7/29(火)に下北沢のBasement Barで行われた1:00veのライブ、たくさんの方に来て頂き本当にありがとうございました。どうしてもライブハウスは「自分の知り合いのバンドを見たら帰ろっと♪」なニュアンスなんですが、1:00veの演奏の時はフロアがいっぱいでちょっと感動しました。と言っても最初かなり長い間フロアに背を向けてウネウネしてたので、初めて振り返った時は思わず「ワオ」と小さな声でつぶやいてしまったのです。内緒ですけどね。
観て頂いた方の共通の感想として「あんな金子は初めて観た!」についてしばし考察を加えてみたいと思います。
なんて言っておきながらだらだら書く気もさらさら無いのですが。
結論から言えば、普段作っている「演出をきちんと加えた世界」ではなく「あふれだす感情をそのまま全身を使って表現してみた」のでああなっただけなのです。本当のことを言うと、ああゆうダンスは嫌いだし、ましてやそれをやってる自分なんて絶対観たくないんです。でも何故敢えてやってしまったか、それは本当にやりたいことのためには乗り越えなければならない壁だったから、なんです。
僕が本当に描きたいのはノスタルジックでグロテスクなファンタジーです。今までの身体と頭脳で挑戦することも可能でしょう。しかし、嫌いなことから逃げて批判したまま夢を見ていても絶対に良いものは創れない、そうある日気付いたのです。その気付きは紛れも無く1:00veとの出会いでした。彼等の曲に隠された懐かしさと煌めきと霞と優しさと暴力と腐敗しかけた肉とオーロラと鮮血が「やれ!」と命じてきたのです。
10月にもう一度彼等と共演します。そこで整理されているけれど歯止めが効かない金子をお見せ出来ると思います。お楽しみに!
即興は恐いです。心理的にもですが、どちらかと言うと肉体的に、ですねぇ。予想出来ない動きが生まれるため股関節は亜脱臼気味になるし足首は詰まるし肩関節にはじんじんと痛みが残っています。でも、なんだか気分は爽快です。この気分を味わって頂きたいので、水曜夜の「Wave & Flow」はしばらくの間、即興やコンタクトインプロを試していきたいと思います。先日試しに行ってみたところ、全員が活き活きとした表情で楽しんで踊って下さっていました。まだいらしたことの無い方、いらしたことはあるけど以前の内容しかご存知無い方、是非是非いらしてくださいね。そして皆で身体を解放していきましょう!