって照明や音響は縁の下の力持ちではなく、寧ろ花形なのです。チンタラ踊ってたら容赦しねえぞ!とタイマン張ってくるぐらいの在り方で動きと並んで走っている、その感覚に痺れます。

まだ2日目はチラホラとお席に余裕があるようです。

見逃したらあなたの人生、幾ばくか霞みます。

どうぞ川崎まで!
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# by reijiro_kaneko | 2019-03-15 09:34

猛毒摂取

久しぶりに本を読みたくて仕方がない衝動に駆られ、必ずと言っていいほど心の中に波紋を立ててくれる伊坂幸太郎氏の新書を購入。

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良い意味で打ちのめされました。現実にこんなことがあったら生きていることが辛くて正気を保っていることなんて至難の技でしょうけれど、そこまでの境遇でなくとも人は生きていれば何らかの重荷を背負っていて当然。どうせ生きるなら栄養過多で死んでしまうぐらい良いものを沢山観よう!と思い立ち、この映画を観るために日比谷に向かっています。

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奇しくもこちらも双子でこそありませんが主人公は二人。伊坂氏同様ドロリとした感情を心の中に垂らしてくれること間違いなし。

夜には今週末本番の最終リハーサル。変に浮き足立つことなくメンバーと向かい合いたかったからこそ昨晩からの猛毒摂取と相成りました。彼等が演者として何か一つでも重みを持って舞台に立てる助言が出来ますように。

# by reijiro_kaneko | 2019-03-12 12:56

本番を前に

僕が舞台を観る時に常々思うことの一つに「舞台上の人間が人として面白いかどうか?」ということがあります。

どんなにテクニックに優れていてもどんなに容姿に恵まれていても人として面白くなければ舞台に立つ資格は無いと思います。

人として面白い、という表現は少し難しいでしょうか?ならば、「深みがある」「チャーミングである」「味がある」でしたら如何でしょう?

来週本番を迎える公演の最終通しで感想を求められた時に思わずこの信条をポロリと漏らしてしまいました。ダンサーの皆はとても素直で優しい心の持ち主ばかりなので深く頷きながら聞いてくれていましたが、果たして彼等の心にどれだけ響いたのかは疑問です。

だって、そんな簡単に理解できるものではないから。

でも、言わないで上っ面の優しい言葉をかけるより、もしかすると彼等が死ぬ間際にやっと気付くかもしれない難題を投げ掛けられた方が彼等にとって財産となるだろうと思ったので正直に伝えました。

もう一つ、これは言わずに胸に秘めていたことを書きます。

それは。

震災以降急激に加速している「強さと優しさの両極端しかない表現」の潮流です。

「他人に優しく在りたいからこそ自分が強くならなきゃダメだ」
「強く居なければいけないと分かっていても心が折れると側にある優しさに救われる」

え?それだけ?ダンスで表現できることってそれだけ?といつも感じています。

そんな必要最低限のことを、変わりばえのしないJ-popに乗せて泣き笑いの表情でガムシャラに踊るダンスばかり見せられていると、いっそのことオリンピック種目にしてどのチームが一番力強かったか?どのチームが一番泣きの表情が良かったか?の採点をしてあげたら良いんじゃないかとさえ思ってしまいます。

いつからこんなことになってしまったのでしょうか?心の襞、舞台における非日常性、様々な情景設定、身体のフォルムを引き立たせる衣装や小道具、そういうものはないがしろにされてなんとも思わないのでしょうか?

勿論お金をかければ実現出来ることが予算不足で不可能になってしまっているケースもあるので、そこはなんとも言えませんが、頭で考えて変化させられるものは基本的にタダなので、それはもっともっと頭が柔軟な若者が発信元となって斬新な感性を惜しみなく披露していって欲しいと願うばかりです。

とは言いつつ、気掛かりなことがあります。

強さと優しさの両極端の表現しか許さない世の中にしてしまった大人達の責任は大きいのではないかと。

柔軟な発想を摘み取る文化基盤を作ってしまったのは紛れもなく大人の責任なのではないかと。

だからこそ、この先煙たがられることは多くなるとは思いますが、そんなことに加担してきた己を恥じて罪滅ぼしの意味も込めて、後進世代がもっともっと健やかな表現を躊躇なく出来るよう助言をしたり年寄りでも頭が固まっていない善き例として背中を見せなければならない、と考えています。

# by reijiro_kaneko | 2019-03-10 23:16

肩、硬いんです。

二週間サイクルだったパーソナルトレーニングを一週間にしてみました。

結果は、、、、

翌日の本日、ほぼ死亡しております。

何をするのも億劫、まるでプロテクターを装着しているかのような上半身の感覚、やたら自由度が高くなりカックンカックンしている下半身。

そんな訳で昨日も全身満遍なくトレーニングして頂けて恨めしい想いで全力で感謝しております。

昨日の課題は「肩が硬い」の一言で済まされました。

意外に感じる方もいらっしゃいますよね?金子さんは肩が柔らかいことが売りだったんじゃなかったでしたっけ?と。本人もそれは度々公言しておりますし、皆さんから見ても「なんだ?あの肩!」と思っていた方々も多いと思います。

しかし、実は硬かったんです。特に左肩が。

肩の可動域を司っている部位は大抵の方が思う肩関節だけではありません。皆さんはおそらくこの部分を肩関節、と認識していらっしゃいませんか?
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上腕骨の骨頭が肩甲骨の縁の部分の関節窩という小さな窪みに接しているこの部分を肩関節と認識していると思います。

確かにここは関節の可動域の殆どを担っている重要な箇所です。

しかし、それ以外に二箇所、肩の動きを補助する関節と部位があります。

それが、肩鎖関節と肩甲骨の内縁部位です。
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肩鎖関節とは鎖骨と肩甲骨の接点、肩甲骨の内縁とは上図だと右側のヘリの部分を指します。

僕の弱点はこの肩甲骨の内側の部分に位置する筋肉が硬い、ということなのです。

その筋肉とは表側から僧帽筋
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インナーマッスルだと、頭半棘筋、頭頸板状筋、小菱形筋、大菱形筋、など。
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これらの筋肉の収縮率を上げ、よく伸び縮みする良質なゴム化するためのトレーニングを散々行った結果、今日は腕が上がりません。これだけでなく懸垂も腕立てもいつもと変わらずやらされているので、どの方向に腕を動かしても不自由極まりない…

どんなトレーニングかを分かりやすく図で載せますと、こんな感じ。
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はい、格闘技の「腕シギ」ですね。まさか、本当にこんなことをトレーナーにされている訳ではなく、フォルムとしてかなり近い形である、という例えです。ご心配なく。

大学時代にかっこつけて女性を勢いでリフトして肩を亜脱臼していた金子少年はもういません。まだまだフォームによっては、関節の中にチリッとした痛みを感じる場合もありますが、それもトレーナーの言いつけを守って他のパーツで補えば大抵のことはクリア出来るようになりました。

そして、ここで明言いたします。

筋トレ、趣味です。

50を越えてようやく堂々と「趣味」と言えるものが見つかって何だかやっと一人前になった気がします。

# by reijiro_kaneko | 2019-03-08 15:42

映像作品第2弾はソロとなりました。

映像デビュー作はソロが苦手な僕らしいDUOでの幕開けとなりました。ええ、絶対にソロは嫌だったのです。だって、寂しいんですもん。

でもね、のらりくらりあんまり踊ってないあの作品に正直ガッカリした皆様も多々いらっしゃると思うので、名誉挽回するためにソロ作品は近いうちに撮らなきゃ!とは考えていたのです。

そうは言っても、鼻の穴膨らませて頑張るテイストのダンスなんてやりたくない。きめ細かく創り込んだ振付にもしたくない。一杯引っ掛けて気楽に踊っているような遊び心があるものにしたい…

 3日前ぐらいから沸々と構想が湧き上がり、スタジオを自由に使える水曜日の早朝に思い立って撮影決行。マニッシュなムードのものとエロティックなものを完全に即興で二曲踊り、それらをコラージュして出来上がったのがこちらの作品です。

この動画をご覧になった皆様がどうお感じになるのか全く見当もつきません。

好きなことを好き放題やらせて貰っています。

今後、僕が心の底から信頼し愛するダンサーとのコラボ作品が続きます。それらもまたやりたいようにやらせて貰うつもりです。

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# by reijiro_kaneko | 2019-03-07 07:39

3月の課題曲

2月はstudio CASTもティップネスもどんどん曲を変えてしまい、皆さんが腰を据えて音楽と動きに向き合えない状況を作ってしまったこと、深くお詫びいたします。映像デビュー作品を生み出すに当たり、創作活動に入ると交感神経が異常な状態に入るので、同じ曲でじっくりとレッスンを施すという当たり前の作業が困難になるためです。

今後同じことが起こらないと確約することは出来ません。何故なら今後一ヶ月に一本のペースで映像作品を公開してゆく意気込みですので、タイミングによっては呆気なく飽きてしまう可能性があるためです。

でも、ご安心ください。三月に関しては大橋トリオさんの素敵な2曲で貫きます。

ということで、課題曲はこちら。

studio CASTでは「突然の贈り物」、ティップネスでは「さくら」、どちらもバラード曲にてしっとりと、しかし全身余すところなく使い切って感情表現もしっかりと演出して踊って頂けたら、と思います。
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# by reijiro_kaneko | 2019-03-01 15:08

ワオテナガザル

はい、昨日もパーソナルトレーニングの日でございました。

毎回感じる事ですが、この二週間に一度の60分は実に学び多き大切な時間です。

左右対称に身体を使うこと、腹筋を常に正しく整えていないとフォームが崩れてしまうこと、弱い部位を庇う為に違う部位を酷使してしまうケースがあること、素直に受け入れると次々と新しい気付きを与えて貰えること。

頭も身体も強張り始める50代の仲間入りをし不甲斐ない出来事を日々実感することが増えてきている中で、去年の9月に一念発起してトレーニングを始めたことがこれ程までに意義深いものになるとは正直驚いています。そして、あの時先延ばしにしていたら一体どうなっていたのだろうと想像して青ざめています。きっと、おなかダラン腰反りまくりペタペタ歩きペンギンちゃんみたいなおじさん化が止まらなかったことでしょう。いやいやいや、そんなことになったら舞台引退どころの話ではなく教師業も即刻引退すべきです。

とは言え、トレーニングをコンスタントに続けていてもやはり長年放置してきたツケは大きく、出来ないことを毎回まざまざと見せつけられガックリと肩を落としております。

例えば、以前ご報告した逆上がり。

イラストのように肘を曲げて勢いをつけて行えば何回でも出来るようになったのですが、昨日、肘を完全に伸ばしてダランとぶら下がった状態から腹筋の力だけでスルーンと逆上がりしてみてください、と新たな課題を言い渡されてしまいました。ちなみにリンクで貼ったInstagramの動画は10種競技のオリンピック代表、右代啓祐選手です。
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逆上がりが出来るようになるまで数ヶ月、今度はこのブラーンからのスルンと逆上がり、一体どのぐらいの時間が必要なのか…諦めずに毎日コツコツとトレーニングするしかありません。

今日も痛くない部分が無いくらい全身筋肉痛です。自分のレッスンで受講してくださる皆さんをここまで追い込めていない事実を確認する度に本当に悔しくなります。もっと機能的に身体を使って貰って、頭皮や爪ですらムズムズしてしまうほど全身余すところなくトレーニングして貰えるレッスンを実現させなかったら教える資格などありません。

まだ読み込んでいなかった大橋トリオのアルバムを通勤中にずっと聴きながら今日は猛反省しつつ、今日からあちこちで始まる新曲の構成をじっくりと練りつつ、皆さんの動きや表情をつぶさに観察して、よりアンチエイジングなレッスンを構築すべく全身全霊で取り組む所存です。

# by reijiro_kaneko | 2019-03-01 08:56

映像デビュー作品公開!

構想着手から早10年、ようやく皆さんにお披露目することが出来ます。

なんて、実はそんなに仰々しい諸々があった訳ではありませんでして、昨年のポッキーの日に引退を表明してから取って付けたように映像デビューしちゃいますと宣言したものの、明確なビジョンがあったわけでもなく機が熟すれば何か弾みでとんとんとーんと出来ちゃうだろうなぁとタカをくくっていましたら、ほんとに出来ちゃったよーという次第です。

その弾みは、この秋ぐらいに公開予定のとある映画のワンシーンに携わらせて頂いた現場で出逢った男性ダンサーがもたらしてくれました。

年齢こそ僕の半分ではありますが、彼の持っている世界観やムーブメントの美しさにいたく共感し、気付けば実にアッサリと彼に共演のオファーを申し出ていました。

通常五分程度のMVですと、撮影だけでも早くて一日がかり、凝ったものになればなるほど日数を要しますが、そこは猪突猛進型のB型の良いのか悪いのか分からないところでその場のフィーリングと楽しさだけでつっ走り三時間で撮影を終えました。

後から見直すとあれこれ粗はあります。しかし、彼との呼吸や空気感がマッチしていればそれで良し、と判断し動画編集も非常に稚拙ではありますが公開に踏み切ります。

どうか皆様、温かい目で見守ってください。

そして、今後恐ろしい勢いで映像のクオリティを上げてゆく僕を楽しみになさっていてください。

なお、映像は全てモノクロですので、どんな衣装だったのか分かって頂くために二枚だけ写真も載せておきます。衣装は言わずもがな、パートナーのDie-co★の手によるものです。
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# by reijiro_kaneko | 2019-02-27 01:33

絡まる

今日はほんとにどうでもいい話なので日頃僕を過大評価されている皆様はさぞガッカリされることでありましょう。

まずはこちら。
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凄いですねぇ、絡まってますねぇ。同じ人間とは到底思えません。凄すぎて真似する気も瞬時に失せます。

あ、いえ、これが見せたかった訳ではなく、こちらを日頃から気に病んでおりました、その例えとしてヨガマスターを引き合いに出した次第です。
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絡まるんです、鞄の中で見事に。毎朝取り出して解くストレスと言ったらもう大嫌いなミカンを目の前で剥かれることと並ぶぐらいのストレスです。

これを解消するワイヤレスイヤフォンが普及して街中でもよく見かけますが、あいにく僕はあれが苦手でして例えて言うならリニアモーターカーぐらい不安です。

なので、キイーッとなりながらも毎朝丁寧に絡まったイヤフォンを解いてiPodに差し込み、たちまちご機嫌になって出勤、というプチ修行みたいなことを辞められずにおります。

ね、どうでもいいことでしょ?

どうでもいいと言えば、丈の長いコートを着たまま電車で座席に座った時に必ずお尻の下で裾がぐちゃっとなって座り心地があまりよろしくないこともストレスです。座る瞬間にコートに内蔵されたAIが判断してシャッと裾が伸びて綺麗に座れる機能とか開発されたらノーベル賞ものだと思うんですけど皆さんどう思われますか?

え?座る時にコート脱げばいい?

全くその通りです。

ではどうでもいいこともうひとつだけ述べさせて頂いて本日はおいとまいたします。

絡まる的なこと繋がりで、頭の中が混乱して何もいいことが浮かばなくなった時の対処法を最近編み出した件をお話しします。

一言で申しますと、まず『全てを諦めて白紙に戻す』事を恐れない、ということでしょうか。

言い換えれば常識や論理やプライドを一旦捨て、更地の状態にしてからひとつひとつの物事を完全に他人事として考え直す、そうすると混乱の元になっていたことが浮かび上がってきて、大抵それが本当にくだらない事由であることを発見するケースがとても多いのです。

つい昨日も僕はこれで突破口を見出しました。何をしても如何ともし難い状態に陥ってしまっていたある事を自分がピエロになることで回避しました。プライドを持ち続けて先生然とした在り方を崩さなければきっとそうはなっていなかったでしょう。彼らはきっとようやく種を蒔かれたことに気付いてもいないと思いますが、これから二週間でたわわに実った稲穂の状態にまで育てあげたいと思います。

# by reijiro_kaneko | 2019-02-22 11:24

iPhoneデビュー

遂に携帯をiPhoneに買い替えました。

『えええええ?今更ですかぁ?』と仰られる方もいらっしゃるかと思いますが、なにしろ慎重で頑固な性格なもので、世の中の流行りというものにそう簡単に流されないのです。

かと言って、頑なに拒んでいたと思ったら呆気なく信奉者になることも少なくなく。

今回はまさにその両極端の狭間で追い詰められての判断でした。

もともと確定申告書の清書をする予定だった昨日の午後、最寄りのショップに在庫の確認の電話をするや否や駆け付け、二時間かかって機種変更終了。

iPhone本体は勿論ですが、レッスン時に皆さんがその場でご自身の踊りを観られるようiPadも併せて買いました。

iPhoneにしてもiPadにしても、本当にブームから何年乗り遅れているのか…

iPhoneユーザーとしては大先輩のパートナーや友人達に使い方を教えて貰いながらおじさんは奮闘したいと思います。

そもそも今回iPhoneに乗り換えた理由は、所持していたAndroidスマホが写真や動画を撮っていると情けないぐらい短時間で容量がいっぱいになってしまい、本体もホッカイロぐらい発熱しスマホなんだかカイロなんだか分からない状況に度々陥り、かなりのストレスをが抱えていた、というのが一番大きな理由です。

それと関連して、第一弾の撮影を間もなく控えておりますが自身の映像作品をこれから量産してゆく上で、持っているパソコン(Mac)と同期させられるiPhoneの方が何かと好都合であることが決め手でした。

実は何年も前からそれは考えてはいたのですが、映像なんてその道のプロフェッショナルに撮って貰って編集もお任せして出来上がったDVDやデータだけ頂ければいいや、で済んでいたのです。でも、自分で『映像デビューするよー!』なんて宣言してしまった手前、気が向いた時にサッと撮ってササッと編集してサササッとSNSに上げられたらスマートでカッコいいじゃん、なんてイヤラシイ考えが日に日に強くなってきたことと、代金支払いの満了日を待たずして遂にイカレ始めた旧スマホとの闘いにウンザリした、というタイミングが合いましてこの度の買い替えとなりました。

そんな感じで本日は初iPhoneを携えて出勤中。

でもイヤフォンはiPodに刺さっています。

ええ、あくまでもiPhoneは『写真や動画が撮れる電話』なのです。これ一台で何でもかんでもこなすほど僕はメカに絶対的な信頼を置いておりません。
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# by reijiro_kaneko | 2019-02-18 11:24

studio CAST レッスンご案内

たまに更新するstudio CAST のレッスンご案内です。

【studio CAST レギュラークラスのご案内】

◆スケジュール◆
水曜日
13:00~14:00  コンディショニング※要予約
14:00~15:00  ムービングストレッチ
15:00~16:00  バーレッスン
16:00~17:30  コンテンポラリー

19:00~20:00  コンディショニング&ムービングストレッチ
20:00~21:00  バーレッスン
21:00~22:30  コンテンポラリー

土曜日
12:00~13:00  コンディショニング※要予約
13:00~14:00  ムービングストレッチ
14:00~15:00  バーレッスン
15:00~16:30  コンテンポラリー

以上、担当:金子礼二郎

17:00~18:30  ジャイロキネシス
担当:島田真奈、大内秀一

◆料金◆
入会金 ¥5,000(26歳以下無料)

●単発受講
コンディショニング・ジャイロキネシス共に ¥2,000(入会金不要・会員非会員共通料金)

ムービングストレッチ¥1,500
バーレッスン¥1,500
コンテンポラリー¥2,000
コンディショニング&ムービングストレッチ(水曜夜のみ)¥1,500

●連続受講
①ムービングストレッチ(コンディショニング&ムービングストレッチ)・バーレッスン続けて受講¥2,000
②バーレッスン・コンテンポラリー続けて受講¥3,000
③ムービングストレッチ(コンディショニング&ムービングストレッチ)・バーレッスン・コンテンポラリー続けて受講¥3,500

◎体験レッスン承ります!※お一人様一回限り

①ムービングストレッチ(コンディショニング&ムービングストレッチ)のみ1クラス受講 ¥1,000
②バーレッスンのみ1クラス受講 ¥1,000
③コンテンポラリーのみ1クラス受講 ¥1,500
④ムービングストレッチ(コンディショニング&ムービングストレッチ)・バーレッスン2クラス続けて受講 ¥1,500
⑤バーレッスン・コンテンポラリー2クラス続けて受講 ¥1,500
⑥ムービングストレッチ(コンディショニング&ムービングストレッチ)・バーレッスン・コンテンポラリー3クラス続けて受講 ¥2,000

◆お問い合わせ・コンディショニングご予約

castcontemporary@yahoo.co.jp


●スタジオわいわいへのアクセス

中野駅南口を出たら左へ。線路沿いの道を新宿方面にしばらく歩きます。
7分ほど歩くと右手に中野ZEROホール、左手にShimachuがある五差路に行き当たります。それまでの道のりで初めての信号です。
信号を渡り、右手にアパート左手に保育園がある急な坂の道を蛇行しながら3分ほど進むと、また信号があり向かいに八百屋さん、左方向にはメルセデスベンツの大きな看板が見えます。
信号を渡りベンツの方向に左折して、ショールームの手前の少し引っ込んだビルの一階がスタジオわいわいです。

住所
中野区中央3-13-10ジョイ林ビル一階


# by reijiro_kaneko | 2019-02-17 17:29

Roots vol.2 告知

遅れ馳せながら告知です。

一昨年末に初めてこの『Roots』という企画公演に携わり、初回にも関わらず10分越えの大作を創ってしまい二度と声を掛けて貰えないかと思っておりましたが、有り難いことにまた作品創作の依頼を頂きました。

前回で懲りた筈なのに、またしても12分の作品を創っております。しかもDuo作品として。

もう1つ大人数での5分作品も同時進行しておりまして、こちらも金子にしてはかなり激しめの内容となっております。

まさに、やりたい放題。

しかし、『ダンスのスキルアップや深く追究したい人のための企画』であることを踏まえてエントリーしてくださった皆様なのでしっかりと僕の理不尽なイチャモンに応えて下さっています。

どうぞ皆様、お誘いあわせの上、彼らの勇姿を観にいらしてください。

チケットは僕から出演者経由で手配させて頂くことが可能です。レッスンに参加される等、僕と直接やり取りが可能な皆様、どうぞ遠慮なくお声掛けくださいませ。



《公演情報》

Studio Dance √isions presents
◆Roots vol.2◆

【日程】
3/16(土) 15:00 / 19:30
3/17(日) 11:00 / 14:00 / 17:30
※開場は開演の30分前

【チケット】
前売り: ¥3000   ※学生割引¥2700
当日:    ¥3300

【会場】
ラゾーナ川崎プラザソル
http://www.plazasol.jp/

【振付師】※五十音順
赤尾仁紀
金子礼二郎
Cen(「彩」danceentertainment)
武田麻有子
巽徳子(Dance Company MKMDC)
遠山結子
松本多映子
森澤碧音(Dance Company MKMDC)

【出演者】
秋田恵子
市根井裕美
宇戸田千晴
榮本まこ
大畑愛
尾関晃輔
勝然文香
香取莉紗子
金杉優子
久保澄恵 (Dance Company MKMDC)
小林桃子
佐藤奈緒
清水奈月
JURI
須惠奈菜美
大丸美鈴
田中桃子
利根川夏綺
中島敦美
中山菜 (東京舞座)
橋本麻衣
原周石 (Dance Company MKMDC)
潘嘉敏
吹野 真之輔
福田小夏
藤原亜美
麓えり
松居摩耶 (Dance Company MKMDC)
宮地佑奈
meica
山田佳奈 (Lilarge)
和氣能成

【STAFF】
舞台監督: 笹浦暢大(うなぎ計画)
照明: 影山雄一(Creative Art Think)
音響: 井上林童
記録映像: 佐藤直樹(株式会社アルデ)
記録写真: 和知明(株式会社BrightEN photo)
宣伝美術: 川上雄也

【企画/制作】
Studio Dance √isions

------------------------
Studio Dance √isions
杉並区阿佐ヶ谷南1-7-4 B1F
...丸ノ内線南阿佐ヶ谷駅より徒歩6分、JR中央総武線阿佐ヶ谷駅より徒歩14分

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# by reijiro_kaneko | 2019-02-15 15:16

居合の美学

『突然なんの前触れもなく人を刺せたら凄いですよね』

昨日はそんな恐ろしい一言でトレーニングが終わりました。

ええ、皆さん、ご心配なさらずに。あくまでも居合のお話ですから。

ええと、フォローになってませんかね…

静かに座っていた紳士が瞬時に立ち上がり刀を抜きスッと斬る、というアレです。

いやいやいや、待ってください、通報しないでください。僕はあくまでもトレーニングの話をしたいだけなのです。

ぐちゃぐちゃ言ってないで早く本編に入れ!とそろそろ怒られそうなので前置きはこの辺で。

昨日は過去10回未満(領収書の整理をしていてまだ10回に足りていないことを先日発見)のパーソナルトレーニングの中では初めてと言っていいほど褒め殺しの日でした。

なにをやっても『いいですねぇ、とても進歩していますねぇ』と褒められ続け、少々気味が悪くなりながら迎えた不得意なチンニング(懸垂で顎をバーの上まで挙げなければならない種目)で『はい、ダメですね』とアッサリ言われるというオチ。

何がダメかというと、せっかく直ってきた腰がぶら下がることで過剰に反ってしまい、全身をまとめられなくなるので結果肩周りを必要以上に酷使してしまい全く身体が浮いていかない、というもの。

いつもの通り、即座に改善策を提案してくれたので少し光明は見えましたが、逆上がりの時ほど明確なビジョンが見えている訳でもなく、本人は酷い落胆ぶり。しかし、彼は常套句『練習すれば出来ますよ。他の事は素晴らしく上手になってるじゃないですか。』を平然と口にします。

幼少期から空手とか柔道とか習っておくんだった、、、とチラリと頭を掠めましたが、まるで読心術を持っているかのように彼は言います。

『あくまでも省エネで効率良く、を忘れないでくださいよ』

そうなんです。大人になってからにわかアスリートになった訳ですから骨格などはおよそアスリートのそれとは比べ物にならない貧相さ。土台もないのに気合いだけで頑張ってガラスの骨格を痛め付けるようなことだけはしてはならぬ。上質な筋肉の鎧を身に付け省エネで効率の良い身体のコントロール力をマスターするために彼は協力してくれているのです。

そんな流れで冒頭の恐ろしい話へと繋がった、というワケです。

『労少なくして最小限の動きで最大のパフォーマンスをする、そのために腰は絶対に反ってはいけません。』

静かに説く彼を頭の中で合気道の動着を来た師範の姿と重ね合わせ、腹を丸めながら微かにお辞儀をして聞く僕の姿はなかなかのもんだったんじゃないかと自画自賛(笑)

さて、肝心の居合については何も触れず画像だけ載せて今回はおしまいとします。
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# by reijiro_kaneko | 2019-02-15 11:46

作業のお供

昨日は膨大な量の領収書を仕分けしペタペタ台紙に貼ることに一日を費やしましたが、同時にiPodをアンプに繋いで流しっぱなしにしていたので、手と目は領収書に、耳は音楽に、と美しい分業作業を成し得ておりました。

仕分けだけで二時間以上かかりましたが、その時に流れていたのがこちらの二枚のアルバム。

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Tom Mischというロンドンのアーティスト。ジャンルはよく分かりません。ギターの艶やかさと繊細さが混在する音色の上に漂うひっそりとした優しい声。アップテンポな曲もバラードもどちらも終始心地好く聴いていられるアルバムです。

最近彼のようなタイプのミュージシャンを数多く見かけます。

これでもかとエレクトロニクスを駆使して実験的・攻撃的な音を造る潮流が一時期ありましたが、その時代を越えて現れてきた新世代にはエレクトロとアコースティックを良い案配に織り混ぜて半世紀以上前のルーツミュージックをリスペクトする、という傾向が強く見られます。

20代の若い世代がブルージーだったりソウルフルだったりレトロな味わいを何の違和感もなくサラリとやってしまっていることに、『その若さでそんなに枯れてしまって達観しちゃってて大丈夫?』と些か心配になりますが、MVを観ていると普段は屈託のない無邪気な青年達であったりもするので、こんなおじさんの心配は余計だったようです(笑)

しかし、このTom Misch、20年前に2 Step というジャンルが出てきた時の衝撃と興奮に似たものを覚えます。お洒落でカッコいいのにどこか生臭く、それでいて体温は感じれず無機的であるにも関わらず突き抜けた退廃感に支配されている。はい、何も伝わりませんね(笑)

興味が湧いた方は是非自分でお探しになって視聴するなり購入するなりご自由にどうぞ。

と言いつつ、こちらのMVだけご紹介しておきます。



# by reijiro_kaneko | 2019-02-11 11:31

年に一度の…

今年もそんな日がやって参りました。

整理整頓と数字にはべらぼうに弱い僕にとって苦痛でしかない確定申告。

昨年は元旦に領収書の整理を終えるという快挙を成し遂げ、今年もやるよー!と意気込んでいたら呆気なくその野望は散り去り昨日までズルズルと毎日のように領収書の山を横目で見ては無かったことにしていましたが、提出期限までのスケジュールを再確認してみると昨日しか一日丸々費やせる日が無いことが発覚。

ええ、やりきりましたよ、途中何度も堪えきれず雄叫びをあげながら。

乾くと色が消えるスティック糊をなんと4本も使いきり、指がひび割れて、背骨から変な音が鳴っておりました。

こういうことを日々やられている皆さんを心から尊敬します。

ほんと無理。

でもね、やる時はやるんです。集中力こそ持ちませんが、その仕事ぶりは我ながら完璧です。特殊な素早い計算などは出来ませんが、領収書をペタペタ貼る単純作業でしたらいつでも引き受けますのでどうぞお気軽にお声がけくださいね。

そんな訳で、領収書は完璧に整理が終わったのでこれから数日かけて入念に計算し提出開始日には朝一番に税務署前に並んで提出、を夢見て頑張ります。
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# by reijiro_kaneko | 2019-02-11 11:10

BSB所感

そうですか、結成25周年ですか…添付したMVをご覧になればお分かりのようにメンバー5人全員が結婚されてその上パパになっているという事実を知って驚き、最早アイドルグループというよりは立派なポップ・コーラス・グループとなったんだなぁと感慨深く何度も動画を観ています。

ええ、僕はれっきとしたBSBファンです。先日のリハ開始前に若いメンバーが大音量で名曲『Shape of my heart』をかけていて、思わず『だっせぇ!』と罵りましたが、はい、僕は彼らが大好きなんです。
メインボーカルを取れるメンバーが3人、後の2人も決して下手くそな訳ではなく解散した日本を代表する某5人組アイドルなどその足元にも及ばない力量を持っている。それぞれの声質がまるで違うのにハーモニーは極上の響き。とりたててハンサムという訳ではないけれど全員がなんともチャーミングでハッピー。楽曲はどれも耳に馴染みやすくディズニー映画のように大衆受けが良い。

段々、誉めてるのか貶してるのか分からなくなってきました(笑)

彗星のように現れては消えていくボーイズグループが沢山いる中で25年もの長きに渡り音楽業界に在り続けることは並々ならぬ努力と周囲の鉄壁のサポートがあるが故なのでしょう。

『No place』で何とも言えない良い顔で子供達と戯れる彼らがいつまでも幸せでありますようそっと祈っています。

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# by reijiro_kaneko | 2019-02-08 11:21

コピーは是か?否か?

2019年冒頭から突き抜けた投稿が続いています。皆さんはいかが突き抜けていらっしゃいますか?

さて、今回はコピー商品は是か否か?ということについて僕のひねくれた見解を述べてみたいと思います。

結論から申しますと『是』だと思います。

勿論、明らかに安っぽい粗悪品の存在は真っ向からその存在を否定しますが、ブランド物のコピー商品などで非常に精巧に真似られたものは頭ごなしに『否!』とは思わず寧ろ感動すらしますし、某国の某夢の国のコピー・アミューズメント・パークのキャラクターなどははなっからコピーする気すら無いでしょ?と笑ってしまうようなクオリティで、そのコピーを突き抜けた潔さには敬意すら表します。

コピーといっても、稚拙に真似られたものは残念に思い、やるならとことん突き詰めてコピーしたものは時として本物以上の存在意義を発揮します。
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そもそも、オリジナルって何なの?とよく考えます。完全なオリジナルなどこの世には存在せず、ありとあらゆるものが模倣の積み重ねで成立しているのですから、オリジナルを追求するのもほどほどにしないと限られた人生の中で成し遂げられることも減ってしまうのではないでしょうか。

ダンスなんてもんは、特にそのコピーという概念から逃れられない宿命を背負っています。

ごく稀に突然変異のニュータイプが出現することもありますが、大抵は模倣の山。『こんなの初めて!』とカルチャーショックを受ける方も時々いらっしゃいますが、それも完全なるファーストコンタクトではなくコピーの上に築かれた変化や装飾に対して恐れおののいていらっしゃるだけで、宇宙人と遭遇するのとはワケが違います。

お気付きの方も多いと思いますが、このところ、僕はパーソナルトレーニングで変化させた説得力の強い身体で皆さんの前に立ち、以前よりもハッキリと解るお手本をお見せして先ずは完璧にコピーして頂くことを要求しています。何回か受講して頂いているうちに『これはイケそうだ!』と判断した際には『はーい!好きに踊ってくださいねー!』とお伝えし、しっかりとコピーした上に成り立つ皆さんの個性をニマニマと見つめて喜んでおります。

戸惑いも確かにあります。
『完全にコピーせよ!』を突き詰めると独裁国家になってしまい個性は追いやられます。一方で、『一人一人違って当たり前。オリジナル万歳』を徹底するとゆとり教育の弊害みたいなことになってしまう危険性を孕んでいます。

キュッと締め上げて、タイミングを見計らってホワッと解放する、その飴と鞭方式こそが確実にも基礎を学んだ上に個性を乗せられるので一気に才能が開花する可能性も高まります。

そこに心血を注いで起こる頭痛は何ら苦ではないのです。


# by reijiro_kaneko | 2019-02-01 15:17

2月のstudio CASTは

2月のお休みはございません。

2月のstudio CASTはこちらの曲でキッチュ&エレガントなムーヴメントを追求して頂こうと考えています。



こちらの曲、『あら?聴き覚えが…』と思った方はだいぶstudio CASTベテランの方ですね。確か10年前ぐらいに一度使いましたが、またしてもリベンジで10年経って僕がどう変わったか、大切にしているものは変わっていないか、を確認するためにも新たな振付を施したいと思い立ちました。

そして、またしても『嫌いな声ベストテン』に入る椎名林檎さんの楽曲を使います。

Adeleにしても椎名林檎にしても、どうして嫌いなアーティストの曲をこの人は使うのかしら?意味が分からないわ、と思っている皆さんへ種明かしです。

これは、嫌いなアーティストでさえきちんと振付出来てしまう僕の度量の深さを自慢しているのです。

というのは冗談で、以前も申し上げましたが、あまり好みではないアーティストの曲の方が、変な思い入れを込めることなく論理的に構築することが出来るのでご指導させて頂く時に非常に効率が良く正しい動きや形に皆さんを誘導しやすいのです。常々、振り付け師が自分の感情だけでヒステリックにダンサーを縛ることほどナンセンスな事は無いと考えているものですから、この『無で挑む』という在り方はなかなか乙なものなのです。

今回もまた、『あの人の心に寄り添って身も心も委ねて踊らせて』なんて思わずに、ひたすら音の抑揚に敏感に振り付けられたムーヴメントです四苦八苦して頂けると幸いです。
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# by reijiro_kaneko | 2019-02-01 10:02

え?モデル?

はい、本日もパーソナルトレーニングの日で御座いました。

後に控える若者リハーサルの振付が頭の中で定まっておらず、加えて前日の激務のツケが最高潮に身体に来ている中で受けるトレーニングですので、過去最高に嫌気が差していました。

しかし、そこで予約をキャンセルして体力を温存するのは『逃げ』だともう1人の真面目な自分が演説を始めたので渋々意を決してトレーニングすることにしました。

右腰と左足首が痛いことを告げると、何故そうなってしまうのかをトレーナーが分析しトレーニングフォームを細かくチェック。結果としてあれよあれよという間に痛みは激減し、いつもの全身運動による心地好い疲労感でトレーニングを終えることが出来ました。

タイトルにありますように、僕の身体は微かではありますがこちらのモデルさんのように歪んだアライメントになってしまっています。
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右の腰は反りやすく、左足は小指に重心がかかっていてO脚が顕著。

トレーニング最中に幾度となくトレーナーにその歪んでしまう部位を口頭で指摘されたりスッと触られたりする瞬間には修正出来るのですが、気を弛めると直ぐに元に戻ってしまいます。

言うことを聞かない身体を情けなく思い、ぶつぶつ独り言を言っていると、『そうは言っても指摘すれば直ぐに直せますし、それ以外のことはメチャメチャ成長してるじゃないですか!』と珍しく彼が誉めてくれました。

そうなんです。出来ることは本当に増えているし、それぞれのフォームも以前とは別人のように正しく綺麗になっているのです。

だからこそ、普段の生活やレッスンの中でこの歪みを修正しきれていない事実が悔しいのです。

敬愛するボブ・フォッシー氏は酷い歪みを抱えながらも、あんなに素敵に踊っていましたし、その歪みを上手く魅力に変える才能の持ち主でした。

彼に憧れてダンスを始めたと言っても過言ではありませんが、自分は歪みを利用できていないどころかそれが故に身体が不調を訴えることしばしば。。。

ならば、もう完璧に左右差を無くし、究極にコントロールされ尽くした身体を目指した方が少しでも長く仕事を続けられる、そう信じて今日はくねったモデルのイメージを頭から消し去り、エヴァンゲリオンを頭の中に描きながらトレーニングに集中しておりました。

というわけで近い将来僕の身体はこうなります。皆様、ご期待ください(笑)
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# by reijiro_kaneko | 2019-01-31 23:38

『Play』

はい、昨日大見得切りましたのでその責任を取って『Play』購入し早速観賞しました。
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皆さんにご紹介したものの、自分の眼で全編観ていないのに『一を聞いて十を知る』能力アピールを幾らしようと信憑性ゼロだわぁと恥ずかしくなり、持ち前の異常な執着心と引きの強さをフル活用して調べまくり、その割にはアッサリと最寄りのタワレコに在庫があることを突き止め嬉しさにモジモジしながら引き取りに行きました。

尊敬する振付家の作品を観る時は必ずと言って良いほど無意識に正座で観てしまうのですが、昨日も足の痺れに気付いた頃には二時間近くの作品が終わっていた、というどうでもいい情報(笑)

三回号泣しました。
幾度となく感嘆の唸り声をあげていました。
カーテンコールでは号泣を通り越してずっと頭を抱えていました。

それぐらい、今の自分にとってタイムリーで貴重で愛しい作品でした。

某大手バレエ用品販売店の舞台批評欄では少々偏った評価をされていたこの作品、僕にとっては宝物でしかありません。

時代は超絶技巧と執拗に繰り返される小賢しい動きと暴力的な音楽ばかりが持て囃される世の中ではありますが、Alexander Ekmanはそんな世に在って古き良き時代の継承者であり同時に同時代性の先駆者でもあります。

人間の美しさと愚かさを両極面から愛情深く観察しありのままを舞台に載せることが出来る天才であり、それがギリギリで稚拙にならない細やかなバランス感覚を以て装置・衣装・照明・音楽を配置します。

どの要素も飛び抜けて主張し過ぎることはなく、西洋人が創ったとは思えないどこか東洋の奥ゆかしさも感じさせます。

限りなく映画に近付いてはいますが、映画と舞台の決定的な違いであるスクリーンは完全に存在せず客席との一体感を大切に創られていることが分かります。

お分かりですね、大絶讚です。

某大手バレエ用品販売店(しつこい)の批評では動きに目新しさは無く単純な振付の応酬で退屈という酷評を書いておられましたが、動いてナンボ斬新でナンボ盛ってナンボな風潮に本当に嫌気が差している身としては単純に『そーお?』と感じます。

攻撃的な動きをギュウギュウに押し込んだ刹那的な快楽を提供する作品、うすっぺらい切ない感情をヒラヒラとなぞって『ね、あなたもそんな時あるでしょ?こんな風にダンスに想いをこめて気持ちをシェアして一緒に浄化されようよ!』と訴える作品、人間離れしたスーパーテクニック満載でストーリーや情感は二の次の目眩ましで驚かせ続ける作品、そんなものばかり観ていると脳は麻痺し退化し短絡的になりどんどん哲学的に思考する力を失っていきます。

でももしかしてそれは世界の意思なのかもしれません。深いことは考えさせず常にアドレナリンを放出させ続け心の襞をのっぺりと平らにしひたすら攻撃的な人間を増産させることでこの種が滅ぶ布石を打っているのかもしれません。

あぁ、恐ろしいことを口にしてしまいました。

しかしこれはずっと考えていることの一つでして、紛れもない本心です。

そうならないために、世界に疑問を投げ掛けるために、一人でも多くの人々を喚起するために、僕は作品を創っているつもりはありません。そんな大それたことは国のお偉いさんがやれば良いことで、僕ら平民は汗水垂らしてただただ働いてればいいのです。ですから、僕はただ独り言を言ってるだけなのです。


# by reijiro_kaneko | 2019-01-28 11:03

『十を聞いて一を知る』

はい、タイトルをお読みになって、『あれ?間違ってない?』とお感じになった方々、正解です。

正しくは『一を聞いて十を知る』ですよね。

しかし、そんなことはなかなか容易く出来ることではありません。経験を積んで世界のトップを走り続けている人でさえ一を聞いて十を知るなんて到底出来ないこと。どうしてこんなハードルが高い諺が出来たのか、人間の底知れぬ理想の高さには辟易します。

僕はそんな理想を掲げるよりもしっかりと現実と向き合って『十を聞いて一を知る』を積み重ねた方がどれだけ成長できるか、ということを主張したく今回は僕が普段観漁っている尊敬するアーティスト達の動画をこれでもかと貼りますので、どうぞ皆さんご覧下さい。

その前に面白いエッセイを見つけたのでこちらも貼っておきます。


では改めて本題へ。

まずはLucas Mcfarlaneさん。ガッチリタイプのダンサーでとにかくパワフルで小回りが利く。ともすれば粗雑になりそうな所を彼の持ち味であるありそうでなさそうなフレーズを挟み込むことで強さの中にも繊細さを滲ませるダンサーです。



次は、Teddy Foranceさん。異常なレベルの身体の使い方の正確さと唯一無二の世界観、そして恵まれたプロポーション。使用する音も同世代のダンサーとは一線を画します。とにかく圧巻です。ちなみに最後のリンク映像に登場するPhillip Chbeebさんはこういった絶えず絡み合っているムーブメントばかりを産み出しているイノベーターの一人です。



最後は僕が最も敬意を払うダンスカンパニー、NDT(ネザーランド・ダンス・シアター)やパリ・オペラ座にも振り付け師として招聘されるWayne McGregorさんとAlexander Ekmanさんをご紹介します。というよりもご本人ではなく彼らの作品、になりますが。

最初の動画で指示を出している方がWayneさんです。

二つめの作品をご覧になって『あれ?』と思った方。そうなんです、昨年の引退パフォーマンスのコンセプトや衣装はこのピッティ宮でのCosというブランドのショーにインスピレーションを得ています。

三つめのAlexanderさんの作品は生で観られたらどんなに良かっただろうか…とずっと悔やんでいる作品です。

続く『Cow』のトレーラー。唖然、という言葉しかありません。ジャンルの壁なんてこうも簡単に蹴散らされてしまうのでしょうか…

最後の『Swan Lake』はMatthew Bourneの『Swan Lake』にも昔同じような衝撃を受けましたが、それを遥かに越える戦慄すら覚える問題作。あぁ、こんな作品ばかり毎月観られるヨーロッパに住みたい…









# by reijiro_kaneko | 2019-01-27 03:47

猛進したり葛藤したりしています

今年はまるで虫眼鏡で見るように細かい事にいちいち拘ろうと新年の誓いを立て、日々『ちょっとやりすぎかしら?』と不安になるぐらい細かく皆さんを観察したり注意をさせて頂いております。

その理由は簡単に言いますと『見てられない』から。

うろ覚えのまま何となく他の皆さんに誘導されてあっちにふらふらこっちにふらふらしている方を見てられない。

ついうっかり間違った形に入ってしまう方を見てられない。

身体に悪い負担がかかっているのに無理を押し通してなんとか動いてしまっている方を見てられない。

そんな様々な理由がありますが、特に見てられないのは、『自分の中だけでの常識で似て非なる形や動きを鼻高々で疑いもせず恍惚と踊ってしまっている』方。はっきり言って『それ、習いに来る意味ないよね?』と思いますので、以前は無視していましたが最近は目の前に立って指差し指示とか平気でやってます。

決して安くはない対価をお支払になって受講して下さる訳ですから、それを『いつか分かってね』と長すぎる目で見守っていることが責任放棄だなと感じる出来事が去年何度かありました。確かに、『自分自身のセンスや力で気付き直す』という作業が出来ることがその人が善き方向に変わっていくための大前提ではあるのですが、気付くキッカケを少ししか与えられずに『気付け!戦え!』と言われ続けても何をどう気付いて何と戦うのか全く理解できない方も大勢いらっしゃいますので、ついに僕は信条を潔く曲げ、気になった方が気付いて直す努力を始めるまで目の前に立ってお手伝いをすることにしました。

もうすでにトライアルとして幾つかのクラスでこの手法を試みていますが効果は絶大です。

今までぼんやりうっかりへらへらと踊っていた方々の顔つきが変わりました。

比較的上手に自己流に解釈して自己満足で踊っていた方が些細な箇所でつまづくようになりました。

良くも悪くもなく能面で平均的に無難に踊っていた方が時折ハッとするような動きや表情を見せてくれるようになりました。

多少、僕が大事にしてきた和気あいあい感は減ってしまい、ピリッとした緊張感が充満してしまうので、ただ楽しく時間を過ごしたくてスタジオにいらっしゃっている方にとってはストレスになるかもしれません。結果としては楽しんで頂くことが理想であり、その楽しみ方を『なんでもいいよ~怪我さえしなければ各自の自己責任で楽しくやってくださいね~』ではなく、『そんなに厳しい型や動きをこなさないと美しい動きにならないのね、じゃあ果たして私はそれらの細かい指示を何%ぐらいこなすことが出来るかしら?』と模索して頂いて、最終的に『それは絶対に無理!』と感じたこと以外の部分で全力で踊って頂いて、しかもそれが楽しいと感じる、という精神構造に行き着くように誘導しているのです。

頭痛の頻度は確実に上がりましたが、そういった顕著な変化を見せて頂けることこそが喜びですので頭痛いのなんてどうってことありません。脳溢血でレッスンにパタリと倒れてそのままあの世へ行ってしまったとしてもそれこそ本望です。

大嫌いなAdeleで、僕自身は何の感情移入も出来ない曲で、天真爛漫に『気付ける人だけ気付いてね~』と責任放棄することを辞め、身体の不調を訴えられても『そういうの辞めません?動けるからレッスン受けに来たんでしょ?調子悪いのなら休む、レッスン受けるのなら黙って受ける、それが常識でしょ?』と説教し、なんとなく質問をされた方に向かって『正確に質問したい箇所をまとめてからしてください』と言い放ち、何だか厳しい作法の先生みたいになっちゃって、一体自分はなにやってんだろう…と途方に暮れることもありますが、『いやいや今までが酷すぎたんだから、迷わず貫け!但し、感情的になるのはNG。言葉はあくまでもお前の一番の長所である様式美に関する時のみに発せられるべき。』と何度も心の中で反芻して皆さんの前に立っております。

ほんと、なんでこんなこと書いてるんでしょうねぇ(笑)

教師たるもの、こんな心情吐露などせずに堂々としてれば良いはずなんですが、どうもそういうのが性に合わないようです。

書きたくなった理由は先日の某映画の某ダンスシーンの某振付に立ち会ったことも大きかったのです。

中途半端に良いモノではなく、最高に良いモノを創るために、甲斐甲斐しくキビキビと働くスタッフの皆さんや、素養の段階で既に絶世の美男子であるにも関わらずそこで満足せず更に男前度を上げていく俳優陣を端で見ていて、自分は果たして最高の仕事をしているのだろうか?とふと考えてしまいました。

年齢や不具合を考慮し過ぎて『現状維持』を念頭に指導してきたが、それは本当に『現状維持』になっているのか?もしかして『現状維持』どころかどんどんダメにしていっていないか?

昔、僕が猛烈に腹を立てた『センスの無い人はダンスやる資格ないわ』と豪語して憚らなかった先生みたいに自分がなってしまっていたのではないか?

明らかに非常識な方々に対して言っても無駄だから何も言わずにやり過ごして自分だけが胃痛を耐えればいいのだ、と信じていた頃からはだいぶその場で臨機応変な対応が出来るようになったものの、まだまだ常識と配慮と美徳などがごちゃ混ぜになってしまってお互いに嫌な思いをするケースが発生してしまっていないか?

頭が固くなり、意固地への坂を転がり出すこの年齢だからこそ、毎日を惰性で生きず美しい余生に向けて日々悶絶していきたいと思います。

これ、まとまってるのかなぁ…(-_-;)
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写真は学生時代のサークルの写真です。
さて僕はどこでしょう?

# by reijiro_kaneko | 2019-01-25 16:30

知らないことは罪

突然ですが、どう伝えれば良いのか悩んでいます。

そもそも、僕が創る作品や毎月のレッスンでの振付は、分かりやすく噛み砕いて皆さんが共感できるお話などを無理矢理こじつけて説明したりしていますが、実は僕が本当に考えていることとは大きなズレがあります。

常々、『これは青春ものではないんですよ』と言ってますので、『この振付は一見好きになった相手の心が離れてしまったので苦悩しているように見えるけど、きっとそうではない何かの表現なのだろうなぁ』と思って頂いてはいると思います。

しかし、そう理解しても引き出しがそれほど多くない方は『そうは言うけどよく分かんないし、分かんないまま踊ってるのも不快だから自分の体験や好きな映画と照らし合わせて恋愛っぽい表現にしちゃおうっと』と要領よく踊って下さるケースもよく見かけます。

基本的にそれで良いのです。

え?だったら何でも悩んでんの?と思われますよね?(笑)

そうなんです、そこが僕のメンドクサイとこなんです…

ベタベタな恋愛ソングとか元気を出して皆で手を取り合って頑張っていこうソングがゴキブリよりも大嫌いな身としては、惚れた腫れたを夢中で表現していたり元気を無くしている人のために全身全霊で応援する気持ちを込めて踊っていたりする姿を観ているとマイナス30℃ぐらいまで心が冷えていくのを感じます。

そんなものを自分が魔が差して創ってしまった日にはもう死んでしまいたくなります。

どこまで底意地が悪いんでしょうね、、、。

でもね、言い訳をさせてください。そういう思考回路になるには理由があったんです。

僕も人の子ですから、人並みに恋愛もしましたし、自分が元気が無い時に誰かに励まされて立ち直れたり、今度は誰かのために同じ事をしなければ、と思って生きてきました。しかし、それは只の日常生活の中でのことであり、それをわざわざ舞台に乗せるのはどうかと思うのです。

舞台とは神聖な場であり、中途半端な日常が紛れ込んではいけない所だ、と幾つも作品(と呼べる代物ではありませんでしたが)を創っているうちに反省と共に確信を持って考えるようになりました。

結果、最近の僕の持論は『舞台とは、日常の種々雑多な感情に寄り添うものではなく、叡知の結集が生み出す示唆に富んだ啓示でなくてはならない』へ行き着きました。

勿論、これは僕の中だけでの定義付けに過ぎませんし、僕が敬愛する舞台作家の皆さんの作品を自分に都合よく屁理屈捏ね回して解釈しているに過ぎません。

ですので、ここから先は『あーめんどくせぇ、もう何いってんのかさっぱりわかんねぇよ』と匙を投げた方は即退出されることをお勧めいたします。

逆に『おっ!なんだか面白いことになってきたぞ!』とワクワクしちゃった方は続けて駄文をお読みください。

偉そうなことを毎回つらつら書いている僕ですが、30代後半ぐらいまでは惚れた腫れたをテーマに作品を創ることが殆どでしたし、自分の創った作品で誰かが元気になってくれたらと願うおこがましく思い上がりも甚だしい勘違い野郎でした。思い出しても反吐が出そうです。

そんな勘違い野郎であったにも関わらず、世界に通用する知識とセンスと才能の持ち主である今のパートナーと何故か出逢うことが出来たのは、神様の悪戯であったとしか思えません。

彼との出逢いは人生を根底から覆す良い意味でも悪い意味でも大きな転機でした。

まるで大学に真面目に通っている学生のように、ほぼ毎日膨大な量の新しい知識を与えられ続け、早々と思考がパンクしてしまうのにも我関せず洪水のように情報を畳み掛けてくれたお陰で数年経ってようやく自らの意思で好きな美術展に出掛けたり良質なファッションブランドの服を購入したり出来るようになりました。

今だからこそ、対等に芸術の話を彼と交わせますが、最初は本当に無惨な状況でした。無知を嘲られ、浅はかさを詰られ、彼の専門外であるダンスに関してもケチョンケチョンな酷評ばかりされていました。

元々頑固で負けず嫌いな僕がそんな仕打ちを受けてよくもまあ耐え忍んだなぁと感心しています。

それもこれもきっと『自分は師に恵まれている強運の持ち主だ』と信じて疑わなかったから、なのでしょう。

頑固で負けず嫌いではあるけれど、我慢強く郷に入っては郷に従えを美徳とする僕でさえ、『そこまで言われたら頭にきて速攻別れるわ』と思うような事を散々言われてきたのです。何故耐えられたのか思い返してみて不思議でなりません。

彼の指南のお陰で全く知らなかったことを純粋に楽しいと思えたり素敵と思えたりして吸収出来たことは山ほどあるのですが、同時にそれまで毛嫌いしていたことに目を向けるようになるどころか真実を知らされて大好きになってしまったことも沢山あります。

例えば、パウル・クレーという画家は昔から何故か知っていて大好きな画家の一人でした。それを彼が知って同時代、或いは関連性のある画家を次々に教えてくれました。

ピカソ、マティス、カンディンスキー、ブラック、キリコ…総じて昔は『変な絵。気持ち悪い。』と敬遠していた画家ばかり。

僕が観てきた作品は彼らの膨大な作品群の中の本当に氷山の一角でしかなかったのです。世間に大々的に知られている代表的な絵は何の知識もなく見ると確かに気持ち悪く意味が分からない作品かもしれません。しかし、初期から晩年までの作品を全て系譜立てて見ていくとどの画家も素晴らしい才能の持ち主であることが分かり、当初抱いていた生理的嫌悪感もあれよあれよという間に消えていくのです。

また、彼らがバレエリュスに深い関わりを持っていた史実も恥ずかしながら知っていなかったどころか、バレエリュスという現在のバレエ界だけではなくファッションや絵画・音楽などにも多大な影響を与え続けている潮流が存在していたことすら知らなかった訳ですから、これはパートナーにしてみたら『ダンスに携わっていながらそんな常識も知らないなんて呆れて物も言えないわ。。。生きてる価値すら無いんだけど。』と言うのも無理はないです。あの時は本当に穴があったら入って死んでしまいたい気分でした。

そんな経緯があっての近年の僕の暴言集が生まれる、というカラクリでした(笑)

『知らないことは、知ってて見て見ぬふりをすることより100倍罪』とはパートナーの名言のひとつですが、知らないのは当たり前。それをどうやって知る機会を設け、興味を抱いてもらい、一見ダンスと関係ない知識をダンスだけではなく豊かな日常生活のために役立てるか、という使命感のみで僕は今教えを生業としていたり作品を量産していたりする訳なのです。

ジョルジュ・ブラックの万華鏡のような世界観
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ジョルジョ・デ・キリコの静謐な空気感の中に潜む猟奇的な感情
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ワシリー・カンディンスキーの色彩豊かで楽しい構図
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そしてパブロ・ピカソの刻々と画風を変えていった執着への潔い訣別。
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そういう一筋縄ではいかない価値観こそが舞台にのせる作品には絶対に必要だと信じているからこそ、例えスターダムに登り詰めなくとも丁寧に作品を産み出していきたいと思う原動力になっているのです。

ええ、皆さんに彼らの作品を全て見て好きになれとは言いません。しかし、毎日ほんの少しだけSNSを覗く時間を削ってまだ見ぬ世界の存在に気付くことがこの先の人生を豊かにしてくれることは間違いありません。

なんて言いつつ、来月はAdeleで切ないリリカルジャズを踊って頂きますので、皆さん勝手にジョアン・ミロの絵を思い浮かべてそっとイメージを足したりしてみてください。
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# by reijiro_kaneko | 2019-01-21 20:31

異端

随分前の記事の中で彼を取り上げたことがありますが、iPodに放り込まれた膨大な曲を片っ端から聴いていたら一番好きな彼のアルバムで指が止まり、そのアルバムの中でも最も思い入れのある曲『Breathing Light』をリピート再生しながら今朝は出勤。


曲に酔いしれながら、ふと考えました。一体僕は彼の何を知っていたのだろう、と。インド系イギリス人だということぐらいは存じておりましたが、まさか彼がコメディアン出身だとは初耳でした。

よりによって何故コメディアンだった人がこんな曲を創るなんて…

ご存知の方も多いと思いますが、僕はジュリアード音楽院を首席で卒業して音楽界のトップを華々しく賑わせている、なんてアーティストにはあまり食指を動かされません。それはそれで本当に素晴らしい才能だと思うのですが、所詮優等生の音楽であり教科書的な正しい美しさに終始しているケースが多いためです。

オバマ前大統領に呼ばれて堂々と夫妻の前で歌い上げたEsperanza Spalding嬢のように、稀にそんな出自ながらも圧巻な異端児が出現することもあるので決めつけは良くないですが。

そろそろNitinの話に戻りましょう。

彼が名門音楽院で教育を受けたかどうかはリサーチ不足で定かではありません。手元にあるのは以前はコメディアンであり、現在はインドや中近東がルーツの音楽をベースに唯一無二のジャンルを確立する一方で、最先端の音楽シーンとも貪欲にコラボレーションを続けドキュメンタリーや映画のサントラも手掛ける、という情報ぐらいです。ボスニアヘルツェゴビナ紛争やロンドン地下鉄テロへのオマージュ曲を多数リリースする政治的メッセージの発信者でもあります。

そんな彼が数年前にリリースしたアルバムの存在を今日知って驚愕しました。その中の一曲がこちら。

Joss Stone は数年前に僕も一時期ハマった歌手でして、大好きな二人が共演していた事実に胸を高鳴らせながら聴いてみたら…

『えっ?これがNitin…?』と少々戸惑うようなスタンダードジャズヴォーカルチューン。

でもね、これでいいんです。だって、本当に素敵なんですもの。

時を同じくして最近よく聴いているMaroon 5の最新作がネット上では酷評されていたりして、『こんなのMaroon 5じゃない!』という意見が多く見られるのですが、そういう感想を抱くファンの心理に一瞬共感出来ました。

しかし、ずっと金太郎飴のように同じような曲を量産していれば安心してファンで居られる、というファン心理にはいささか疑問を持ち続けている身としては、そんなのどうでもいいじゃん?素敵にどんどん変化していくミュージシャンは心広く応援してあげれば自分の見聞も広がってお互いに良いことづくめなんじゃん?と思うわけです。

そもそも、世界の紛争の殆どは『多様性に対する不寛容』に端を発しているものばかり。自分と違うものを排除しようとする気持ちが周囲を巻き込んで国家レベルでの戦いにまでエスカレートする。そんな歴史の繰り返し。

ほとほと嫌気が差します。どうして異端を嫌うのでしょうか?どうして民族浄化などという思想が大義名分となるのでしょうか?

サラエボ陥落への哀悼歌である『Breathing Light』のような曲をアーティストが書かなくて済む、多種多様性が仲良く共存出来る世界が少しずつでもいいから広がっていくことを祈ります。

『Breathing Light』の曲中にサンプリングされた亡きネルソン・マンデラ氏の声『We are free to be free』が胸に深く突き刺さります…
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# by reijiro_kaneko | 2019-01-18 15:08

どすこい!

さて、パーソナルトレーニング報告日記としては年明け初となります。

今日も沢山の気付きを得られ、なんとなくズルズルと続いていた正月気分も華麗に払拭。素晴らしいひとときを過ごすことが出来ました。

本日のキーワードは『突っ張り不足』
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前置きとしてこんなお話から。

僕は長年、『猿手』(反張肘)の弊害について説いてきました。その理由は①見映えが良くない②床に手を着いて身体を支える時に肘を痛めたり肩回りの動きを損なうので美しいムーブメントが出来なくなる③肘を通る神経を痛めやすいので首などに障害が出る可能性がある、などです。
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しかし、パーソナルトレーニングを受けるようになって一番の戸惑いは、『猿腕は寧ろ利用すべき』という考え方だったのです。

僕自身かなりの反張肘で、昔のビデオを観ていると無防備に反対側に曲がってピーンと腕を伸ばしている姿が随所で見られます。あの頃は反張肘などという言葉は全く知りませんでしたし、先生達からとにかくピーンと腕を張りなさいと注意を受けることが多かったこともあり、何も疑い無く奇形を晒していました。

教えを始めるようになって、身体のことに詳しいトレーナーさん達数名と意見を交わす機会も増え、この反張肘が利点こそ無く弊害だらけだという事実を知るに至り、こりゃあ大変だと青ざめ指導中に度々『猿手はダメだよ~』と口にするようになったのですが、相当意識をしないとたやすく直るものでもなく直す方法としては鉄アレイを持ってガンガン腕を曲げ二頭筋をモリモリ鍛えて肘が安易に伸びきらないようにすることぐらいしか無いものですから、筋トレが嫌いな女子、そしてうっとりと肘を伸ばしきって踊りたい男子には全く響かない事態に何年も悩み続けてきました。

それがまさか、パーソナルトレーニングで自分の身体でもしっかりと理解し猿手で困っている皆さんをも誘導できる光明が見えることになろうとは本当に予想外でした。

原理としては簡単です。

分かりやすく申しますと、例えば腕立て伏せをする時に腕を伸ばす際、完全に肘を伸ばしてしまう、ということ。

この時に肩甲骨が弛んだ状態で肘を伸ばしきってしまうと、反張肘を改善するどころか逆に痛めてしまいます。肩甲骨はしっかりと左右上下に極限まで張って広げた状態、つまり背中を丸めて胸を寄せる形にした上で肘を伸ばしきる。そうすることによって肩甲骨周りと腕の全ての筋肉を統合して身体を支えることが出来るので肘へのダメージは少なくて済む、ということなのです。

今日もトレーニングの中で幾度となく『はい、突っ張り不足ですよー』とトレーナーに指摘されておりましたが、その声を聞いた瞬間に手首や肩回りの痛みを感じていたので、彼の言う通りしっかりと肩甲骨から意識を繋げて床を押しきるようにすると手首も肩も全く痛みは出ないのです。

正月開けて亜流のトレーニングでどんどん身体が歪み、手首も肩も限界に達していた今日だから彼の声が素直に響いてその場で直ぐに修正出来たのでしょうから、トレーニングの合間を空けることも気付きを得るためには必要だな、と強く実感。

しかし、二週間以上間が空くと面白いほどダメになっていってしまうことも同時に分かったので、これからはなにがあろうと二週間ペースのパーソナルは欠かさぬようにしよう!と決意いたしました。

話は全く関係ないのですけれども、我が家についにデロンギのオイルヒーターがやってきました。
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これが『どうしてもっと早く買っておかなかったのだろう?』と大変後悔する素晴らしい代物でして、エアコンや石油ファンヒーターなどに比べるととても身体に優しいのです。売り文句である『春の陽だまりのような温かさ』そのものなのです。

そして、気が付くとリビングに置いてあるデロンギにピトッとくっついてその日の報告を交わすパートナーと僕の姿が毎晩の恒例の光景となりました(笑)

おしまい。

# by reijiro_kaneko | 2019-01-17 20:51

合縁奇縁

舞台を観て熱い想いを此処で述べる、というケースが稀な僕ですが、今回は少しだけ熱く語りたいです。

昨日とある本番のゲネプロを主宰の方のご配慮にて観覧させて頂いてきました。

一言で言うならば、この数年で観たり関わったりしてきた舞台の中でダントツの舞台でした。

主宰の方の深い愛情を受け継いだアシスタントの皆さんの作品や出演者に傾ける愛情、そしてその気持ちに全身全霊で応えようとする出演者の皆さんの気持ちが見事に一致団結した、まさに『想い』に尽きる舞台でした。

『想い』よりも様式美を重んじ出演者には酷を強いてしまう僕としては少々気恥ずかしくなる愛情が前面に押し出された作品もありましたが、そんなことはどうでもよくなるぐらい心地好く浸りつつ終始感嘆の呻き声を漏らすひとときでした。

中でも一昨年から関わらせて頂いている熟年ダンサーの皆さんの目を見張るような成長と凛々しさには息を飲みました。プロのダンサーさん達は巧くて当たり前。しかし、素人であちこち故障も抱えながら必死で頑張っているアマチュアの彼女達のここぞとばかり咲き誇っているダリアのような強い美しさについ落涙いたしました。
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そして、もう一方。

この方とはもうだいぶ長い顔見知りであったにも関わらず、一昨年末ようやく初めましてとご挨拶を交わすに至る、というお互いどんだけシャイなんだよ的な関係性の方でして、昨日初めてその方の作品やご本人のダンスをマジマジと拝見させて頂けたのです。

その人が登場すると他のダンサーも俯瞰で観たいと思いつつもどうしても目が行ってしまい、その理由をあれこれと考えてみました。

僕の大好物である『面が分かっているタイプ』でもないし、四肢がスラッと長い訳でもない、センターでこれ見よがしに己を誇示するスーパースタータイプでもない。

それでいて、ズイと心に入ってくる存在感の強さ。

観ているうちに次第に分かってきました。その方には『正面』という概念が存在しないのです。全ての方向が正面であり、その全ての方向に等しくエネルギーを放ち、その上その熱量を巧みに加減している。力の配分は音と完全にシンクロしていてその人が音そのものに成っている。まさに目で音を聴いている感覚。

こういうダンサーは本当に何時間でも飽きずに観ていることが出来ます。

実はこの方、かなり前から僕の作品を必ずと言っていいほど観て下さっていて、人づたいではありますがどうやら僕の世界観を慕って下さっていたようだと最近知るに至りまして、何故ジャンルも年齢も体格もまるで違うのにそんなに気にかけて下さるのか、昨日その理由が少しだけハッキリしたような気がします。

音をあたかも食事を摂るように体内に一度飲み込み、その質量を失わないように丁寧に空間に再び放つ。それを追究することに命を賭けている。いや、きっと、その方にしてみたら命を賭けるなどという仰々しい感覚ではなく、素朴に楽しんでいるだけなのかもしれない。

僕はその方ほど純粋でも真摯でもありませんが、見ている景色は同じ気がします。

奇しくも本日の某T店での祝日プログラム、そして来週の8ppy.さくらさんWSでの振付曲としてMaroon 5を選びました。ポップでありながらどこか深淵なムードも漂わせるその曲で聴こえてくる音を丁寧に拾い、多少気恥ずかしい表現も能書きも垂れず素直にしてしまおうとしている自分がいます。この曲を使おうと思い立ったのが土曜日。そして、昨日日曜日のそんなこんな。

まさしく『合縁奇縁』です。
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# by reijiro_kaneko | 2019-01-14 11:27

想像力

今日は筆が止まりません。度重なる投稿、ご容赦ください。

今回のテーマは『想像力』。
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皆さんは『想像力』と聞いて何がピンと来ますか?

また辞書を引いてみました。

『想像力(そうぞうりょく、英語: imagination、フランス語: imagination) 心的な像、感覚や概念を、それらが視力、聴力または他の感覚を通して認められないときに、作り出す能力である。想像力は、経験に意味を、知識に理解を提供する助けとなり、人間が物事や現象を理解するための基本的な能力の一つである。また、学習の過程においても補完的な役割を果たす。

想像力のための基本的なトレーニングはストーリーの語り(物語)を聞くことである。これは、語りのみから物語の世界を正しく呼び起こす必要があるためである。

もっと広義には、想像力は、我々がすべてに出会うための能力である。我々が触れ、見聞きするもの全てを、「像」に結合させているプロセスを想像力と見なすことができる。』

とても平たく言うと、『見えていない、あるいは聞こえていないものをあたかも見えている、聞こえているかのようにイメージする力』でしょうか。

似て非なる言葉に『妄想』がありますが、こちらは少し病的な意味合いを持っており、『あたかも見えている、聞こえているかのようにイメージしていることを本人が気付いていない』という決定的な違いがあります。

なのでよく僕も『趣味は妄想です』などと自嘲気味に申し上げることがありますが、正確には『趣味は想像です』なのです。

それは置いておいて。

想像力はどんな方でも持っている力だと思います。誰も知らないアッと驚く発明が出来ることだけが想像力ではありません。

例えば日常生活において、『あの人にこんなことを言ったら気を悪くするかしら?こんなことをしたら喜んでもらえるかしら?』という配慮は立派な想像力ですし、お出掛けの際に『このボトムスにあのトップスを合わせたら素敵に見えるかしら?』とコーディネートを考えることもれっきとした想像力です。

そんな風にありとあらゆる機会に我々は想像力を駆使して生きている訳ですが、これが精神的な余裕を欠いたり人間関係が歪んできたりすると想像力を働かせることにエネルギーを注げなくなるケースが多くなりがちです。

また、これだけ便利な世の中になり何でも欲しい物や情報が安易に手に入るようになると、想像力を働かせる必要が少なくなります。

しかし、生産と消費というサイクルの中に組み込まれて日々を惰性で生きていればそれでもそこそこ幸せな人生を送れたと納得して長寿を全う出来るのかもしれません。

それが良い生き方だと信じている方には多くは語りません。それも素晴らしい人生だと思いますので。

でもね、『表現』なんてことを生業にしてしまった身としては、『想像力』を常にフル稼働させて生きることを放棄した時点でもうこんな商売からは足を洗った方がマシ、だと思うのです。

物凄いハードルが高いことを自分に強いている訳ですから、良い子の皆さんは真似しないでくださいね(笑)頭使いすぎてハゲますし、ちょいちょい頭痛に悩まされますし、体調も乱気流になりますのでね。

それでも食らい付きたい方はお好きにどうぞ(笑)

ちなみに想像力には年齢や体力の限界は無い、というのが僕の持論です。何歳であっても、例え病を抱えていたとしても、良い方向に変わりたいと願いその変わった自分のビジョンがしっかりと頭の中にある方は絶対に変われると信じています。

少し話は反れますが、以前このblogにコメントが書き込める設定にしていた時に、ある方から痛烈な批判コメントを頂きました。コメントの内容が僕の申し上げていることが生意気だとご指摘下さったことに関してはその通りと納得していたのですが、セクシャリティをからかう内容でもあったことに酷く落胆し、それ以降コメントは受け付けなくなってしまいました。どなたが書いて下さったのか未だに分かりませんが、おそらくある程度親密な関係にあった方であることは内容から察することが出来ました。何故、直接言って下さらなかったのか…何故、公の場で制裁を加えるような仕打ちをされたのか…今もなお悲しい気持ちは癒えておりません。この先の人生でもしその方ともう一度直接お話出来るチャンスがあったのなら、僕の不備をお詫びしその方がどんな想いで書いて下さったのか生の声で語って頂けたら嬉しいです。

この一件があってから、どんな時でも想像力は絶やしてはいけないという思いを新たにし、自分が他人に対して同じようなことをしてしまわぬよう気を付けなければ、と思うようになりました。ですので、本当にその方には感謝しています。

これで終わるのも何だか忍びないので、もうひとつだけ。

『想像力』の定義を最初に記しました。物語の語りを聞くことから想像力は養われると在りますが、僕はそれだけではないと考えています。

経験に裏打ちされて初めて想像力は発動するのです。なにもないところから一気に素晴らしい想像を産み出せる天才は稀有です。殆どの人々はそれまで生きてきた道程の中で培った経験を元に様々なケースで想像力を発揮しているのです。無駄な経験だと思っていたことでさえ、素晴らしい想像力の源になることも多いのです。

『失敗は成功のもと』と言いますよね?

もうどんどん失敗して恥を沢山かいてそこで得た教訓を胸に想像力で華麗な変身を共に遂げようではありませんか!


# by reijiro_kaneko | 2019-01-06 18:54

カルチャーショック

今日は多弁です。

ずっと書く機会を伺っておりましたが、ようやく頭の中でまとまりましたので記してみたいと思います。

僕はNHKの番組『チコちゃんに叱られる!』の隠れファンです。
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あの『ボーッと生きてんじゃねぇよ!』に幾度となく『ボーッと生きててごめんなさい』と頭を垂れたことでしょう。

世の中には興味を持っていないと入ってこない情報が星の数ほどあります。この情報過多社会でさえ、アンテナを立てていないと折角の貴重な情報達は強風に飛ばされるようにあっという間に散り散りに消えていってしまいます。

全ての分野に精通するスペシャリストなんてこの世に存在するはずは無いのですから、何でも知っていない(変な言い方ですが)自分を恥と思うことは可笑しなことかもしれません。

しかし、僕は『知らないことは恥』と何時の頃からか病的に思うようになり、知らないことが目の前に出現するとそれこそ穴があったら入りたいぐらいの恥ずかしさに襲われます。

そうは言っても、その時遭遇した『知らなかったこと』を知り得てある程度深く追求していったとしても、ある日また『新しい知らないこと』がひょいと現れます。

そんな時に必ずチコちゃんの『ボーッと生きてんじゃねぇよ!』が頭の中に鳴り響きます。

ええ、ほんとに、僕は何て怠惰な人生を送っていることか、あなたの言う通り僕はボーッと生きてしまっています、ごめんなさい…

そう恥じ入りつつ、その『新しい知らないこと』がとてつもないカルチャーショックであり、吸収力が弱っていた脳が勢いよく動き出すという体験をもたらしてくれることがあると、恥ずかしいと感じる前に素直に感謝する心が動きます。

さて、そんな訳でいよいよ本題です。

カルチャーショックという言葉を調べてみました。
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『カルチャーショック(英: Culture shock)または文化的衝撃とは、異文化に見たり触れたりした際、習慣・考え方・異文化の実像について、母国文化の常識と大幅に掛け離れていたり、自身が学校教育などで習得したその異文化に関する知識・情報と乖離しているため、心理的にショックを受けたり戸惑うことである。例えば、言葉が全く通じない、現地の人間について自分が学校の授業で教わったイメージと実像がかけ離れている、など。

外国や国内問わずに起こりえるものであり、例えば、外国の観光地や大都市に赴いた日本人が現地の実際の姿を実際に見てカルチャーショックを受けたり、逆に外国人が日本に来て自身が知識として得ていた日本に対するイメージや日本人像とその実像のギャップにカルチャーショックを覚えるということも起き得る。

リエントリーショックという言葉もある。これは地元に戻った際に今まで馴染んでいたはずの文化・価値観や母国の政治・教育に疑問や抵抗感が沸いてしまうことである。外国留学やビジネスでの長期滞在から帰って来た人に見られる。』

だそうです。

ショックという表記の通り、どちらかと言うと良い意味で使われることは少ない言葉だと思います。

しかし、過去に幾度となくメガトン級のカルチャーショックを受け、その度に大きな変化を乗り越えてきた身としては、カルチャーショックは寧ろ歓迎すべき有難い事件なのです。

井の中の蛙でぬるま湯に浸かって生きてきたらきっとこの現状に満足することは無い絶えず自分をアップデートし続ける在り方にはならなかったでしょう。

カルチャーショックの恩恵を誰よりも知っているからこそ、僕と関わって下さる皆さんには是非頻繁にカルチャーショックを味わって頂いて、常に新鮮な感覚を絶やさずご自身を刷新して頂くお手伝いをしたいのです。

昨年、僕は舞台への生出演引退を宣言し、様々な事がクリアになり、改めて裏方に徹する喜びを噛み締めております。第一線から身を引いたからこそ見えてくる沢山のカルチャーショックをこれからも皆さんとシェアさせて頂く所存です。

どうぞ宜しくお願いいたします。


# by reijiro_kaneko | 2019-01-06 17:21



ダンサー兼インストラクター『金子礼二郎』が気ままに呟いています。
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