今年も両親を連れての家族旅行を決行出来ました。彼らが元気でいてくれること、それだけが心の支えです。
秋のグループ展に向けてそろそろ出展する絵が出揃ってなくてはいけないのにも関わらず、日々シルバーサークルのカラオケに没頭し絵には手付かず状態の父に業を煮やして絵筆を持ったことのない母が父を発奮させるために描き始めたのは良いのですが、あろうことか父よりも才能があった事実に父は更に意気消沈。
そんな父に頑張って欲しくて、全国に点在する「小江戸」と呼ばれる町の中から「佐原」という町を選び、無理やり連れて行って肉眼で町並みを見て貰えば彼のヤル気も充電されるだろう、と企んでの今回の旅行と相成りました。
当日までは暇さえあれば天気予報をチェックし、なんとか当日大雨だけは避けてもらえるように祈り続けました。そんな息子の必死の想いとは裏腹に両親は「あなたが行くとこは絶対晴れるから大丈夫!」と根拠の無い楽天ぶり。結果、快晴とはならなかったけれども薄日が差すぐらい晴れたので面目躍如。お陰様で父の絵心をくすぐる写真が沢山撮れました。
とは言え、せっかく一眼レフを持参したのにボケ味をフルに発揮して撮ったこんな写真には見向きもしないという惨敗ぶり。。。
そこは百歩譲って父好みのベターっとした面白味のない風景写真もしっかりと撮りました。それこそがこの旅のメインの目的でしたので。
泊めて頂いた旅館を特に母がいたく気に入り、チェックアウトの際にはフロントの方に「またすぐに来たいわ」と満面の笑みで申しておりました。普段そんなこと全くしないのにお揃いTシャツまで買って「さあ、皆んなで着ましょう!」と言い出すほど上機嫌だったのです。そしてこんな写真を撮る羽目になりました。
最初は気恥ずかしかったけど、なんだか意外と三人とも似合ってるしイイ感じ。
でも来年はお揃いTシャツは勘弁してほしいものです。