今日は仕事帰りに西荻窪の「遊空間がざびぃ」という小屋にダンスを観に行きました。
何度か共演しているS氏が振り付け・演出した謂わばリサイタル公演でした。
劇場というよりスタジオのような空間に無機質な椅子と机があるだけのシンプルな空間。照明も必要最低限。内容はダンスというよりもエッセイを読んでいるような感覚になるものでした。
僕にしては珍しくアンケートにもびっしりと感想を書いてきましたよ。ただ「良かった」とか「良くなかった」とかさっと感情が出てきてしまう舞台だと絶対に書かないんですけど、この公演はそういう括りで観られるものではなく、自分の創り方とは全く相通ずるものが無い質のものなので、単純に楽しくていつまでも観ていたい素敵な公演だったのです。
大の大人の男が一生懸命汗だくでかけずり回っている様がまず可笑しいし、アカデミックなボキャブラリーを徹底的に排しているにもかかわらずそこはかとなく漂う気品も素晴らしいし、何よりも出演者4人のコミュニケーションが秀逸でした。
S氏が以前から絶賛していた男性ダンサーと終演後話をしたらまだ弱冠25歳だとのこと。20歳までバスケットしかやったことがなく、この5年で急激にダンスに目覚めてただいま修行中なのだとか。身体条件は非の打ち所がなく、空間把握能力が絶妙。なのに、あんまり何も考えてない感じの天然ぶり。良いですね〜、こういう子はこれから引く手あまたになるでしょう。僕も何らかの形で共演出来たらなぁ。
眠かったし、雨であんまり体調も良くなかったけど、行って良かった!
5月の自主公演もそういう風に言ってもらえる公演にしなきゃ!