今BS2を観ています。吉田都さんの引退公演ドキュメンタリーを放映しています。
リハーサル中に恩師ピーター・ライト氏が現れて、主役の二人に「檻に入ったライオンみたいだ。大切なのは技術ではなくほとばしる情熱だ」とアドバイスを授けていました。その言葉にも感動はしましたが、もっともっと胸を打たれたのは彼の二人を見守る目。深く慈愛に満ちたその眼差しは雄弁で饒舌。目は口ほどに物を言う、とはよく言ったもので、いや、正しくは「目は口よりも物を言う」なんじゃないかと思った瞬間に涙が溢れてしまいました。
ダンスのレッスンはともすると肉体鍛錬と技術を磨くことにフォーカスしがちではありますが、それはまずすべきことではあるけれど、もっと「溢れ出る情熱」を大事にしなきゃならんよなぁと非常に納得しています。
幸い、今後連続4ステージは全て感情を大切にしなくてはいけない舞台ですから、技術と感情の折り合いをつけつつ今ある肉体をどうコントロールするかを丁寧に探っていけたらいいなぁと考えています。
そしてこれからのレッスンでも「身体」と「感情」をどう繋げていくのか、「思い」をどう伝えていくのかは永遠のテーマに据えて指導していきたいなぁと改めて考えています。