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【礼二郎のつぶやき】

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映像作品第4弾公開しました!

平成最後の日曜日でありました去る4/28に、映像作家・金子礼二郎製作第4弾となります「Naughty Maid」なる作品撮影を敢行して参りました。
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昨年ご好評頂きました長編遺作「Plaisir Coupable」にて重要な役を務めてくれた6人のメンバーに声を掛けたのは二ヶ月前。屋敷のメイドという物語の中核を担う役割を僕は年齢も出自も多岐に渡る10人のメンバーに依頼しました。今回も本当は全員にお願いしたいところだったのですが、諸処の事情にて断念しこの6人で「Naughty Maid」を撮ることを決意いたしました。

さて、撮影当日、メイドという設定で撮るよという事しか聞かされていないのにも関わらず嬉々として会場入りした彼女達は様々な無茶振りを言い渡されることになります。しかし、誰一人として戸惑うことなく、誰一人として完成形に不信感を抱くことなく、ずっと和気藹々とした雰囲気の中僕のテキトーすぎる注文に見事に応え続けてくれました。

撮影が無事に終わり後片付けをしている時に一人のメンバーが呟いた言葉が温かく心に引っ掛かっています。

「撮ってる時、礼二郎さん、ほんと嬉しそうにしてた」

第2弾作品であったソロ以外は複数の人間が関わってくれていますが、そのどれもが今回と同じような終始楽しい雰囲気で行えました。それはやはり僕自身が本当に心の底から楽しいと感じていて作品に対して明確なビジョンを持っているからこそ出演者が安心してカメラの前で演技をしてくれるのだなぁと実感し、我儘を言って彼等を駆り出してきたけれどそれが僕個人だけの愉しみで完結していない事実を知って少しだけ安堵したエピソードでした。

作品を創る、という作業はただ楽しいだけでは済まされません。出演して下さるメンバーを頭数揃えの扱いにせず個々のパーソナリティを尊重し全員が等しく作品の中で存在感を放つように導くという責任が伴いますし、観て下さる皆さんの心にさざ波が立つクオリティを備えたものを創らなければなりません。演者側、観客側、そのどちら側にも偏り過ぎてはならないため、いつも本当に孤独な気持ちで作品と向かい合っております。

しかし、その孤独感から救ってくれる事、特に両者から発せられる何気ない言葉の数々に生かされて僕は作品を創り続けられています。

今回も打ち上げの席で早速編集作業に入り、黙々と動画の破片を繋ぎ合わせ何となくの全容を彼等に見せることが出来ましたが、さっきまでこれをやってくれてたのは貴女達なんだよ!?と念を押したくなるほど他人事としてキャアキャア喜びながら動画に見入っている彼女達を見ていて、僕がこの日一番の笑みを見せていたであろうことは間違いありません。

前置きがかなり長くなりました。

「Naughty Maid」、騒がしいメイド達といふ意味なる此の作品、どうぞごゆるりとご覧くださいませ。

by reijiro_kaneko | 2019-04-30 12:09

「エロさ」と「色気」

「エロい」「エロかっこいい」などという形容詞が市民権を得るようになってから随分と時が経ちました。

「カワイイ」か「エロい」か「エモい」じゃないといけなくて、「インスタ映え」してないと一目置かれないなんて、なんて大変な世の中なんでしょう。

皆さん、疲れちゃわないのかな…

僕はそんなパッケージ化された「エロさ」にウンザリしています。

どうして「色っぽい」ではダメなのでしょうか?僕の中では色気があるという意味での最上級の褒め言葉「艶っぽい」は死語なのでしょうか?

和装美人が少し恥じらいながら振り向く所作とか、少しくたびれたスーツの初老男性が深々とお辞儀をする姿とか、スプリンクラーの上をビキニ美女がスローモーションで走りながら髪をかきあげる動作とか、試合中はだけてしまった道着を直す黒帯選手とか、紳士の腕にそっと腕を絡める淑女とか、あっちへふらふらこっちへふらふらしている子供にさりげなく手を出して繋ぐよう促しているお父さんとか。

なんか変なのちょっと混ざってますけど、さらっと流してくださいね。

ダンスでも「エロい」はもうほんと大流行で、老若男女惜しげも無くオマタをバーンと開き、菊の御紋が見える態勢でこれでもかと尻を振る、そんな「エロい」どころの騒ぎではなくて「お下劣」なものにやんややんやと喝采を送る感性にはいささかヒキます。

まあそれでもそんなお下劣を潔くやり切ってる姿には嫌悪感を超えてアッパレな気分も湧いてくるのですが、目的は「エロく」見せたいのにガチャガチャした振付やフォーメーション移動を詰め込み過ぎて非常に中途半端な「エロさ」に終止してしまっているケースもよく見かけて残念な気分に拍車がかかります。

きっと創り手が全く「エロく」ないんだろうなぁと推測します。身体表現というものは残酷なまでにその人の経験値が表れてしまうもの。また、ダンスだけ追求していると片手落ちになってしまいダンス愛好家の中だけでの「エロいと感じる」表現にとどまってしまいます。

ましてや、「色っぽい」「艶っぽい」などの品格、人間性、包容力、礼儀作法などを伴わないと成立しない色気に至ってはダンスの世界だけでは到底学び得ないものです。

「書を捨てよ町へ出よう」という言葉がありますが、この言葉の解釈は諸説あれど先ずは言葉通りに受け取って、「町」すなわち「ダンス以外のアートやエンターテイメント、社会的環境」を沢山体験しそこで得た実感を携えて「書」即ち「ダンス」が豊かなものになるべく還元するのが普通だと僕は考えています。

即物的な「エロさ」は確かに視覚に訴えるインパクトと分かりやすさの点では大衆の評価は得やすいと思います。しかしそんな安易で直情的な表現に晒され続けていると、低俗で好戦的で薄汚い感性の人間になり下がってしまいます。

「色っぽい」「艶っぽい」はとてもハードルが高いので容易に目指すこともマスターすることも叶わないかもしれません。しかし、「あれは選ばれし者だけのものだから」と諦めてしまっては勿体ない。

また、自分の色っぽさに気付いていないケースもとても多く存在します。周りに「エロさ万歳!」なご友人達ばかり居たらそりゃあ評価されないでしょうけど、環境を変えてみたら秘められていた「色気」が開花するかもしれないのです。

世の中の大半は強い思い込みと捏造された流行り廃りで成り立っている幻想の世界です。その傾向は文明が臨界点に達している昨今ますます加速しています。

そんな時代の流れの中でも急流にポツンと顔を出している岩のように「色気」の概念は数千年前と何ら変わらず残っているのです。

性別を問わず「色っぽい」「説得力がある」「頼れる」と感じさせる長の元に人々は集まり、その感性と意志は次の世代へと綿々と受け継がれる。それが人間として尊厳に溢れ平和に共存する唯一の道であるにも関わらず、余計なノイズを入れて均衡を乱したがる者が出現するのもこれも人間の歴史の抗えない性。

刺激的な変化を求めて一過性のブームに流されて快楽を得るも良し。

古臭いと後ろ指を指されようと長い目で見た時に自分で美しい人生だったと満足した笑みでこの世を去るも良し。

さて、あなたならどちらを選びますか?

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by reijiro_kaneko | 2019-04-26 22:46

5月のstudio CASTは

5月のstudio CASTのお休みは5/29(水)となります。5/1(水)はGW真っ只中ですが、通常通りレッスン開講いたしますので皆様どうぞ奮ってご参加下さい。

さて、5月はこちらの曲を課題曲に選びました。

Olafur Arnaldsさんとも親交が深く、彼のアルバムには常連ゲスト・ヴォーカリストとして度々登場するお方。

彼のハイトーン・ヴォイスは高音なのにも関わらずまるで肌触りの良い毛布のように包んでくれます。そんな彼の最新曲「Stone by stone」に去年出会ってからずっとこの曲で踊りたいと願っていたのにも関わらずそのMVの圧倒的な世界観に打ちのめされ、これはミーハーな気分だけで振付に着手するととんでもないことになると感じ、長らく手をこまねいておりました。

先日、Instagramにて彼が結婚されたことを知り、可愛いワンちゃんと共にアイスランドのあちこちを旅行している様を見ているうちに、この曲の哀愁感だけに着目するのではなく「ご結婚おめでとう。素晴らしい人生になりますように。」との想いで創れば良いのかと腑に落ち、僕のお得意の「其処に誰も居ないのに恰も誰か居るように見える独りコンタクト」な動きを模索し出して徐々に全体像が見えてきました。

今回はバレエやモダンダンスのアカデミックな要素は極力排除して、コンテンポラリーにあまり馴染みがないけれども多大なる興味はお持ちの方々がエベレストより高いstudio CASTの敷居を跨ぐキッカケになれば…と考えて初心者でも楽しく踊って頂ける内容にしております。

と言われてもやっぱり勇気が出ないわ…とのの字を書き始めてしまったあなた。この目を見て下さい。こんな目をしたアイスランド人が歌ってくれてるんです。ほら、踊りたくなりませんか?
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by reijiro_kaneko | 2019-04-24 08:32

4/25(木)WSまだ受け付けております!

度々の告知失礼いたします。

4/25(木) 16:30〜18:30 @永福和泉地域センター・B1F軽運動室にて、ジャズダンス・ワークショップを行います。

内容は通常ティップネス五反田店の有料ジャズダンススクールにて行なっている内容を踏襲しつつ、2時間クラスならではの盛り沢山なメニューでしっかりと身体を使って頂き、振付も全員がマスター出来るよう最善を尽くします。

料金は通常クラスよりお得な¥1,500。要ご予約となりますので受講ご希望の方は下記のアドレスまで「お名前・人数」を明記の上メールをお送り下さい。

castcontemporary@i.softbank.jp

※現在、定員30名のところ、15名様のご予約を頂戴しております。間に合わなかった…と悲嘆に暮れていた皆様、まだ承っておりますのでどうぞご連絡くださいね!

なお、この日の振付は4/29(月)のティップネス久喜店・祝日プログラムでも行いますし、5月からのレギュラークラスでも引き続き踊って頂きます。

今回は参考動画を異例のDUOにて撮影・配信させて頂いております。

事前学習したい方には少々酷な撮り方をしてしまっているので、ムキになってコピーしようとせずにレッスンの中で頑張ってモノにしてください。
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by reijiro_kaneko | 2019-04-23 19:47

目の保養

引っ越ししてからベランダが賑やかになりました。
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夢、というほどのものではありませんでしたが、無味乾燥なただの物干しスペースとしてのベランダだけでは味気なく、緑やカラフルな花が毎日迎えてくれたら楽しいだろうなぁと思い続けて10年。ようやく楽しいベランダになりつつあります。

by reijiro_kaneko | 2019-04-23 10:34

4/25WSの曲を変更しました

告知です。

4/25(木)のWSで使用しますと宣言していた曲を訳あって変更しました。それがこちら。


以前、Gravityという曲を外部依頼振付にて使用いたしましたが、Gravityを歌っていたSara Bareillesの別曲「City」を使用します。

なおこちらは4/29(月)のティップネス久喜店祝日スケジュールレッスンでも踊って頂きますし、5月第2週以降の通常レッスンでも続いて踊ってゆきます。

※5/2、5/5のWSの課題曲はそれぞれ異なります。ご了承ください。

この「City」、本当に美しく高揚感に満ちていく曲なんです。

振付の内容は見えない相手と届かぬ想いを切々と伝え合う、というもの。

とは言え、なかなか見えない相手を妄想するのも難しいですよね。

ですので今回は戦友:鈴木絢香に手伝って貰って参考動画を撮ってみました。どうぞご覧ください。


by reijiro_kaneko | 2019-04-20 22:12

引き寄せた音楽達

Me'shellの新譜をご紹介しましたが、こちらもご紹介しておかないと。
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名作「Ma Fleur」の存在を知っていながらようやく手にしたのはつい数週間前。彼らの紡ぎ出す耽美なムードは大好物なのに、そうではなく荘厳且つドラマティック過ぎる演出をかける曲もあって、それがどうしても○加瀬○郎が大嫌いな身としては彼と重なる感覚があってずっと毛嫌いしていました。

改めて「Ma Fleur」を隅から隅まで聴いてみて驚きました。これのどこをどう聴いたら葉加瀬太郎になるのでしょうか?数年前の僕は明らかに耳がおかしくなっていたようです。ドロリとしたエクスペリメンタル・ポストロック・バンドではないですか!

今月studio CASTのレッスンで使用している曲も彼らの手に依るものですが、これはこれでMax Richterが作ったようなエレガントさがあるし、新譜「To Believe」はこれまた全く異なる味わい。

一体どれだけ彼らは音楽に対して造詣が深いのでしょう。

良い意味でポップに仕上がった「To Believe」は春の宵が似合います。

少々ショックなことがありました。

Me'shellをタワレコで買ってきて気分良く聴きながら何気なく検索していたら今まさにこの瞬間ブルーノート東京でライブをしているとの情報が。

そして、このThe Cinematic Orchestraの新譜を聴き始めた瞬間に人見記念講堂でのライブが終了したとの情報が。

引き寄せる力は衰えるどころが次第に強くなっています。だから不用意に次の本公演では螺旋階段が欲しいなどと口走ってはいけないのです。


by reijiro_kaneko | 2019-04-19 21:14

「ン」から始まる名前

ミシェル・ンデゲオチェロ、というシンガーをご存知でしょうか?
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名字が「ン」から始まるのはアフリカでは比較的ポピュラーだそうで、都市の名前でもンゴロンゴロやンジャメナなど有名なものがありますね。

しかし、この日本でも「ん」から始まる姓があると聞いて驚きました。「んがむら」「んねさか」「んまこし」「んのざき」などがあるそうです。

あーはいはい、ミシェルさんの話でしたね。

「Bitter」という初期のアルバムが無人島に一枚だけ持っていくならどれにする?と聞かれたら最有力候補で上げるほど好きなアルバムなのですが、今回の新譜「Ventriloquism」はそれに匹敵するぐらいの名盤。
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内容は全て1985〜90頃のまだR&Bが「ブラコン」と呼ばれていた時代のヒット曲の数々のカバー集。中でもThe SystemというDUOの「Don't  disturb this groove」という学生時代毎日のようにカセットで聴いていた曲にはしてやられました。ダンスを始めて間もなく、調子に乗って学内の至る所で踊っていたあの頃を恥ずかしくも懐かしく思い出しました。

僕と同じぐらいの世代の方ならこのアルバムに収録されている全曲をご存知だと思います。

ちょっと世代がズレても周知されているだろうこの曲をご紹介して終わります。


by reijiro_kaneko | 2019-04-18 21:50

委ねるか、差し伸べるか

友人のダンス公演を観に来て、開演前の時間を有意義に使うために書き始めました。タイムリミットは20分。さあ、書き上げられるでしょうか。

今日はシニカルを封印して平和に行きたいと思いますが、さてどうなることやら。

ここ数日、「親身に寄り添う」をポリシーに仕事をしています。「はいっ!ここまでは教えたから後は自分で何とかしなさい!」と皆さんに委ねるのではなく、ほんの些細なつまづきでさえも見逃さず逐一手取り足取りでナビゲーションするという、数ヶ月前の僕をご存知の方は一体金子はどうした?と案じるレベルの寄り添い方。

まぁ、簡単に言うと「飽きちゃったんです」。委ねること、に。

放置しても堂々巡りで何も見出せないのなら手っ取り早く助ける。例えそれが皆さんの成長を阻んだとしても。

あらあらあら。早速辛辣な言い回しになってしまいました。でも、本人は全く皮肉のつもりはなく、これが普通なのです。

困ったものです。

話を戻しましょう。

委ねる、のではなく、出しゃばる、に徹した数日間。皆さんの心の底から安堵するお顔を沢山見られました。心が縛られて身体が強張って簡単なステップも踏めなくなっていた方が安心して大きく動けるようになる姿を何度も見ているうちに、「そうですよね、戦って自分の力でモノにして自力で成し得た勝利に酔いなさい、とばかり言っていたらプレッシャーが重すぎて出来ることも出来なくなってしまいますよね…」と、平素の己の在り方を少し反省しておりました。

とは言うものの。

ガチガチに固まってしまって手も足も出ない方にはこの度の「寄り添う」システムを適用しながらも、「うむむ!コヤツは出来る!」と見抜いた方にはソッと忍び寄り「何やってんだテメー、ボヤボヤしてると殺すぞ」ぐらいのことを囁こうと思います。

ああっ!タイムリミットです。とても中途半端ではありますがこの辺で。

画像は警視庁のマスコット「イルカくん」だそうです。僕はこの国の未来を大変案じます。
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by reijiro_kaneko | 2019-04-18 20:12

勉強になります

今回はなかなか反感を買う可能性が高いテーマでお送りします。

僕は「勉強になります」という言葉が嫌いです。というより、これを使われるシチュエーションが苦手、と申し上げるべきでしょうか。

「え?そんなの当たり前に使ってるけどそれの何が悪いの?」とお感じになる方は多いと思います。「勉強」という言葉には全く悪い意味は含まれていませんし、勤勉な日本人にとってはいつの時代にも標語として掲げられるNo.1の言葉であるとも思います。

しかし、その使い方を誤ると美しい言葉が恐ろしい武器にもなり得る、ということを今日はダラダラと述べたいと思います。

まず一つ目は礼儀としての視点から説明いたします。

先生というものは「教える」ということを生業としておりますので、受講して下さる皆さんが「学ぶ」ために先生が「教える」という構図は当たり前の事として存在し、皆さんは先生の元で「勉強」されているワケですよね。

「勉強」することが当たり前なのですから、感想として「勉強になります」と口にすることが果たして正しいことでしょうか?

「はっ!私は気付いてしまった!こんなことを学んでしまった!嬉しい!」と感じたことでつい、「勉強になります」と言ってしまっていませんか?それはとても自然なことですよね。

まずご自分が出来ていなかったことに気付くことはとても大切であり、そこで「勉強した」と感じることは成長の第一歩であり、その第一歩から更なる一歩毎に全て「勉強」であるわけですから、いちいち「勉強になります」と言っている暇は無い筈です。

僕がご教示差し上げたことが本当にあなたの身になっているかどうかはこちらから見ていれば一目瞭然。気付いて勉強になると感じて身につくまで何度も練習する、それを手伝い誘導するのが僕の仕事です。特にこの「身に付く」というゴールに導く事が最大の達成感と喜びを皆さんと共に感じられる瞬間であり、それが為にこの仕事を続けているようなものです。

ですから、「勉強になります」と頻繁に口にされるだけで大した変化も無い方々を見ているととても残念な気持ちになり、対価を頂いているのに大した変化も出してあげられない己の非力さが無念でなりません。

お分かりでしょうか?皆さんが安易に口にする言葉で僕は酷く傷付き、この仕事を続けていく気力を日々ポキポキと折られているのです。

僕からの切なるお願いです。今後引き続き僕から何かを学びたいと考えていらっしゃる方はどうぞ「勉強になります」を封印して頂き、代わりに「身に付きました!」と満面の笑みで報告してください。その時はその場で本当に身に付いたのかを実演して頂いて、おそらく出来ていないでしょうからクソミソにケチョンケチョンにけなさせて頂きますね。

我ながら面倒臭い人間だなぁと毎日100回ぐらい思います。こんなこと、普通の人だったらアハハと笑い飛ばして適当にやり過ごしているはずなのに、何でこんなにタチの悪い痰が喉に絡まって取れないような思いをしてるんだろう?と不思議で仕方ありません。

はい、その面倒臭い話にもう一つだけお付き合いください。

二つ目は「プライド」の視点から分析いたします。

お話を始める前に前置きをひとつ。

僕は昔から頂点に君臨するタイプではなく、どちらかというと最下層からキラキラと輝くスター達を見上げてほわああぁとうっとりしている側の人間でした。たまに責任ある仕事を任されたとしても、グイグイと引っ張っていける性格ではありませんでしたのでこの人は守ってあげないとダメねと思われて沢山の手を借りて何とか仕事をこなす、という有様でした。そんなどこか頼りなく放って置けないと思われてしまう人間だったからこそ感じること、として次からの件をお読みください。

「勉強になります」を「気付きました」の代わりに口癖としてつい使ってしまう前述のケースとは別に、「あなたのようなどこか頼りなく放っておけない人間から気付かされて私はいささかショックです」という上から目線で「勉強になります」と言われてしまうことが度々あります。

え?ちょっと待って!それは考えすぎなんじゃないの?それは被害妄想でしょ?

と思う方も多いと思うのです。

しかし、素直で純真で己の向上に貪欲でどんな人にも寛容に接する方からこの言葉を聞くケースは皆無なのです。

自らも何かしらの教師であったり、多くの人間を取りまとめる要職に就いている人であったり、どこから来るのか分からない高いプライドを持っている人であったり、圧倒的な権威に対してはへつらうのに僕のような一見頼りない人間に対しては支配しようとする意識の持ち主からこの言葉を投げつけられることが殆どなのです。

きっと、そういう方々から見ると僕のような人間に教えを乞うことは屈辱でしか無く、しかもその屈辱を凌ぐ気付きの閃きを経験してしまった場合、一応こちらを立てる振りをしてご自分が礼儀を弁えている人間でありどんな人にもフレンドリーに接することが出来るアピールをしておく必要があるのでしょう。

でも、僕はそんな方々から賛辞を頂戴しなくとも十分楽しく生きておりますので、今後そんな憐れみとかタテマエでの「勉強になります」の賛辞はご辞退差し上げます。

もし、こんな僕のような最下層の人間から何かを学んで頂くことが御座いましたら、どうぞ「これをマスターして更に自分を高める為に利用させて貰いますね」と勝ち誇った顔で仰ってください。キラキラと輝くスターであるあなたを僕はほわああぁとうっとり見つめることでしょう。

ああ、もう、ほんとにシニカル過ぎて反吐が出そうです。こんなこと、本当なら言いたくないのです。何も言わずニコニコと集団の隅っこで楽しく皆さんを見ていたいのです。

でもね、「教師」という一番苦手な職業に気付いたら就いてしまっていたのです。「恥ずかしいからそんなに注目しないでください」とか「俺なんかが皆さんに教えられることなんて全然ないんです」なんて言ってたら、石投げられちゃうじゃないですか。だから、勇気を出して長年疑問に感じていたことを少しずつこうやってダラダラと書かせて頂いているのです。

はい、今回はこれでおしまいです。最後まで読んで頂き、本当に有り難う御座いました。

長文駄文ではありますが、こんな文章でも皆様の未来にポッと明かりが灯るキッカケになったら嬉しいです。
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by reijiro_kaneko | 2019-04-17 10:26



ダンサー兼インストラクター『金子礼二郎』が気ままに呟いています。
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