今日は多弁です。
ずっと書く機会を伺っておりましたが、ようやく頭の中でまとまりましたので記してみたいと思います。
僕はNHKの番組『チコちゃんに叱られる!』の隠れファンです。
あの『ボーッと生きてんじゃねぇよ!』に幾度となく『ボーッと生きててごめんなさい』と頭を垂れたことでしょう。
世の中には興味を持っていないと入ってこない情報が星の数ほどあります。この情報過多社会でさえ、アンテナを立てていないと折角の貴重な情報達は強風に飛ばされるようにあっという間に散り散りに消えていってしまいます。
全ての分野に精通するスペシャリストなんてこの世に存在するはずは無いのですから、何でも知っていない(変な言い方ですが)自分を恥と思うことは可笑しなことかもしれません。
しかし、僕は『知らないことは恥』と何時の頃からか病的に思うようになり、知らないことが目の前に出現するとそれこそ穴があったら入りたいぐらいの恥ずかしさに襲われます。
そうは言っても、その時遭遇した『知らなかったこと』を知り得てある程度深く追求していったとしても、ある日また『新しい知らないこと』がひょいと現れます。
そんな時に必ずチコちゃんの『ボーッと生きてんじゃねぇよ!』が頭の中に鳴り響きます。
ええ、ほんとに、僕は何て怠惰な人生を送っていることか、あなたの言う通り僕はボーッと生きてしまっています、ごめんなさい…
そう恥じ入りつつ、その『新しい知らないこと』がとてつもないカルチャーショックであり、吸収力が弱っていた脳が勢いよく動き出すという体験をもたらしてくれることがあると、恥ずかしいと感じる前に素直に感謝する心が動きます。
さて、そんな訳でいよいよ本題です。
カルチャーショックという言葉を調べてみました。
『カルチャーショック(英: Culture shock)または文化的衝撃とは、異文化に見たり触れたりした際、習慣・考え方・異文化の実像について、母国文化の常識と大幅に掛け離れていたり、自身が学校教育などで習得したその異文化に関する知識・情報と乖離しているため、心理的にショックを受けたり戸惑うことである。例えば、言葉が全く通じない、現地の人間について自分が学校の授業で教わったイメージと実像がかけ離れている、など。
外国や国内問わずに起こりえるものであり、例えば、外国の観光地や大都市に赴いた日本人が現地の実際の姿を実際に見てカルチャーショックを受けたり、逆に外国人が日本に来て自身が知識として得ていた日本に対するイメージや日本人像とその実像のギャップにカルチャーショックを覚えるということも起き得る。
リエントリーショックという言葉もある。これは地元に戻った際に今まで馴染んでいたはずの文化・価値観や母国の政治・教育に疑問や抵抗感が沸いてしまうことである。外国留学やビジネスでの長期滞在から帰って来た人に見られる。』
だそうです。
ショックという表記の通り、どちらかと言うと良い意味で使われることは少ない言葉だと思います。
しかし、過去に幾度となくメガトン級のカルチャーショックを受け、その度に大きな変化を乗り越えてきた身としては、カルチャーショックは寧ろ歓迎すべき有難い事件なのです。
井の中の蛙でぬるま湯に浸かって生きてきたらきっとこの現状に満足することは無い絶えず自分をアップデートし続ける在り方にはならなかったでしょう。
カルチャーショックの恩恵を誰よりも知っているからこそ、僕と関わって下さる皆さんには是非頻繁にカルチャーショックを味わって頂いて、常に新鮮な感覚を絶やさずご自身を刷新して頂くお手伝いをしたいのです。
昨年、僕は舞台への生出演引退を宣言し、様々な事がクリアになり、改めて裏方に徹する喜びを噛み締めております。第一線から身を引いたからこそ見えてくる沢山のカルチャーショックをこれからも皆さんとシェアさせて頂く所存です。
どうぞ宜しくお願いいたします。