先日フィリップ・ジャンティの『忘れな草』を観に行った時に、劇場で¥1,000で販売していたCDにハマっております。
ジャンティの他の作品のサントラなのですが、ジャンティとは付き合いの長い作曲家のルネ・オーブリーという方がこの作品も手掛けていて、相変わらずの無国籍で不思議な哀愁漂う曲調の作品が並んでいます。
彼の作風の良さは、一聴するとチープな主旋律がまず耳に飛び込んでくるのですが、その奥に何層にも音のカーテンが吊るされており、聴く度に違う音が聴こえてくるところなのです。
また、何処の国のメロディーか判別しにくい音で心をざわめかせるのですが、それが煽り立てる類いのものではなく、ある種突き放した感のある提示の仕方なので、ひねくれ者の僕にはたまらないのです。
レッスン時に使える曲満載なので来月はここから何曲か使わせて頂いて、みんなで異国へトリップしてしまいましょう!