【礼二郎のつぶやき】

羽交い締め、始めました

完全休業状態から地味に復帰し、外部振付のお仕事に取りかかっております。

あんな大作を創り終えた後で、もしかしたらピンと来る動きが何も産み出せなくなっているんじゃないか…せっかく僕の振付で踊りたいと望んで集まってきてくれた皆さんを強く失望させてしまうんじゃないか…

そんな強迫観念に呑み込まれそうになった時もありました。

しかし、この1・2年で手掛けてきた振付依頼作品とはかなり違う心持ちに落ち着いている自分に気がついています。

北朝鮮の祝賀舞踊チームのように一糸乱れず揃った群舞は絶対に創りたくない、というポリシーが故にこれまで各自の個性を浮き彫りにすることを優先し完璧なまでのユニゾン感は二の次にしていましたが、それが出来る現場とそうでない現場があることに今更ながら気付き、没個性にならない整然と揃ったユニゾン感をどうしたら演出出来るかを考えた結果、とてもシンプルな境地に至りました。

それが、『上から目線の理論や裏付けのないこうあるべき発言などは一切捨て、己の身体の限界を見せながらこう身体を使うとこの音に合わざるを得ないでしょ?』というプレゼンテーションをする、ということ。

依然として『自分で考えなさい』も『客観的に自分を観察せずにやったつもりになるな』も踏襲しています。加えて『ほら、こんなに身体を使いながら音を拾って踊るとヘトヘトになるでしょ?』を身をもって伝える、という教師なら当たり前の責務を果たすようになった、という訳です。

でもこんな単純なことが出来るようになったのも、近年貫いてきた『一回しか見本は見せないから死ぬ気で覚えなさい』方式に皆さんが挑み続け、異常に振り覚えが速くなったからこそ、なのです。

振付を速く覚えることは当然のことで、ダンスのレッスンや振付はその覚えたものをいかに咀嚼し馴染ませそれぞれの表現として発表するかが本当に大切なことであり、ゴールだと僕は考えています。

ですので、その『振付を覚える』段階に関しては今まで通り『一回で覚えなさい』を貫きます。ただし、覚えた動きが上手く繋がらない・僕の提示するストーリーとそぐわない表現になる・形がうまくハマらない、などの症状に関しては放置などいたしません。

ともすると後ろから羽交い締めにして手取り足取りご教示差し上げるケースもあるかと思います。

早くもその餌食となっているのが下にご紹介する若者達(笑)
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普通だったら振付を与えられてロクに精密な動き方指南などされずにひたすらカウントに合わせて動かされ自主練で己と向かい合うしかない境遇の人達がべらぼうに多いことを僕は知っています。

それを『普通』とはせずに『異常』と感じて反旗を翻すのが僕のポリシーです。

ダンサーは使い捨ての駒に成り下がるべきではありません。精神を病まず外科的な怪我もせず健やかに身体と表現と向かい合い、そうやって勝ち得たことを後進に丁寧に伝えていく、それをしてこそダンスという文化の成熟が始まります。

使い捨ての世の中で使い捨てのダンスを刹那的に楽しむ、それはあまりにも悲しいことではないでしょうか…

僕のレッスンや振付に興味を持ち、勇気を出して僕に近寄ってくれた皆さんが『こんなに素敵に自分は変われるんだ!』と実感出来るよう、そして『金子病』に感染した皆さんが僕を他人に推薦するのではなく、皆さん自身がお手本となったりインフルエンサーになったりすることこそが僕が願う最高の事態です。

まあそれは夢のまた夢、なので当面はコブラツイストを掛けながら動かなかったはずの関節を動かし見えなかったはずの方向に首を回し床から足が一生剥がれなくなるぐらい上から踏みつけることを生き甲斐にするとします(笑)


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by reijiro_kaneko | 2018-07-13 21:15
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ダンサー兼インストラクター『金子礼二郎』が気ままに呟いています。
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