哀愁感に満ちたOlafur ArnaldsもMax RichterもJohann Johannssonも大好きなのですが、この季節はもうちょっと華美過ぎない華やかさを持った、それでいて繊細なピアノ曲が聴きたくなります。
そんな時にピッタリなのがこのアルバム。
Quentin Sirjacq 『Piano Memories』
ポロポロと軽やかなタッチで奏でるメロディはどこかで聴いたことがあるような気がするけれど、全く知らない異郷の地を見せてくれる。そこは柔らかい陽射しが降り注ぐ草原だったり、瀟洒な洋館の一室だったり、多彩に移り変わる小川の水面だったり。
少しだけチクリと胸が痛むけれど、それはきっと背中の羽が開いていく時に必ず感じる痛みなのかもしれず、すぐに心は穏やかに浮き立ち世界は光で満たされるのです。
彼は以前に二枚のアルバムをリリースしていますが、こちらもお勧めです。