6月の本公演が終わって間もなく並行して請け負った振付のもう1つの作品が本日無事にお披露目となり見守って参りました。
今回はDie-co★にも協力して貰って彼女達にはDie-co couture の衣装を身に纏い、Kaori Nakashima お手製の手紙を持って踊って頂きました。
8ppy.さくらさんへの振付提供はこれで三度めとなることから、過去二作を上回るクオリティの物を!と欲張ってブレーンを巻き込み振付や構成も格段に難しいレベルに引き上げてしまったので、皆さん、本当に大変な想いをなさったと思います。
しかし、『気持ちを込めて踊るな!与えられたカウントと形をハッキリとなぞり丁寧に身体を使うことだけを考えて踊れ!自分が満足するのではなく観て下さるお客様が楽しめる作品に仕上げなさい!』と伝え続けた結果、本番の彼女達は立派にプロダンサーの風格を備えつつ、それぞれの持ち味も存分に発揮して凛々しく堂々と役を演じきってくれました。
10回弱のリハーサル期間中、なかなか晴れやかなお顔を見ることは出来なかったけれど、公演が終わってこれからきっと彼女達は自信を持ち、今までより更に素敵な笑顔で再会出来ると信じています。
何故なら、彼女達は本当に嘘偽りなく自分自身と闘ったから。
ガミガミ形やタイミングを直され続けてちょっと上手になるよりも遥かに大きな収穫を得たから。
これは、先日のVisions公演での若手ダンサーにも全く共通の事です。
『自分自身を大切にする1つのキッカケとして与えられた作品と向かい合う』
今回関わってくれた全てのメンバーを僕は誇りに思います。
最後になりましたが、『Letters』という作品は原作があり、その中で中途半端に終わってしまった『郵便配達人』の役をリベンジとしてやらせて頂きました。出番はほんの一瞬でしたが、そこに賭ける想いは初演とは比べようもないぐらいリアルで愛情豊かなものでした。大切な小道具を一晩で完成させてくれたDie-co★にも感謝してもしきれません。