何故か物好きな皆様が僕のパーソナルトレーニング報告を楽しみにされているらしいのでまた昨日のトレーニングの様子をご報告いたします。
毎度のことですが、激務の水曜日の翌木曜日は身体が悲鳴をあげています。昨日はレッスンが始まる前から頭痛に悩まされ、レッスン後も軽減されるどころか酷くなってしまい、トレーニングが始まるまでになんとか治めたいとあれやこれや試してみましたが徒労に終わりズキズキする頭でトレーニングスタート。
『こんにちは。では始めましょう。体調どうですか?』
『頭痛がありますが、トレーニングすれば大抵解決するので大丈夫です。』
『そうですか。運動すれば頭痛は治りますから。』
『ええと、今レッスンをしてきましたが…』
『あれは運動ではないです。どちらかと言うと事務作業です。身体より頭使ってるので頭痛は治りません。』
『…』
15:50時点でのやりとりです。
衝撃的でした。確かに教えの場合はのべつまくなし動いている訳でもないし、左右を均等に使っていない・見本を見せる時もフルアウト(全力)で踊っている訳でもない、という実感はありつつも、運動になっているのかと聞かれたら自信を持って運動していますと答える用意がありました。
しかし、彼の一言でレッスン後に度々訪れる不調の原因が明確に分かったのです。
そう、教えている時は身体よりも頭脳を酷使しているので頭痛が起こりやすくなるのです。なんのトラブルもなくスムーズに進行し皆さんがノビノビと気持ち良さそうに踊っている姿を観ていてつい乗せられて自分も心地好く踊ってしまうことがたまにありますが、そんな時は全く頭痛は起こりません。逆に不馴れな方々が多かったり注意をする箇所を入念に考えておいたにも関わらず何らかの理由でそれが皆さんに届かず、どう伝えればすんなりと受け入れて貰えるだろうかと必死で考えてしまったりした時には必ずと言っていいほど頭痛が起こります。
今まではこの頭痛は電解質バランスの不具合や脱水症状から来るものだと思い込んでいましたが、どうやらそれだけではなさそうです。
とは言え、頭を使わずにレッスンし杓子定規な事をロボットが喋るように連呼し結果受講者が怪我人だらけになり怪我を回避出来たとしてもクソ面白くないありきたりな身体の使い方で踊るブロイラー集団を作るぐらいなら死んだ方がマシなので、今後も三回に一回ぐらいの割合で激しい頭痛に悩まされることが予想されますがそれで良いと思っています。頭痛の理由が判明したことで僕はすっかり晴れやかなのです。
そんな訳で昨日は開始早々、先制特大ホームランを打たれたルーキー投手のような敗北感を味わいましたので、その後のトレーニングは傲りや思い込みやプライドなどというものから完全に解放されて楽しくて仕方がないトレーニングとなりました。
そんなに楽しかったらさぞ色んな事が上手に出来たのでしょう?と思われますか?
いえいえ、それが本当に酷い有り様だったのです。
何をやっても運動神経0のド素人状態。出来る事が増えているのでトレーナーがハードルを上げてくれたとは言え、運動の端くれを教える身としては完全に落第点。
なのに、ですよ。楽しいんです。無様な自分を憐れんでいる暇など無く、出来ない事が目の前にうず高く積まれていくことが楽しくて仕方がないのです。
特に楽しかったのがこれ。
何が楽しかったかは皆さんの妄想にお任せします(笑)