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【礼二郎のつぶやき】

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GW特別ワークショップのお知らせ

皆様、今年のGW中のご予定はもうお決まりでしょうか?

もしまだご予定が確定しておらず、踊りたくてウズウズしていらっしゃる方はこんな企画をご用意いたしましたので、どうぞ奮ってご参加ください。

「踊れ!春爛漫!ティップネス課外授業!」

①4/25(木)16:30〜18:30(入室は16:00〜)
②5/2 (木)12:30〜14:30(入室は12:00〜)
③5/5 (日)14:15〜16:45(入室は12:00〜)

※定員は30名様までとさせて頂きます。

全て場所は京王井の頭線「永福町」下車徒歩5分の永福和泉地域センターB1F軽運動室にて行います。

なお、③のみ12:15〜13:45にパーソナルトレーナーの奥山貴成氏による「オリジナルトレーニング講座」も開催されます。
※詳細はこちらの記事をご覧ください。

料金は①②それぞれ¥1,500、③はトレーニングのみ受講は¥2,000、ダンスレッスンのみ受講は¥2,000、連続受講は¥3,500とさせて頂きます。

ご予約は下記メールアドレスまで、お名前・受講ご希望日時(特に③に関してはどちらのクラスをご希望されるのか明記お願いいたします)を添えてご連絡お願いいたします。折り返し金子からメールを差し上げてご予約完了となります。

castcontemporary@yahoo.co.jp

castcontemporary@i.softbank.jp

どちらのアドレスに送って頂いても大丈夫です。

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〒168-0063 杉並区和泉3丁目8番18号

by reijiro_kaneko | 2019-03-31 12:30

デビューならず…

気力を振り絞って書きます。

事件は昨日の夕刻に起こりました。

三週間ぶりのパーソナルトレーニング中、何度も目がチカチカして星が飛んでいる感じがあるなぁと思っていて、それでもいつもよりハードめなメニューを全てこなし、店舗を後にしましたがいつものように健康的な食欲が湧いてこず、それでもすぐに食べないと自宅まで保たないので馴染みの蕎麦屋さんに飛び込みいつものメニューを一心不乱に食べました。

その後です。外に出た瞬間にみるみる体調が悪化し、自宅までの記憶が殆ど無い状態で何とか帰宅し、そのままダウン。

毎年恒例行事となっている【花粉アタック】がやってきました。

ちなみに何度検査しても花粉症と判定されないのです。

春と秋の入り口で風邪に似た劇症が出るのです。

症状が辛すぎてグッスリと眠ることも出来ず、どんよりと朝を迎え、こんな状態で本日の長距離移動dayは乗り切れないと判断しかかりつけのお医者さんに処方箋出して貰いました。

薬が効いて何とか歩いたり少しストレッチしたりは出来るようになったので、新百合ヶ丘ではレッスンを強行しましたが、いつものように踊れるはずもなく必要最小限の指示で皆さんに勘を働かせて分かって頂くという、とても散々たる方式にて無理矢理終了。いつも大汗をかいて頂けるクラスなのに、今日は誰一人汗をかけず爽やかな笑顔は皆無で皆さんスタジオを後にされました。

そんな状態で夜の久喜店も終えるのは忍びない。何とかして少しでも動いて見本にならなければと頑張りましたが、なんと皆さんが自ら頑張ってグイグイ踊って下さり、僕は皆さんの紡ぎ出す空気に気持ちよく乗ってユラユラとしておりました。

しかし、怖いですね、花粉。殆どアナフィラキシーショックかと思うほど酷い症状を引き起こします。レッスン中何度もポゥッと上がってくる熱で視界がボヤけながら、終いには花粉の精達がスタジオの中で舞っている錯覚が見え始め、辛いながらもキッチリ楽しませて頂きました。

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辛い時ほどユーモアを。これがポリシーですのでね。

そんな訳で僕の花粉症デビューはまたまた先送り。日曜日ぐらいには例年通りケロッとしているのでしょう。それまではコモドオオトカゲのように地を這いながら生きます。

皆さんもどうぞ十分に気をつけてくださいね。


by reijiro_kaneko | 2019-03-29 21:09

ニッチ同士

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彼と知り合ったのは5、6年前だろうか。ストリートダンサーなのにどこかエレガントさも兼ね備えていて、何よりその音の取り方が僕好みの遅取りで、その上乾いた演技なのにも関わらず観ている者の心を優しく湿らせることの出来る数少ないダンサーだった。

一度僕の作品に出演して貰ったことがキッカケで細々とではあるが交流は続いていて、彼が独自に会得した手技によって「動きやすく怪我をしにくい身体造り」を広めていることはSNSを通して見聞きはしていた。

何度か彼から直接打診はあったのだが、なかなか僕の方のタイミングが合わず先延ばしになっていたセッションをようやく先日設けることが出来た。

結論から言うと、今の僕にはとても必要なことが沢山含まれていた。

パーソナルトレーニングを受けるようになってそろそろ半年。まだまだ大工事は続いていて、提示された課題の中でクリアしていない物も沢山ある。

その突破口となるべくヒントが彼とのセッションの中には幾つか隠されていた。

また、僕がこれまで自らの身体を実験台にして実感してきたメソッドと共通することが多くてとても嬉しくなった。

僕なりに彼の伝えようとしていることをまとめると次の3点に要約されると考える。

①美しい動きの最たる要素は滑らかな背骨にある
②地に足をしっかりと着けてこそ多様な動きが可能になる
③障害となっている部位を治療することも大切だが、その部位から遠位のパーツを利用してトレーニングすることで問題の部位を直し、これを習慣化することで全身の繋がる感覚を得る

お分かりだろうか?瞬発力や反発力や小手先のトリッキーな動きだけで動いている人にとっては全く響かない内容なのである。

彼が僕を被験者にしたいとずっと熱望してくれていた理由は歴然。山椒魚のようなダンサーでないと彼も張り合いがないのである。

と、言ってしまうと「そうじゃないカチカチの人は救いようがないの?!」と思われがちだが、そうではない。

彼は8,000m級の聳り立つ難関の山に向かい合ってこそ奮い立つまさにチャレンジャーであるので、どんな人でも素直に彼の言うことを聞けば身体が激変するのだ。

念のためにしつこく言っておこう。

「素直に」である。 

子供のように無邪気に素直に取り組まなければ問題は改善するどころか逆効果。彼の名誉の為にも言っておくが、彼も心を持った人間なので最初から疑い深く値踏みし間違っているかもしれないそれまでの学びを諦めることが出来ずに彼と対面してしまうと何も得るものは無いだろう。

素直で前向きで健全な皆さんへ。

僕は近々自身のダンスのWSと彼のセッションを抱き合わせで開講しようと考えています。動きやすくなった身体で僕のWSを受講して頂いたらどうなるか?想像しただけでワクワクしませんか?

詳細は近々こちらでリリースいたします。どうぞお楽しみに。

以下、彼からのメッセージです。

現役ダンサー時代、自らの身体を痛めた苦い経験を持ち、舞台でのパフォーマンスという華やかなイメージとは裏腹に周囲の熱心なパフォーマーが身も心も擦り減らしながら活動を続けているのを目の当たりにした背景から、従来の治療や筋力重視のトレーニング方法に疑問を抱く。

武術の身体操法と徒手での整体療法の概念を組み合わせ、しなやかで美しく力強い動きを獲得し、生涯現役であり続けるためのオリジナルトレーニングメソッドを開発。

動き方に悩みを抱えている身体を本気で見つめ直したい、そんなアスリートの方のお役に立ちたいと願っている。』



by reijiro_kaneko | 2019-03-26 19:49

4月の課題曲&参考動画

2019年も気付けばもう3月も終わり。ぼーっとしていたらすぐにオリンピック・イヤーが来てしまいます。オリンピックが嫌いなわけではありませんが、「お前、絶対スポーツとか普段興味ないだろう?」な人達までがにわかオリンピック・フリークになって空騒ぎしてしまうその空気が苦手なので、今のうちに地に足を着け揺るがない信念を築いておかなければ、と思う次第です。

まずは、進化を停滞させたくない、という意味合いで4月のジャズダンスはこんなことをしてみようかと。
実際に動いて頂くとお分かりになると思いますが、とてもハッピーな気分になります。そして、アウターの筋肉よりもインナーを使うのでカチコチの身体がほぐれます。3月の「サクラ」とはだいぶ違うテイストになりますが、初心者の方やジャズダンスがどうも肌に合わなくて…と感じていらっしゃる方こそチャレンジして頂きたいと願っております。

一方、studio CASTのコンテンポラリーでは僕のワガママで行えるクラスでもあることから、まずは先日の撃沈フォッシーのリベンジに始まり、次いでお得意のグワングワン四肢をたなびかせながらテクニカルな動きを紡ぐ小作品を踊って頂こうと思っております。

この曲は、先日の「Roots vol.2」にて他の振付師の方が使っていらした楽曲でして、一目惚れ、ならぬ一耳惚れして入手した曲です。

拍子も日本人に合った三拍子ですし、抑揚のあるドラマティックな構成の割に2分ちょっとというコンパクトな曲なので、この際曲を全て使い切ってしまおうと企んでおります。

内容は説明するまでもありませんね。ええ、鳥になりたいんです。小鳥ではなく、割と大柄な鳥に。

さあ、皆さん、重いコートを脱いで柔らかな羽毛に包まれた大きな翼を生やしてみませんか?

と巧いこと言っておきながら載せる画像は墜落したイカロス。我ながら酷い…
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by reijiro_kaneko | 2019-03-24 20:22

いい匂いってどんな匂い?

いい匂いってどんな匂い?

昨日のフォッシー振り撃沈を受けてまた一つ核心に触れたことがあります。

それは、「一言でカッコいいと言っても、それは所謂イケメンという操作された虚像だけではなく、もっと広義での要素が作用するものである」ということです。

大丈夫です、今きちんと説明いたします。

簡単に言いますと、フォッシーの振付はパッと見では一般的なカッコ良さとはかけ離れています。ミーアキャットやカワウソが何かに警戒し立ち上がって見ている時の、その緊張感とは裏腹にダランと弛緩した肘から先の有り様のような手のフォルムだったり、身体をリクライニングチェアに預けて座っている時のような不安定な姿勢で執拗に歪な肩のポジションを取ったり、バレエの世界から見るとあり得ない内股をよしとしたり、とにかく挙げればキリが無いほどツッコミ所満載なのです。何故、こんなヘンテコなスタイルのダンスが生まれたのか、知れば知るほど僕みたいな変態はどんどん虜になっていってしまいます。

しかし、世間はそうではありません。竹を割ったようにピーンと良い姿勢が賞賛を浴び、パシッと小気味よく伸びる手足が潔さの象徴として評価され、邪悪さの欠片もない満面の笑顔が最高の表現とされ、そんな満点の表現者が清い涙をポロリとでも流したものならもう大変、国民栄誉賞モノです。

ということが言いたいのです。

え?分からない?

そりゃそうですよね、回りくどい言い方をしてますもの。

では、こんな例えはどうでしょう?

皆さんは良い香りをどう嗅ぎますか?

大抵の場合、気が付いたら良い匂いがしていたので「あ!これは好きな匂いだ!」と自覚してもっと嗅ごうとクンクンするのではないでしょうか。

それでは、これをダンスで表現しなさい、と言い渡されたら皆さんはどんな在り方や動きをするでしょうか?

これも大抵の場合、ダンスとは動かなければならない!と強迫観念のように刷り込まれているケースが多いため、そのほんのりとした匂いを表現しているつもりがかなり強烈な刺激臭のように見える動きをつけがちです。

しかし、リアルに表現するためにはそんな派手な直線的な動きは相応しくありません。殆ど動いていないようにそこはかとなく漂うように動く、という選択が必要になるのです。

または、「良い匂い」に囚われているが故に表現が稚拙になる場合もあります。いっそのこと、良い匂いではなくごみ集積場のポリバケツの蓋を開けた瞬間に解き放たれる生ゴミが成熟したなんとも言えない豊穣な臭いが立ち上がってくる感じにしてしまうという勇気ある選択をしてみてはどうでしょう?
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あらあら、更にケムに巻いてしまいましたか?

仕方がありません、ストレートに伝わる直接的な表現ではない表現を好んで自分のスタイルを確立してきた人間が言ってることなので、ちんぷんかんぷんで当たり前。寧ろ、分かってたまるか馬鹿野郎!な気持ちすら持っています。

ただ、そんな人間にもただならぬ愛情というものは存在するワケでして、春分の日の昨日、人間て本当に理解できないとこういう反応や顔になってしまうんだ…という事態を引き起こしてしまった張本人がその理由をあれやこれや分析して何らかの助け舟を出せれば、と考えてヤキモキしていることはお伝えしておかなければと思っているのです。

あら?そうは受け取って貰えませんか?

どう書いても「俺は凡人には見えない世界が見えている」自慢にしか聞こえませんか?

そう思われても結構。

だって、隙間産業株式会社、なのですから。

やっぱり、分かってたまるか馬鹿野郎!という言葉が乱暴ではありますがしっくり来ます。

あーあ、酷い展開になりました。

それにしても、表現て、深くて難解でめんどくさいものですね。

おしまい。


by reijiro_kaneko | 2019-03-22 03:02

今日は完敗でした。

今日は完敗でした。

ええ、全て僕のせいです。

今でこそフォッシーを正しく理解し敬愛し大好物ではありますが、20年前は寧ろ理解できないし好きではないジャンルでもありました。転機はいつだったのでしょう…気付けば他の全てのショーダンスが霞むほどフォッシースタイルに魅せられていました。

決して大衆受けしない、癖の強いこのスタイルをダンス初心者のクラスで、それもスポーツクラブのレッスンで取り上げることはいささか危険であることは百も承知でした。

しかし、べたりとした平たい歌謡曲に辟易してしまったことが原因で少々血迷いました。

助平根性で今日好評を得たら四月から平常クラスでも続投しようと企んでおりましたが、潔く諦めます。

フォッシーは今後一切レッスンでは封印いたしますので、どうぞご安心ください。

とは言え、皆さんがこのまま何も知らずにこの世を去っていかれるのもなんだか癪なので、以下に素晴らしきフォッシーワールドの動画を貼っておきます。どうぞご覧ください。

まずは本人のダンス。ブラックのスーツにグレーのハットの方がご本人です。

次は全編フォッシー作品へのオマージュ舞台「Fosse」からフィナーレナンバー「Sing,Sing,Sing」

最近の振付家でAl Blackstoneという方がフォッシースタイルの正しい継承者だと僕は思っています。本日の振付の元となったこのナンバー。

どうですか?トリッキーでガチャガチャしていて息つく暇もないぐらい動きが詰め込まれている現在の流行りのダンスとは真逆にあるダンスですよね。

粋で洒落てて官能的。

こんなスタイルのダンスが世の中にあったことをまずは知って頂きたいのです。

今日の様子を見ていると何が良いのか悪いのかも判断できず、まして自分で踊るとなると何をどうしたら良いのか皆目見当もつかない方々が殆どでしょうから、このスタイルを好きになって欲しいなどとは思いません。

ただ、知ることは出来ると思いますので、「勉強不足だ!」と頭ごなしに叱るばかりではなく、こうやってご紹介してみているわけです。

蛇足ではありますが、本日、いつもよりたくさん見本をお見せしなければならない事態を招いてしまったが故に僕は何度も本気で踊りました。その結果、おなかはカチカチに割れ、身体中の関節が非常に滑らかに動くようになり、滝汗もかけて爽快です。ズーンと落ちている気持ちとは裏腹に…
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by reijiro_kaneko | 2019-03-21 18:25

Roots vol.2 ご来場有り難う御座いました!

怒涛の二日間が終わりました。

一昨年末に初めましてだったstudio visionsさんとの関わりも3回目を迎えた今回、ようやく自分でも納得できるものが提供出来た気がします。

観にいらして下さった皆様からも温かいお言葉を沢山頂戴して心が震えましたが、ダンサーから、或いは他の振付師からポロリと漏らされた言葉達が頭の中のカウチにゆったりと座ったままです。

「久しぶりに舞台が、作品を踊ることが楽しいなと感じています。」

「勇気を持って解き放ち、ダンサーを道具にしないで、自分の要らないものを潔く捨てる、その大切さに気付きました。」

「ダンスとは身体を使う以上エロティシズムと無縁で良い筈がない。デジタルに器用に安易に踊る潮流の中で、ダンスのあるべき姿を後進に伝えようとしている貴方の姿とそれに応えようと必死にもがくダンサー達に元気を貰った。」

「愛で包み、信頼して委ねるから、相手が品の良い美しい人間へと変われるんですね。」

今回もまた一度も声を荒げることなく、彼女達の自主性に任せ、花が咲くのを待っていました。

2日目の公演でまさに満開に咲き誇る彼女達を観ていて堪えきれず客席で落涙しました。抑えようにも抑えられず、慟哭と言っても良い感情が後から後から湧き上がり、凛と立つミューズ達を霞む視界の中必死に目に焼き付けました。

何を伝えたわけでもありません。彼女達が自分達で培ってきたものを、まさに何の前触れもなく大輪の花がある日突然咲くように放出したのです。

その瞬間に僕の手から作品が離れ、しっかりと彼女達ひとりひとりのものになった実感を得、映画館で良質な映画を独りで観ている時の感覚に似たものを感じて安心して号泣したのです。

ギリシャの怒れる女神達を演じてくれた8人、そして僕が偏執的に愛する北欧や東欧の空気感を見事に作り上げてくれたDUOの2人。

僕は貴女達を誇りに思います。

いや、そんな言い方は相応しくない。

貴女達の神々しい姿が新たな宝物になりました。本当に有り難う。
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by reijiro_kaneko | 2019-03-18 10:57

正しい舞台鑑賞法

先日ある方からこんな質問を頂きました。

「あなたは演じる側、舞台に乗る側からの視点で沢山書いてらっしゃいますが、観る側・客側の視点からはどのように考えていらっしゃいますか?とても面白く最後まで飽きずに観られる舞台もあれば、こんなに高いお金を払って損した、と思ってしまう舞台もあります。自分にしっくり来る舞台は良いのですが、観ているのが辛くなる舞台の場合はどうしたら良いのでしょう?勉強不足なのでしょうか?」

僕の答えはシンプルでした。

「お好きなものを観れば良いと思いますよ。甘いチョコレートが好きな方が敢えて苦いチョコレートを食べる必要が無いのと同じことです。」

そうは言いましたが、腹の中は違いました。

確かに大多数の方々に対しての答えはこれで間違っていないと思います。しかし、色んな舞台作品が一般に浸透していくためには様々な要因や障害が存在します。

先ずは、作り手側の視点で一つ述べさせて頂きます。

「こんな人達に観てもらいたい!」と望むお客様に宣伝や集客が成功していればマスメディアでも取り上げられる大ヒット作となりますが、その訴求レベルでの失敗で作品が正しく評価されない、というケースは非常に多いと思います。大抵は出演者や関係者がチケットを手売りで捌いて身内や友人に観に来て貰っている場合です。僕はそういうお客様方を「優しいお客様」と呼んでいますが、彼等はまず知り合いである演技が上手でダンスが巧い演者を誇りに思っていたり、酷評をして友好関係にヒビを入れようなどとは露ほどにも思っていないので、「凄く良かったよー!」と時には泣きながら褒めてくださいます。しかし、その評価はその関係性の中でのみ終止しているので、そこから世間に広く拡散していくことはあまり期待できません。

では、有名な俳優さんやアイドルが出演しているテレビでも多くの番組に番宣と称して主役級の役者さんがゲスト出演して宣伝を大々的に行なっている商業演劇ではどうでしょうか。

こちらはメディアの力で強いサポートを敷いているお陰でターゲットとなる客層にはかなりの確率で宣伝効果を見込めますし、今をときめくイケメン俳優や大所帯秋葉原系アイドルグループのメインアイドルが出演していたりすると内容どうこうの前にそのメインディッシュ見たさで人が集まります。これで何年も心に残る深い内容であったのなら何も反論することはありませんが、残念な作品も多く存在するのが現実です。

一方で、お客様側の勉強不足から評価されない舞台も多く存在します。

チャラチャラしたロマンティックコメディが好きなお客様に幾ら高尚なコンテンポラリーダンスを見せても共感して頂ける可能性はゼロに近いですし、素粒子論が大好きな人に安っぽい青春群像演劇を見せても何も面白くないでしょう。

理論派のお客様に感性のみで作り上げたうすら切ないジャズダンスを見せても子供じみた表現にうんざりされるのが関の山ですし、逆に感性のみで刹那的に生きているお客様に難解な芝居を見せても退屈で寝てしまうでしょう。

ただでさえ日本の文化は安易で幼稚なものと深淵で難解なものに二極分化されているので、ちょうど良いバランス感覚を持ったスマートな人種がどんどん減っています。これではこの国の舞台文化というものはあと50年保てばいい方です。

作る方側も観る方側も、それぞれがそのジャンルの中だけの常識に囚われず、多種多様な知識や経験を存分に活かし双方向で切磋琢磨出来る舞台環境を築けるよう、僕自身もそこに関わる者の一人として審美眼を持ち続けなければ、と感じています。

最後になりましたが、僕は常々「綺麗に批評家で在りたい」と考えておりまして、言葉の端々に明らかに馬鹿にしていたり揶揄しているように感じられるニュアンスを織り交ぜていますが、これらは決して一方的にからかっている訳ではなく僕なりの愛情なのです。洞察力に長けている方ならそんなことは直截簡明だと思いますが、短絡的に捉えられてしまうとあちこち腹立つポイントだらけ、となります。

まぁ、それでも良いんですけどね。サラーっお読み飛ばされるよりは「お前は何を偉そうに書いてるんだ?なんにも分かってねぇくせに!黙れこのオカマ!」と怒って頂いた方がちゃんと響いていることの証でもありますのでね。

それにしても、今までは読者の皆様が割と年齢層高めだったのですが、最近20代の皆様も読まれているようで…

重い責任を感じます。

直接感想を頂ける機会も増え、このblogを媒介にして皆さんとコミニュケーション出来る幸せを噛み締めております。

これからも言いたい放題言う裏付けや責任を取りつつ歯に衣着せず吠えさせて頂きますので、どうぞ檻の外からごゆるりと猛獣鑑賞と洒落込んで下さいませ。
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by reijiro_kaneko | 2019-03-15 17:19

ええと、自信作です。

ええと、自信作です。

今年は自主公演も行わず、映像作品や外部請負作品ばかりの一年にすると決めて、自主公演を企画するより遥かに毎日何かしら考えている時間が長いという逆に己を苦しめている状況ではありますが、それでも考えたことが刻々と形になっていく様をリアルタイムで追えるので本当に楽しい日々を過ごさせて頂いております。

表題の件です。

昨日照明がつきました。今回、初めての照明さんでしたが、妥協せず細かくダンサー泣かせの照明プランを立てまして、ほぼ期待通りの仕上がりになりました。他の振付の先生のプランとの兼ね合いが大変だったでしょうに嬉々として更なる注文に迅速に応えて下さった彼に心から感謝です。そして、いつものリハーサル通りノビノビと踊ってくれている出演メンバーの姿にまたしても涙腺が…

リハーサルは特に声を荒げることもなく実に淡々と穏やかに進め、本人達は一体これで大丈夫なのかしら?と不安に感じていたと思うのですが、照明がついたことによって世界観が浮き彫りになり、一気に色んなことがクリアになったと思います。

僕にとって照明や音響は縁の下の力持ちではなく、寧ろ花形なのです。チンタラ踊ってたら容赦しねえぞ!とタイマン張ってくるぐらいの在り方で動きと並んで走っている、その感覚に痺れます。

まだ2日目はチラホラとお席に余裕があるようです。

見逃したらあなたの人生、幾ばくか霞みます。

どうぞ川崎まで!
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by reijiro_kaneko | 2019-03-15 09:34

猛毒摂取

久しぶりに本を読みたくて仕方がない衝動に駆られ、必ずと言っていいほど心の中に波紋を立ててくれる伊坂幸太郎氏の新書を購入。

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良い意味で打ちのめされました。現実にこんなことがあったら生きていることが辛くて正気を保っていることなんて至難の技でしょうけれど、そこまでの境遇でなくとも人は生きていれば何らかの重荷を背負っていて当然。どうせ生きるなら栄養過多で死んでしまうぐらい良いものを沢山観よう!と思い立ち、この映画を観るために日比谷に向かっています。

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奇しくもこちらも双子でこそありませんが主人公は二人。伊坂氏同様ドロリとした感情を心の中に垂らしてくれること間違いなし。

夜には今週末本番の最終リハーサル。変に浮き足立つことなくメンバーと向かい合いたかったからこそ昨晩からの猛毒摂取と相成りました。彼等が演者として何か一つでも重みを持って舞台に立てる助言が出来ますように。

by reijiro_kaneko | 2019-03-12 12:56



ダンサー兼インストラクター『金子礼二郎』が気ままに呟いています。
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