【礼二郎のつぶやき】
2023-08-19T19:41:24+09:00
reijiro_kaneko
ダンサー兼インストラクター『金子礼二郎』が気ままに呟いています。
Excite Blog
このブログは終わります
http://reijiro.exblog.jp/241896648/
2023-08-12T03:55:36+09:00
2023-08-12T03:57:44+09:00
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reijiro_kaneko
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今後はライトな語り口で綴ります。良かったら読んでみてくださいね。
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辛辣に感謝
http://reijiro.exblog.jp/241891452/
2023-08-04T15:39:00+09:00
2023-08-04T15:40:10+09:00
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reijiro_kaneko
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大学の卒論を書く時にその当時の一応最先端の「ワープロ」を必死に叩いていたのでキーボードのブラインドタッチはまだ身体が覚えてはいますが、映像編集作業ではブラインドタッチなんて殆ど活躍せずひたすらトラックパッドやマウスを繊細にツートンツートンする技術が求められます。あまりにも触れられる機会が無いキーボードを眺めていると何だか可哀想になり思わず無作為にどれかのキーを叩いてしまってそれまでの編集成果が全て消去され青ざめる、なんて体験を幾度となく繰り返しております。
映像編集講座に通おうかと何度も考えたこともありますが、専らYouTubeに上がっている様々なチュートリアル動画のお陰でツギハギだらけではありますが操作方法は学べていて、そうするととてもカッコ良い動画を作るためにはあれも足りないこれも足りないと深掘りし始めてしまって今度は自分が一体何を作ろうとしているのか見失うという本末転倒な状況に陥ったりもしています。あぁ、やっぱりちゃんとした講座に通うのは最善策なのかもしれないなぁ…と頭では分かっているのです。ただ、なんとしてでも自分である程度やってみたい性格ゆえ、ひどく遠回りをしたとしても最終的に自分で納得出来れば良いじゃん、という屁理屈なのか意地なのか分からないけど頑固なもう一人の自分がどっかりと胡座をかいているので例えどこに向かって歩いているのか皆目見当もつかない夜道を当てずっぽうに歩く事も楽しむことにしています。
しかし余りにも当てずっぽうでは宜しくないのは理解出来てきた中年ですので、とにかく「猿でも分かるビギナー向け解説」と銘打たれたチュートリアル動画ばかりを見ようと誓うも、「え?これ、本当に初心者向けなの?これをやる前にもっと基礎を教えてくれないと初心者向けとは言えないんじゃないの?」と感じてしまうことが頻発して、「あれ?俺、教える時にもしかしておんなじことを皆さんに強要してるんじゃないだろうか…」と突然反省モードに入ってしまってりしてなかなか大忙し。
教える、教わる、って難しい事なんだとこんな機会に再認識出来るとは夢にも思っていませんでした。やはり双方の立場に身を置かないと気付けないことってあるんですねぇ。多分僕を教える立場に立つ人はこんな捻くれた性格の人間ですので非常に苦労されるでしょうけれど、僕が教える側に立つ場合は相手が誰であろうとその人の気持ちを読んでなるべくスムーズに理解出来るよう尽力しているつもりではありますが果たしてどうなんでしょうか…。きっと路頭に迷っている子羊を大量生産している気もしてなりません。
そういえば、エンターテイメントって一体何だろう…とモヤモヤするフェーズにまた突入しており、自分が心地良いと感じるエンターテイメントと巷の共感を多く得るエンターテイメントとの隔たりに目眩すら覚えます。日々刷新される世界トップレベルのエンターテイメントの情報は隕石が恐竜たちを滅ぼしたぐらいの衝撃ばかりで、巷の安っぽいエンタメをどうこう言ってる暇など全く無いので自分の好きな領域に対して強く共感して欲しいと望む事はお門違いだと理解しています。
しかし、どうしてこうも見えている世界が違うのかと素直に不思議に思うのです。先述の編集作業の教科書代わりに使わせて頂いているYouTuberの皆さんが得意満面で提示する参考動画も所詮テレビや映画で観たことのあるものばかり。SNS全盛の時代に在って莫大な数のイイねを得るためには瞬発的な感動を呼ぶ表面的な綺麗でカッコよくて面白い映像である必要があり、そういう映像を簡単に作れるように導いてくれる話術や編集技術の知識は本当に素晴らしいと感じますが、僕が必要としているものはそんな目眩しの刹那的な技術ではなく内面性を浮き立たせるための映像技術なので、20分弱のチュートリアル動画10本につき一つの技術を学べればそれで良いと思えるようになりました。
そんな風に納得したので別に波風立てるような事は言う必要はないのですがどうにも腑に落ちないのでもう一つだけ書いておきます。
登場人物もどこかの読者モデルのような大して演技力もない中途半端な美人の方がスペクタクルなカメラワークやトリッキーな編集作業の邪魔にならずにそれなりに綺麗に見えるという正に「素人だってチョチョイのチョイでこんなに素敵になれる!」精神の顕れにしか見えない風潮に心底ガッカリするというよりも恐怖すら覚えます。
美しいものはやはり付け焼き刃では成立せず、天賦の才能であったり並々ならぬ努力の裏付けがあってこそ対価を得るに値するものであることを世の中がもう一度理解してくれる日が来るように祈るばかりです。
あ、そうそう、敬愛する坂本龍一氏の著書がどうしても読みたくなって遂に老眼鏡を購入しました。
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入道雲と高校球児と甲子園のサイレン
http://reijiro.exblog.jp/241882542/
2023-07-23T03:32:54+09:00
2023-07-23T03:34:14+09:00
2023-07-23T03:34:14+09:00
reijiro_kaneko
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まあでも暑いからといって体力温存してクーラーの効いた部屋で一日中ゴロゴロ過ごしていると本当に調子が悪くなってしまいますから、適度に身体動かして適度に汗をかいて適度に体内の循環を改善してあげることはとても良いことなのかもしれません。その証拠に暑い暑いと文句言いながらもひとしきり身体を動かした後で外に出ると心なしか暑さが和らいでいる気がしますから、きっと夏バテ防止にも身体を動かすことは良いのだわ…と言い聞かせて今日も稽古場に向かいます。
しかし、暑い。10年前ってこんなに暑かったっけ?と思い出そうとしますが、記憶にある暑さはここまでの暑さでは無かった気がするのです。今日はちょっと暑いからプール行きたいな…ぐらいの感じだった気がするんですが、ずっとプールに浸かっていたいレベルの最近の暑さはやっぱりおかしい。身勝手な人間に地球が怒り心頭なんでしょうから文句は言えませんので、僕は僕のペースで人生を謳歌しようと決めました。
前回カメラを新調した話をしました。あれから新しい映像作品をそのカメラをメインに(厳密には強力な助っ人が今回参戦してくれてプロの機材でも半分ほど撮ってくれています)撮影したまでは良かったのですが、iPhoneなどでも普通に撮れるようになった4K動画を一眼レフで撮るとどうなるかまでは想定しておらず折角撮った動画の殆どがiPhoneや iPadでは容量オーバーで読み込めず、遂に長年の課題であったPC導入が俄かに現実味を帯び始め連日様々な情報と睨めっこしながら購入機種を検討。そして一昨日ほとんど勢いでアップルストアを訪ね販売員の好青年に小一時間相談に乗って貰い、決して若かりし頃の勢いに任せて発作的に何かをしたのではないのだよの体裁を取り繕って購入を決断しました。
この短期間にカメラとパソコン併せて総額ウン十万円の買い物をしたことにお恥ずかしながら後から気付いて少々青ざめておりますが、そういうことでもしておかないと生きる活力が湧いてこないのでこれで良かったのです。
そんな訳でめでたく我が家にちゃんとしたパソコンがやってきてプロ仕様の映像編集ソフトもダウンロードして本日ねじり鉢巻きでいざ編集に挑みました。いやぁ、大変でした。これまでiPadでなんちゃってソフトで映像編集してきた事を大いに恥じました。映像作家なんて肩書きを臆面もなく吹聴していた事を後悔しました。
でもね、青春してます。ワケが分からない事ばかりで逆に挑戦のし甲斐しかなくて毎年地区大会初戦敗退している高校の野球部員みたいな気分です。別に凄いことを成し遂げたいつもりなんか毛頭なくて気の置けない仲間たちと出来る野球が大好きな成長期真っ只中のいがぐり坊主って美しくないですか?
人はこれを「開き直り」と呼ぶのでしょうけれど僕はもうそういう他人の評価など本当にどうでも良い境地に達しているので、パソコンの前でアグラをかきブツブツと独り言を呟きながら遅々として進まない編集作業に没頭しています。
数日後に撮影を手伝ってくれた助っ人のアトリエでプロの編集作業を見せて貰いながらこの作品を完成させる予定なので、その叩き台ぐらいにはなりそうな仮編集版を先程作り上げ同じく衣装の助っ人を買って出てくれたパートナーに見せたところ拍子抜けするほどの「良いんじゃない?」という感想。
「あら?なんでもかんでも世界レベルの酷評しかしない人から及第点貰ったよ。少しは僕も成長してるのかな…」とついつい調子に乗りそうになる自分を叱りつけ、また明日から専門職である身体の事にも謙虚に向き合おうと決意を新たにしている次第です。
肝心なことを忘れていました。
この映像作品は来たる8月15日に公開いたします。偶然といえば偶然ですが終戦記念日です。ちょっと色々含みがありすぎてうっかり「乞うご期待!」なんて言えませんが、20数本目にしてようやく自信を持って世に放てる作品が出来ると自負しておりますので、公開の際には是非皆さんご覧頂けると幸いです。
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別れ無くして出会い在らず
http://reijiro.exblog.jp/241859953/
2023-07-10T17:28:51+09:00
2023-07-10T17:31:07+09:00
2023-07-10T17:31:07+09:00
reijiro_kaneko
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なんて、久しぶりに長ったらしい前置きから始めました今回のブログのテーマはズバリ「出たり入ったり」です。
若い頃はそれはそれは新陳代謝が活発なので物理的にも精神的にも短期間で入れ替えをすることが可能ですが、歳をとるとなかなかそうはいきません。身体には苔が生えそうになるし頭脳はずっと堂々巡り、とてもとても常にフレッシュなんてどっかの口臭予防スプレーのセールスフレーズみたいにはいかないものです。だから積極的に断捨離をして要らないものは処分し本当に必要なものだけを手元に置くということをしないと身体も心もまとまりの無い散漫とした状態になってしまいがち。
しかし、下手に断捨離をし過ぎると今度は研ぎ澄まされてスピリチャルな異世界と繋がりたい欲求が生まれてしまったりする危険を孕んでいるので、適度にジャンキーな新しい情報は仕入れて澄み切ろうとする脳を撹乱させることにしています。お陰で56歳になった今もかろうじて偏屈爺にはならずにエイジレスでジェンダーレスな思考は保てていると自負しています。
不思議なものですが、こうやって折角澄み切ろうとする清流認定間近の河川にマイクロビーズを撒き散らすようなことをしていると、川底にキラキラ光って綺麗ねぇと感動した直後に効率良く全ての不純物を掬い取る方法を思いつき以前より綺麗な川に変身させるような現象に何度も遭遇します。結果としてこれまで見過ごしてきた真理に辿り着き至ってシンプルな境地に達するので多少のリスクを背負ってでも実行するメリットはあると考えています。
読み返してみると些かいかがわしい霊媒師さながらの表現がてんこ盛りで自分でも鳥肌が立ちますが決してそちらの世界に足を踏み入れている訳ではなく僕なりの高級な揶揄のつもりですのでどうぞご安心ください。
さてお口直しに、新調したカメラを溺愛する馬鹿親みたいなお話で締め括ろうかと思います。
元々フィルムメーカーとして君臨してきたFujifilmという会社が一眼レフカメラ、それも「フルサイズの本物の一眼レフカメラこそ一眼レフと呼ぶんじゃい!」という方からするとAPS-Cサイズという何とも残念なセンサーサイズのカメラのみに特化して製品を作り始めて未だなお世界のカメラ市場の中では全くシェアを伸ばせておらず、カメラが趣味という方と実際お会いしてもFujifilmのカメラを持っている人など殆ど居ない有様ですが、僕はそもそもニッチな嗜好でありますから「皆んなが絶賛するものこそ万々歳!」なんて寄り添うはずもなくひたすら群衆とは正反対の道を歩いていたい性分なので別に寂しくなんかありません。
そんな皆んなが喜ぶ普通に綺麗で普通にカッコ良い絵が撮れるカメラとは真逆のFujifilmのカメラが愛おしくてたまりません。でも時々寂しくなって「このぐらい調整すればCanonとかSONYぽくなるでしょ?」と設定をいじり倒した写真を撮ってみて周りに「綺麗!」と言わせた直後にゲンナリしてしまうなんてこともよくやります。
今回新調したカメラは初代の軽量コンパクトな入門機からは何段階かレベルアップした中級機でして、以前から写真も良いが動画性能が素晴らしいとこれまたニッチな方々に評判が良かったカメラにしました。最新上位機種が発売されたばかりのタイミングでしたので実際に店頭で触ってみましたが僕が購入した一世代前のモデルはそれらのピチピチニューフェイスに引けを取らない完成度だったのであまり迷う事なく購入に踏み切りましたが、いざ中古店で幾つかの個体を触ってみて外観以外の違いが分からなかったので担当者に意見を聞いてみると「こちらはセンサー自体を新品に交換しているので心臓部であるセンサーが新品ということはまるっきりの新品を買うのと同じこと、と考えて頂いて良いかと思います。外観の傷の入り方なんてもんは中古を買うと決めていらっしゃってる人から見ると全て味わいだと思いますし、よほどの汚らしい傷み方で無い限りどれを選んでも同じ。」そんな説明をして下さったのでその外科手術を乗り越えた個体で即決。
購入から2週間ほど経ちますが初代では出来なかったことがどんどん可能になっていく楽しさと暑さによる睡眠不足に悩まされている以外はもうほんとにパラダイス。初めて一眼レフカメラを購入した4年前は無知のあまり思い描いた通りの写真を撮るなんてことは夢のまた夢だったのに、この後継ぎ君は魔法のように僕の脳内のイメージをスッと再現してくれます。ただ毒々しいだけの写真を撮って慢心していた頃が恥ずかしい程どんな写真でも撮ってくれますし、定評のあった動画に至っては現時点では非の打ち所がありません。綺麗だしカッコいいのにどことなく世界の終わりを感じさせるニュアンスが滲み出る、そんなカメラなんです。
こんなことばっかり言ってるとますますFujifilmの敷居を高くして営業妨害してしまいそうですが、きっとメーカー側も皆んな大好きFujifilmなんて思って貰わなくても大丈夫です、ってスタンスだと思いますからこちらも好き勝手言わせて貰います。
そんな訳で長くなりましたが今回は出し入れの話のまとめとして買い溜めた古いカメラやレンズを一切合切売り払い、待望のバツイチ殿方と2年越しに入籍した、というお話をしました。最後までご清聴ありがとうございました。僕たち幸せになります。
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🔵8月のstudio CASTレッスン
http://reijiro.exblog.jp/241852700/
2023-07-02T19:53:34+09:00
2023-08-19T19:41:24+09:00
2023-07-02T19:56:17+09:00
reijiro_kaneko
未分類
ご予約・お問い合わせは各種SNSのDMなどでも下記のメールアドレスにメールを送ってくださっても大丈夫です。
castcontemporary@yahoo.co.jp
◉Contemporary Adv.
8/5(土) studio Worcle 30213:15〜14:00 Ball Conditioning14:15〜16:45 Contemporary Adv.
Ball Conditioning のみ ¥1,100Contemporary Adv.のみ ¥3,300通し受講 ¥3,850
8/12(土) studio Worcle 30116:15〜18:45 Contemporary adv.
¥3,300
8/19(土) studio Worcle 30213:15〜14:00 Ball Conditioning14:15〜16:45 Contemporary Adv.
Ball Conditioning のみ ¥1,100Contemporary Adv.のみ ¥3,300通し受講 ¥3,850
8/26(土) studio Worcle 30116:15〜18:45 Contemporary adv.
¥3,300
◉Contemporary Basic
8/2(水) Tonic Dance Studio 阿佐ヶ谷13:15〜15:45
¥3,300
8/30(水) Tonic Dance Studio 阿佐ヶ谷13:15〜15:45
¥3,300
◉Stylish Jazzdance
8/9(水) studio Worcle 30219:45〜21:45
¥2,750
8/23(水) studio Worcle 30219:45〜21:45
¥2,750
◉Beginner's Contemporary WS
8/6(日) studio Worcle 30213:15〜15:45
¥3,300
◉Conditioning DX.
8/27(日) studio ARTY Bスタジオ14:15〜16:15
¥3,300
大久保スタジオ 25名阿佐ヶ谷スタジオ 20名高田馬場スタジオ 10名]]>
思い込み上等
http://reijiro.exblog.jp/241827415/
2023-06-12T10:50:22+09:00
2023-06-12T10:50:47+09:00
2023-06-12T10:50:47+09:00
reijiro_kaneko
未分類
ちょっと汚い話になりますが、僕の不調は大抵ゲップと痰切れで治ります。毎朝の習慣であるボールころころ筋膜リリースを行っている最中、調子が今ひとつな日は特にとめどなく痰が切れるので転がってゴリゴリしては起き上がって痰を吐き出すの繰り返しでとても忙しない朝になってしまいますが一通りリリースされると驚くほどスッキリ。同じように何か調子悪いなぁと感じている時は決まって上手にゲップが出来ない時なので大量に水を飲んだり野菜を生でガリガリ齧ったりしていると間欠泉のようなゲップが出てこれまたスッキリ。
そんな訳で僕のデトックス周期はかなり短いスパンですので他人と話していて3年ぶりにデトックスした!なんて話を聞くとそれでも健やかに生きていられる事が奇跡なのではないかと思ってしまいます。
しかしデトックスはすりゃあイイもんでもないので、あまりにも毒が出過ぎて身体の中がスッカラカンになってしまうと踏ん張りの効かない貧弱な体質になるので適度にポイズニングも行っています。例えばコーラがぶ飲みとかシュークリーム一気喰いとかね。毒をもって毒を制す方法は副作用の方が大きいので全くオススメ出来ませんのでやりたい人はどうぞご勝手に。
そんなこんなで毎日のように整ったり崩れたりを繰り返していますが、結局そういう感覚も全て「思い込み」というワードに終止する気がします。整った心身なら生きる充足感も得やすいですよねと謳う仕事柄もありますので、自分が実験材料になって上がったり下がったりしていないと整う有難味も胸を張って伝えられないという半ば強迫観念みたいなものもあるのかもしれません。まぁ、いずれにしろ少々厄介だなと自嘲せずにはいられません。
それにしても科学的根拠の無いマスク神話もいかがなもんかと思います。コロナは5類に格下げになったにも関わらず3年もの間脅威に晒されると「あ、解禁ですか、そうですか、じゃあ今日からマスクしませーん!」とはなかなかならないのが実情。加えてこれだけ同調圧力の強い環境下では外したくても外せないのが現状なのでしょう。先日も年配の方が多く利用する路線のバスに乗ったら僕以外全員マスクをなさっていて咎めるような視線を全身に浴びました。「梅雨で蒸し暑いのによくマスク我慢できますねぇ」と思いながら気にしないことにしましたがご本人達はきっと非常識な人間を見てご自分は安泰だと安心なさるのでしょうからそういう意味ではお役に立てて光栄です。
さて、話はいつものことで脱線し、久しぶりに都会のど真ん中でゲリラロケ動画撮影をした話へと。
レッスンで宍道湖レベルの量の大汗をかいてスッカリ整った身体で意気揚々と街中で踊り始めたオッサンを行き交う皆さんはどうお感じになったんでしょうかねぇ。あまりに往来が激しい時は人通りが落ち着くのを待って撮影を始めるのですが、それでも不思議と忽然と人って現れるんですね、あれよあれよという間に近づいてくるので踊るのをソソクサと中断し工事中看板の絵よろしく深々と頭を下げて前を通って頂くのですが、外国人観光客の方々の「イェーイ!」みたいな反応と日本人の控え目な物腰の裏に見える「チッ、邪魔なんだよ」の気持ちを交互に観察していると段々面白くなってきてしまって寧ろそちらを撮影したくなっていました。
とは言え、明らかに迷惑なのは僕の方。コロナ解禁で人出も増えたので今後は我が物顔で歌舞伎町のど真ん中とかで踊るのは控えようと思います。ご迷惑をおかけした皆さん、大変申し訳ございませんでした。
あ、そうそう、痰やゲップで調子が整うというお話でしたが、昨日は久しぶりのコンディショニングクラスで皆さんと一緒にスンと整ったので今週は人が変わったように朗らかで和かな金子です。
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🔵7月のstudio CASTレッスン
http://reijiro.exblog.jp/241822852/
2023-06-06T11:12:34+09:00
2023-07-28T10:41:17+09:00
2023-06-06T11:14:17+09:00
reijiro_kaneko
未分類
レッスン受講ご予約はLINEやSNSのDM、もしくはこちらのメールアドレスからお願いします。
castcontemporary@yahoo.co.jp
◉Contemporary Adv.
7/1(土)17:15〜19:45@Tonic Dance Studio 阿佐ヶ谷14名¥3,300
7/8(土)14:15〜16:45@studio Worcle 大久保 30117名¥3,300
7/15(土)15:15〜17:45@studio Worcle 大久保 30216名¥3,300
7/22(土)14:15〜16:45@studio Worcle 大久保 30116名¥3,300
7/29(土)15:15〜17:45@studio Worcle 大久保 3018名¥3,300
◉Contemporary Basic
7/5(水)13:15〜15:45@Tonic Dance Studio 阿佐ヶ谷10名¥3,300
7/19(水)13:15〜15:45@Tonic Dance Studio 阿佐ヶ谷9名¥3,300
◉Stylish Jazzdance
7/5(水)19:45〜21:45@studio Worcle 大久保 3027名¥2,750
7/19(水)19:45〜21:45@studio Worcle 大久保 3028名¥2,750
◉Conditioning & Beginner's Lyrical Jazzdance
7/17(月•祝)Conditioning13:15〜14:45Beginner's Lyrical Jazzdance15:00〜17:15@Worcle 301
Conditioningのみ ¥2,200Jazzのみ ¥3,300通し受講 ¥4,400Conditioningのみ 2名ジャズのみ 1名通し 12名◉Conditioning DX
7/23(日)15:15〜17:15@studio ARTY 高田馬場 Bスタジオ¥3,3006名各スタジオ定員studio Worcle 25名Tonic Dance Studio 20名studio ARTY 10名]]>
肌から侵入する声
http://reijiro.exblog.jp/241822336/
2023-06-05T18:14:58+09:00
2023-06-05T18:16:49+09:00
2023-06-05T18:16:49+09:00
reijiro_kaneko
未分類
そんな訳で今月は一切どのクラスの見本動画も事前に上げていません。もう別におウチ時間でもありませんし踊りたい人はリアルにスタジオで踊れる状況なのですから役に立たない動画を上げるための多大な労力を節約して実際にスタジオで「えっ?そんなことも?!えっ?あんなことまで?!いやぁーん!」と狂喜乱舞させながら衰えた頭と肉体に喝を入れれば良いだけの話。
確かに動画は宣伝材料としてはこの情報過多時代には最適だと分かっています。しかしながら僕のダンススタイルは動画では伝わりにくいのが難点の一つ。凄く大袈裟に喜怒哀楽を表現することも、いかにも大変そうにエネルギッシュに踊ることも無いので、強烈に動く猫じゃらしにしか反応しないようなセンスの持ち主に対しては全くもって訴求効果が無いのです。そんなこんなで最近は僕1人だけで踊っている動画ではなく皆さんと一緒に踊っている、または皆さんだけの頑張っている動画を載せることが多くなってきています。不甲斐ない出来の回を撮られたメンバーにとっては地獄の仕打ちかもしれませんが、外野から覗いている方々にとっては「あ、そんなにたどたどしくても参加して良いんだ!」と勇気を持てるかもしれませんし、上手にシンクロしていたり綺麗な流れるような動きの場面に気付いた方々は「そんな風に導いてくれるレッスンならば是非参加したい!」と思ってくれるかもしれないと考えての事です。
こういうことを真面目に辛辣に書いているとお腹いっぱいになってすぐに脱線したくなるのも僕の悪い所ですが、思いっきり脱線させて貰いますね。
僕は個人的に(反対語はオフィシャルに、という言い方ですね、つまり「タテマエ」です)手嶌葵というアーティストがとても好きです。絶対にあの見せかけの優しさは嘘だと信じていますのであの霞のような美しい声が実は内に秘めた毒々しさの裏返しで出てきていると感じているのです。その証拠に「Cheek to Cheek〜I Love Cinemas〜」というアルバムの中の「Cabaret」や「C'est si bon」「Young and beautiful」などのアダルトテイストの曲で見せる小悪魔的な声音に「ほーらね!」と有頂天になってしまうのです。人として芸能界に長年身を置く立場として当然備えているべき最低限の常識は持ちつつ、やはり唯一無二のアーティストであるからには少々の頭のおかしさはマストアイテム。じゃなかったらあんな声にはならないと思うのです。でも本性がバレないようにNHKみんなの歌も担当するバランス感覚の良さにも唸ります。嗚呼、僕もそう在りたい…
憧れが募って今月は二つのコンテンポラリークラスで彼女の曲を2曲使わせて頂くことにしました。一つは5年前に散々踊った「Because」をリバイバル、もう一曲は先述のアルバムから「Blue Moon」という曲を選びました。この「Blue Moon」、探してみたらエラ・フィッツジェラルドやフランク・シナトラ、エルヴィス・プレスリーなど錚々たるメンツが歌っていてそのどれもが素晴らしいのですが今回は「青い月」がイメージしやすい手嶌さんバージョンを使うことにしました。
霧のような彼女の声ととめどなく流れていく僕のムーブメントの競演を是非沢山の皆さんにスタジオで生で体験して頂きたいです。そんな訳で無事に宣伝で落ち着いたので今回はこの辺で。
◉Contemporary Basic
6/7(水)13:15〜15:45@Tonic Dance Studio 阿佐ヶ谷
6/21(水)13:15〜15:45@Tonic Dance Studio 阿佐ヶ谷
どちらも¥3,300(消費税込み)
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辟易する美しさ
http://reijiro.exblog.jp/241818663/
2023-06-01T10:47:14+09:00
2023-06-01T10:49:32+09:00
2023-06-01T10:49:32+09:00
reijiro_kaneko
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女流振付家であること、NDTやパリオペラ座、英国ロイヤルバレエ団などから委託される旬真っ只中のカリスマ、実際の彼女は静かな可愛らしい語り口の意外な素顔、一方的に振付を与えるだけではなくダンサーの技術を尊重し協力して構成を練る懐の広さ、そんな事が徐々に明るみに出てきた頃ある作品に目が釘付けになりました。
ドラァグクイーンがよく用いる「リップシンク」という歌や台詞に唇の動きをシンクロさせ恰も本人が歌ったり喋ったりしているように見せる技法をダンサーを使って実現しているその作品は今まで観てきたどんな作品とも異なる衝撃を与えてくれました。クイーンは主に唇を大袈裟に動かすことがメインでプラス所作を工夫して魅せるクイーンは観ていて飽きませんが、Pite氏の手法はこの所作の部分のみを過剰にクローズアップしたものでダンサーは背後に流れる声に合わせて唇の動きやイントネーションの抑揚を小気味よく忠実に表現します。調べていくうちにその作品は4年ほど前にNDTの演目の一つとして来日していたらしいのですが、アンテナが立っていなかったのか僕は見逃していました。いつかこの目で彼女の作品を観てみたい!と絶望していたらある日Instagramで来日公演の情報が流れてきてそりゃあもう狂喜乱舞、すぐにチケットを手配しました。
直前にゴルチェを観ていたからなのかどうかはよく分かりませんが公演当日は別にワクワクすることもなく片道1時間半の移動に嫌気がさし少々テンション低めで劇場入り。本番が異例の15分遅れで始まった事も余計に期待感を薄めてくれてほぼ悟りの境地での観劇スタート。
ずっとYouTubeで観ていた大好きな「The Statements」を遥かに上回るリップシンクの精密さと、これまた大好きなウェス・アンダーソン監督の手法を彷彿とさせる情景描写や敬愛するフィリップ・ジャンティの人形が人間に入れ替わったかのような人が人をいとも簡単に操るコンタクト、そして極め付けは反復する言葉と音楽の嵐の中を彷徨う脱構築化された美しい動きの連鎖。
全てが居心地が悪く脳みそを抉り出されるような不快感に満ちているのに何故か幼い頃によく見ていたおぞましいのにまた見たいと願ってしまう悪夢のような舞台でした。結局もう僕は舌触りや喉越しの良い程々に美味しい無害な作品には興味が無くなったんだなぁと腹を括らせてくれたこの舞台に感謝したのは言うまでもありません。
前述の依頼主と今回も一緒に観に行きましたが幕が閉じた瞬間に彼が放った言葉がまだ脳裏を彷徨っています。
「どうなのこれ?」
そうなんです、良いのか悪いのか上質なのか粗雑なのか全く判別不能。しかし明らかにこの作品は世界のメインストリームの中に在りこれが理解できないアーティストなんざ今すぐアーティストの看板を下せ、と言わんばかりの説得力を持っていますので、飽和し過ぎて判断力を失ってしまった事が彼は悔しかったんだと思います。同じような思いは僕も十数年前に経験していて、フィレンツェのウフィッツィ美術館に入った瞬間にあまりの膨大な美術品を前に瞬殺で飽和状態になりその後は何を観ても無感覚、という本当に勿体無い経験をしました。勿論、それは僕が西洋美術についてあまりにも無知であったが故の当然の成り行きであり、僕より遥かに其処に関しては博識な彼が全く同じ脳回路で飽和した訳では無い事は明らかです。きっとあまりにも膨大な知識の海の上で帆を失った小舟に乗って呆然としているような感覚だったと察します。
ダラダラと書いてしまったので最後に一つだけ。僕はこの演目を手放しで賞賛もしませんし、かと言ってこき下ろしもしません。清濁併せ持った作品こそが評価に値すると心底思うが故に素晴らしい作品だと思っています。
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徹底した中途半端さ
http://reijiro.exblog.jp/241816095/
2023-05-29T11:20:55+09:00
2023-05-29T11:22:29+09:00
2023-05-29T11:22:29+09:00
reijiro_kaneko
未分類
依頼主からは被写体の背景をボカすような一眼レフ初心者にありがちな写真も立体感を出そうとし過ぎて可笑しなアングルになることも禁じられ、真正面からのカッチリとした写真のみを撮るようにと言い渡されているので最初は本当に楽しさも充実感も味わえず「そんなんだったらロボットがシャッター押せば良いんじゃん?」と半ば不貞腐れながらもひたすら禅の境地でシャッターを切っていましたが、4人目のモデルさんとの撮影では完全に自分の役割を理解しこれはロボットでは撮れないものなのだと薄々勘付き始めました。
僕はモデルさんの気持ちを上げるために「いいですねー!綺麗ですねー!かっこいいですねー!」などと声を掛けることは殆どしませんし、ポージング指導も依頼主に任せて僕からポーズを要求することもしません。ただ、長年ダンスで培ってきた「次の動きを読む」という才能には長けているようなので被写体のモデルさんが次にどんな動きをするのか察して動いた瞬間にシャッターを切る技術に関してはプロのカメラマンさんに負けないセンスを持っているらしい事が分かってきました。とは言え所詮日曜カメラマンですからまだまだビギナーズラックの域を出ません。
一眼レフを購入してから四年が経ちましたが、最初はとにかく綺麗な動画を撮りたい、それもコロナで活動範囲を狭められているが故に自分自身の踊っている姿を世の中に向かって誇示したい一心で予備知識もないまま乱暴に撮り続けていました。それがいつしか気に入った静物を見せかけのカッコ良さのみで撮ることに快感を覚え始め、気が付けば最近ではiPhoneのペターっとした写真でも十分じゃないのか…と感じ始めています。きっと一周回って視点が変わってしまったのでしょうね。
そしてダンスについても同じような現象が起こっている感覚があります。絶えず舞台に関わっていたり自分が第一線で踊り続けていたら気付けなかったことをこの数年で実感する機会が多くなり、気持ちを込めて夢中で創ったり踊ったりする側ではなくもしかするとダンスに関してはズブの素人な視点からダンス界を観ている自分にたまに気付きます。素人だから良い事も悪い事も素直に口に出せるし、ダンスの中での暗黙の常識に囚われない視点から冷ややかに観ているような気分。
話は少し脱線しますが、先日ゴルチェ・ミュージカルを観てきまして一緒に観に行った先述の依頼主曰く「どんなクチュリエにも大抵共通する問題で、自分で造りたいものしか作ってないとクズしか生まれない、誰か第三者の手が加わって初めて冷静に美しいものが誕生する、それがマドンナのVogueやリュックベッソンのFifth Elementsだった」なんて事を言っていてとても腑に落ちました。
ミュージカルそのものはファッションの専門家である依頼主にとってはとても褒められたものでは無くお金をドブに捨てたようなものだと憤慨していましたが、素人な僕にとっては終始楽しく観ることが出来て全く損をしたなんて気持ちにはなりませんでした。しかし、僕の視点は完成度の高い映画との比較に設定されていたため、「全てが丁度良い中途半端さの完成度で想像力の介入する隙が沢山あって息苦しくなく鑑賞出来た」からこそ楽しく観れたのだと説明すると彼も納得してくれていました。フランス人特有のおおらかさに起因するダンスシーンの粗っぽさ、予算の無さが露呈した貧弱な舞台セット、ファッションの話であるにも関わらず一流モデルとは比較にならない平凡な容姿の出演者達、ファッションの多様性とジェンダーの多様性を無理矢理こじつけ人間讃歌へと落とし込む陳腐な演出。字面からは全く魅力の無い舞台だと早とちりされそうですが、僕は何だか人間の生臭さを存分に感じる事が出来て大満足だったのです。
カメラの話に戻りまして、依頼主が何故僕のようなアマチュアカメラマンに大切な仕事を任せるのか、そこもやはり「適度な中途半端さ」なのだと思い当たりました。プロのカメラマンほどの技術もセンスもプライドも無く、かと言って巨大望遠レンズで野鳥の写真ばかり撮っているセミプロオッサンカメラマンのような偏った趣味でもなく、ほぼ直感で良いと思ったものを撮るのが好きなタダのオジサン。
依頼主には幾らでも腕のあるカメラマンの知り合いは居るけど僕は余計な事をしないし教えた事は素直に守るし被写体に対して丁度良い情がある、だそうです。
きっとこの先も色々アドバイスをくれる人達の言葉を素直に受け入れ変にプライドなど持たずに綺麗だなカッコいいなと純粋に感じた時にシャッターを切れば良いだけなんだろうな、と思っています。
なんて事をつらつらと書き連ねていたら昨日巨大隕石地球衝突レベルの衝撃的な舞台を拝見し、所々角張っていた脳ミソが作りたてのカマンベールチーズみたいにまん丸になった気がしています。この話については長くなるのでまたの機会に。
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瞬発力よりも持久力
http://reijiro.exblog.jp/241800667/
2023-05-11T02:47:11+09:00
2023-05-11T02:47:43+09:00
2023-05-11T02:47:43+09:00
reijiro_kaneko
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今日は昼間にコンタクトという常に他者と触れ合うジャンルのクラスで馴染みのメンバーと屈託なく笑いながら楽しく心身と向き合い、夜のStylish Jazzdanceクラスにはいつもより沢山の新旧入り混じった顔ぶれが集い、これまた楽しく真摯に身体と表現に向き合いました。
このところ自分の表現方法や身体のコントロールについてどう説明するのが適しているのかずっと考えていましたが、どうやらこの一言に尽きる気がしています。
「瞬発力よりも持久力」
と提示しておいていきなり脱線しますが僕は高校の頃冬になると行われるマラソン大会が死ぬほど嫌いでした。運動音痴もさることながら酷い貧血を患っていたため数百メートル走っただけですぐに息切れしてしまい走り続けて完走なんて夢のまた夢。それでも許されないのが当時の教育方針でしたから毎回情けない思いでいっぱいになりながらノロノロと歩いてゴールしていました。後に病院で胃潰瘍による下血多量で死ぬ直前と判明し手厚い処置により一命を取り留めることになるのですが、根性論が先行する世の中では負け犬のレッテルを貼られても何も文句は言えない状態でしたから病気でさえ恥と思い込んで大学進学だけを希望に高校生活を半ば記憶喪失気味に終えました。
身体が見違えるように強くなったのは大学でバンカラな寮に入りダンス部なんてそれまで縁のなかった世界に身を投じてからです。人生で初めて盲信的に打ち込めるものと出会い気付けば30数年踊り続けているどころかそれを生業としています。つい先日も母に「あんなに身体弱かった貴方がこんなに逞しくなるなんてねぇ…」と言われました。
はい、軌道修正して本題へ戻ります。
そんな訳で「持久力」とか「継続は力なり」という言葉が大嫌いな青年が今では毎日丹念に続けることの大切さを説いて周るオジサンになりました。SNSで頻繁に流れてくる動画の中でこれでもかと瞬発系のスーパーテクニックを見せつける類のものは後を断ちませんが、そういうものには次第に目が向かなくなり太極拳に代表されるようなじんわりとしたムーブメントばかりに惹かれます。
コロナも終息し世界は俄かに騒がしくなって右を見ても左を見ても承認欲求の嵐。それは至極当然のことですし非難するつもりは毛頭ありませんが、溜まりに溜まった鬱憤を瞬発的に晴らすだけに見えるものに対しては少々刃を剥きたくなります。感情や思想はその場しのぎの性質が濃くなるとただのヒステリーに成り下がります。そんなヒステリックな感情をアートの一種であるダンスに持ち込むと抑揚もデリカシーも無い乱暴な言葉を叫び続ける下品なアジテーションのような有様になってしまいがちです。
かく言う僕も少なからず腑に落ちない事や社会への不満は抱いていますので、振付の中に忍ばせる事もよくあります。しかし、あからさまに分かりやすい表現ではなく一見何のことか分からないようにそっと織り交ぜ、全体の印象がネガティブな質感よりもポジティブなニュアンスが勝るように整えます。そこはかとないエロティシズムも大いに役立ちます。なんだかんだ綺麗事を言いつつも人間の根っこはエロで成り立っていますので緩やかに高揚した果ての歓喜の吐息は結局最強の武器ではないのかなと思うのです。
56歳になってようやく不惑という言葉がしっくり来ている実感もあります。少々遅すぎる到来だとは思いますが、これからも周回遅れでも良いから「知命」「耳順」「従心」と新たなドアを開けながら生きていければと願っています。
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完璧な説明不足
http://reijiro.exblog.jp/241798500/
2023-05-08T11:50:28+09:00
2023-05-08T18:14:40+09:00
2023-05-08T11:52:05+09:00
reijiro_kaneko
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どれぐらいぶりか分からない「発表会」を観に行って素晴らしい作品に舌鼓を打ったりメインディッシュばかりの緩急もへったくれもない殆どの作品に相変わらず食傷気味になり頭痛がしてきたり、年2回遥々パリから渋谷ハンズに出店される友人のポップアップショップに赴き気持ち悪い笑みを浮かべながら愛おしいアンティークを撮り、渋谷の人混みに酔い帰宅してから倒れ込むように昼寝をしていたかと思ったら夕方ムックリ起き上がり趣味が合う友人ですら誰も観ないようなコアな映画を観に行って7年前の「Youth」以来の圧倒的な世界観に痺れまくる、なんて感じでGWを締めくくりました。
実家の断捨離だけでは飽き足らず自宅の断捨離にも手を付け毎日のように「なんでこんな要らないもんをそもそも買ったんだよ」と自分に悪態を吐きながらミニマリストへの道を歩み始めています。
話はそのコアな映画に戻りますが、前述の発表会と比較するのは残酷ではあるけれど同じ時代に生きていて何故ここまで視点や感覚が違うのかと驚きました。
ダンスの方はコロナで炙り出された孤独感や閉塞感をテーマに据えつつも日本人の得意な「みんなで乗り越えよう!」的なイデオロギーに溢れたものが殆どで、若い頃は得てしてそういうことを嘆き悲しみ平たく表現しがちではあるけれどこんなにも頭が悪い表現しか出来ないものかと残念に思うばかり。
対して映画の方は台詞なんて数えるほどしか存在せず意味不明のカットも多く急に差し込まれる常軌を逸した美しいショットによりますます困惑してしまう良い意味で説明不足の酷い映画でした。人間の醜態がこれでもかと描かれ、裏切られ続ける動物ですら何の救いもなくラストシーンのホロコーストを彷彿とさせる描写に向かってジェットコースターのように流れていく。こういうことこそ物心ついた幼少期に観てトラウマになれば世界はマシになるのかもしれない。ポジティブなプロパガンダばかり垂れ流していたらそのうち全人類総アホ化計画にまんまと甘んじることでしょう。
7年前の「Youth」もまさにそんな映画でした。愚かで傲慢で幼稚な人間しか登場せずテーマである「Youth」でさえ賞賛されるどころか軽蔑の対象として燦然と光り輝く、といった風に罪深く生まれてきた人間の宿命をシニカルな愛情で見守るヨーロッパ特有の世界観に打ち震えました。
そもそも文化が違いすぎるので比べるのはナンセンスなことだと分かってはいますが、それにしても集団に縋りつく風潮には未だに納得できません。「個」が未成熟なまま老いていく人達が多すぎるこの土壌ではきっとこの先何世紀も「個」は後回しにされてくだらない同調圧力の中からはみ出ないように息を潜めて生きていくのでしょうね。
「EO」は完全に「個」として描かれ誰とも寄り添えないままその命を断たれます。愚の象徴のはずのロバが崇高な哲学者にしか見えないダムの前の橋のシーンで僕の心は止まったままです。
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6月のstudio CASTレッスンスケジュール
http://reijiro.exblog.jp/241792737/
2023-05-01T10:47:26+09:00
2023-06-28T19:08:07+09:00
2023-05-01T10:47:56+09:00
reijiro_kaneko
未分類
◉Contemporary Adv.
6/3(土)16:15〜18:45@studio Worcle 30217名¥3,300
6/10(土)14:15〜16:46@studio Worcle 30214名¥3,300
6/17(土)16:15〜18:45@studio Worcle 30213名¥3,300
6/24(土)13:15〜15:45@studio Worcle 30212名¥3,300
◉Stylish Jazzdance
6/14(水)19:45〜21:45@studio Worcle 3029名¥2,750
6/28 (水)19:45〜21:45@studio Worcle 3028名¥2,750
◉Contemporary Basic
6/7(水)13:15〜15:45@Tonic Dance Studio 阿佐ヶ谷10名¥3,300
6/21(水)13:15〜15:45@Tonic Dance Studio 阿佐ヶ谷11名¥3,300
◉Conditioning DX WS
6/11(日)14:15〜16:15@Studio ARTY Bst 高田馬場5名¥3,300
◉Beginner's Stylish Jazzdance WS
6/25(日)16:15〜18:45@studio Worcle 大久保 30211名¥3,300
各スタジオ定員大久保スタジオ 25名阿佐ヶ谷スタジオ 20名高田馬場スタジオ 10名]]>
諦めるのは悪いことじゃない
http://reijiro.exblog.jp/241784301/
2023-04-21T10:36:08+09:00
2023-04-21T10:36:58+09:00
2023-04-21T10:36:58+09:00
reijiro_kaneko
未分類
生きるための食い扶持を稼ぐことも確かに必要ですが、レッスン本数を限界まで増やすと身も心も擦り減りますし受講して下さる方々にとっての希少価値も減るので「流し指導」「流し受講」も増加しストレスフルな環境にも繋がってしまいます。
「このチャンスを逃したら一生受けられないかもしれない!」という危機感にプラスして上質で唯一無比の内容のレッスンを提供することこそが僕にとっても皆さんにとってもウィンウィンの関係(本当にこの言葉嫌いなんですが敢えて使わせて頂きます)になるのではないかと考えています。
思い返せばスポーツクラブで教えを始めて30年近くにもなりますが最初の頃は名だたるスポーツクラブ全社でのレッスンを受け持っていて毎日複数店舗を東奔西走していて、あんなことはもう流石に出来ないし出来たとしても機械的に数をこなして杓子定規なレッスンにしかならないのは目に見えて明らかです。全てのインストラクターがそうだとは言いませんが漏れ聞こえてくる情報の中にはそんなレッスンが多数存在するのもまた事実。受講者の知能指数も身体の安全も文化レベルも根こそぎ削っていくような事に加担するぐらいなら死んだ方がマシ。レッスンが減って痛手じゃないですか?とあちこちから尋ねられるのですが「いいえ、逆に余裕が出るので有り難いです」と笑顔で答えています。
しかしこの数十年、どれだけ余裕の無い生活をしてきたのでしょうか?本人は絶えず思考を巡らせ常にベストな成果を出してきたと自負していましたが、以前には考えの及ばなかった事が次々と現れて愕然としています。その中でも一番の気付きは「良い意味で諦める」ではないでしょうか?
「なんでこんなことも分からないんだろう?」「なんでこんな簡単な事が出来ないんだろう?」「どうして教えた事を覚えないんだろう?」「どうして面白味も品も何も無い表現しか出来ない人ばかりなんだろう?」
そんなことをつい最近まで割と頻繁に考えていました。でもそれは自分があたかも神のように最上位に君臨しているが故の思考回路であり、ダンスなんて出来なくたって生きていけるしダンスが上手いから褒められるってのもどうなのよと思い始めてもいますし、そもそも「教える」とか「導く」というスタンスに立っているからそういう考え方に陥ってしまうのだなぁと考えるに至りました。
このところ、動きに躓く方を見ていると手に取るようにその思考回路が分かるようになりました。何故その動きが出来ないのか、何故覚えられないのか、何故複数箇所で躓いてしまうのか、理由は様々です。僕の提示する一連の動きが僕にとっては自然でも相手にとっては極めて不自然なケースだと判明した時には即座に異なるアプローチを提案したり、体重移動や背骨の柔軟性などのバネを失っている場合には適したエクササイズを試みたり童心に戻ってひたすらボヨンボヨンと弾んでもらったり、音が聴こえなくてキッカケを失っている場合にはじっと動かずに音楽鑑賞してもらったりしています。また心的障害による言動パターンもある程度学びましたので、多少おかしなことになってしまっていたとしてもご本人の表情を見てとても楽しそうであるならば温かく見守ることにしています。
「諦める」と言うと少し聞こえは宜しくないのですが、これは自分自身に向けた意味合いが大きいのです。「全員が出来ると思うな!一回で覚えられると思うな!自分と同じ形や動きにならないからといってそれを否定するな!」そんな意味合いでの「諦める」なのです。「出来なくて当然」と最初に諦めればそこからの導き方は自ずと親身なものになり円滑に身体と心を操り辛い方にとって安心してご自分と向き合える時間となるでしょう。一方で「一を聞いて百を知る」ことが出来る方にとっては基本中の基本を説かれる事で土台が堅牢なものになり高度なテクニックに変換出来るようになることでしょう。
まあそんな事を最近はよく考えているのですが、基本的に「ダンスなんて別に万人に必要なもんでもねえし」というスタンスに居るので本気で教えつつも完全に傍観者となって冷ややかに見つめているようです。そのぐらいの方がバランスの良い指導が出来るようなのでふと発する本心「気付かない人は一生気付かなくて大丈夫ですよー」も皮肉というよりも愛情の占める割合は多い気がします。
そんな訳で僕は本当に健やかに毎日生活しています。撮る写真にも些細な変化が現れてきている気がします。
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大きすぎる形見
http://reijiro.exblog.jp/241774616/
2023-04-10T11:21:29+09:00
2023-04-10T11:22:14+09:00
2023-04-10T11:22:14+09:00
reijiro_kaneko
未分類
そんな中で「別れ」がネガティブなイメージではなく前に進むためのポジティブなキッカケなんだよと教えてくれた人がいます。
それは母の妹である叔母。僕が幼い頃から何かと気にかけてくれ時に自分の3人の息子そっちのけで可愛がってくれたこともあります。父の年一回の同窓生絵画展には必ず顔を出してくれて大して巧くもない父の絵をしきりに褒めてくれる優しい叔母でした。この数年は病状が芳しくなく寝たきりになってしまったのでなかなか会える機会も無かったのですが、いよいよ危ないと従兄弟から連絡を貰い両親と共に駆けつけましたが目を開けることもなく残念ながら最後の会話は叶いませんでした。
訃報が届いたのは翌日の深夜。4月からの振付に使用する楽曲をどうしようか悩み大量の曲を片っ端から聴いていた時にふとある曲に指が止まりじっくり聴き始めた瞬間に電話が鳴りました。バッハのシャコンヌという重厚な大曲にも関わらず不思議と悲しさは全く感じず僕の耳の中にはバイオリンの凛とした音色と共に元気だった頃の快活な叔母さんの笑い声が響いていました。
それからというもの立て続けに二つの振付が湧き出るように生まれいずれも悲観的なニュアンスは全く無く生きる喜びに溢れたものばかり。まだ容体が安定している時にテレビ電話で会話した時に「公演観に行けなくてごめんね、今度会いに来てくれる時に動画見せてね」と繰り返し言っていた叔母の気持ちが一気に流れ込んできたのかもしれません。
4年前は自分の不甲斐なさ故に引退を宣言しましたがこのコロナ禍でオンライン上演などが当たり前になり自分も動画を幾つも公開しているうちに「引退」をナンセンスと感じるようになりました。別に引退は撤回こそしませんがこれからは踊りたい時に自由に発表していけば良いのかもしれないなと考え始めています。それこそ面倒臭い事が大嫌いな叔母に言われそうです。
「あんた、ウジウジ考えばっかりいないの。やりたいならやる、やりたくないならやらない、ただそれだけのことでしょ?」
大好きだった叔母への想いが募り過ぎてレッスン中にたまに感情が爆発しそうになる時もありますが、そんな時にも叔母の言葉を思い出してグッとこらえます。だって、僕の想いは大抵独り善がりのものでしかないのですから。ウジウジ空想の世界に引き籠らないで真っ向から慕って下さる皆さんに向き合いたいと思います。
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