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【礼二郎のつぶやき】

『可動』と『稼働』

久しぶりに身体の使い方について書こうかと思います。

『HOTEL』を創り終え、日常業務に戻るも、以前より皆さんの身体の感覚・使い方・表現の仕方等に細かく目が行き届くようになってしまい、少々困っています。

困っています、という言い方は何だか可笑しいですが、とにかくあっちもこっちも気になっちゃって忙しくて困ってしまうのです。

かと言って、一人一人掴まえてああだこうだアドバイスが出来る時間も無いので以前から行っている『比較的大勢が陥っている症状を声を大にして指摘する』に留めていますが、本当ならお一人ずつ家庭訪問して一時間ずつ面談を行いたいのです。

そんなことは不可能なので、このblogで発信してハッとした方々が自主的に対策を練る、という現象を期待しつつ、あくまでも僕個人のつぶやきのテイで書きますね(笑)

最近あちこちで『撫で肩の先生に習うメリットとデメリット』について述べておりますが、ここでも改めて書いておきます。

ガッチリと広い肩の人に比べて撫で肩の人は肩甲骨の動きが大きいので(あくまでも個人的な主観に基づくものです)、腕全体の稼働範囲が広く上半身の複雑な表現を産み出し易いということがメリットとして挙げられます。『あら?金子先生ったら誤字そのままお使いだわ!指摘して差し上げなきゃ!』と思った方、ご心配なく。『可動』を『稼働』と記したのは僕なりのコダワリなのです。これについては後程説明いたします。

デメリットはガッチリで怒り肩の人にとっては撫で肩の人の腕の動きはとても動きにくい上、肩幅が狭いので俊敏に動かれたり身体の面を急に変えられたりすると動きを追えないこと。また、撫で肩本人も可動範囲が大きすぎて関節のハマリが悪く脱臼癖で悩んでいるケースも多く見受けられます。

さて、先程述べた『稼働』について説明しましょう。『可動』と『稼働』は発音も表記も大変似ていますが内容はだいぶ異なります。『可動』はその字の通り『どのぐらい動ける範囲があるか?』という意味で先天的素質の意味合いが強く、『稼働』は『動くものをどう動かすか?』という後天的な意志や努力を意味すると僕は考えます。

ですので、ダンスを始め身体を動かすジャンルのものには必ずこの『可動』と『稼働』が付いて回ります。

つまり『可動域内を問題なく稼働出来るようにするだけでなく、稼働させながら可動域を広げていく。』ことが必要となります。

うーん、呪文みたいですよね…。簡単に言うと『もともと動ける範囲をストレス無く動かすことは元より、更にパフォーマンスを上げるために様々な筋肉や関節を共同作業させつつ動ける範囲を増やす。』でしょうか。

長年色んな方を見てきて思うことは、『可動域だけを考えている人は怪我をしやすいし、表現もありきたり』です。もしかすると『可動域』という概念すら持っていないかもしれません。

対して、『稼働させる』ことを常に習慣化させている人の動きは観ていてとても伝わってくるものがあるし、何よりも目障りではなくモーツァルトの音楽のように滑らかで心地好い感覚を味わえます。

そして、面白いことに可動域が広い人よりも寧ろ身体が硬いのに一生懸命稼働させようと努力している人の動きには無条件に胸を打たれることが多々あります。

勿論、表現の幅が広がりますので可動域が広い方が武器にはなるのです。しかし、与えられた条件に甘えて機械的に身体を動かしている人は観客を一瞬驚かせることは出来ても長く惹き付けておくことは難しい、と僕は考えます。

可動域はたやすくは変わりません。しかし、『どう動かしたら滑らかな動きになるんだろう?』『どう動かせば残像感のある動きになるんだろう?』と考え、観察し、試行錯誤しながらありとあらゆるパーツを稼働させる努力をすることが、結果として可動域を向上させることに繋がる可能性があります。

硬いとお嘆きのあなた、思うように動けないと凹んでいるあなた、まだまだ諦めないでください。未来は薔薇色ですよ!

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by reijiro_kaneko | 2017-07-28 16:45
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ダンサー兼インストラクター『金子礼二郎』が気ままに呟いています。
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